最近あちこちで特集されていたそうだが、ドラマ以外はことごとく見逃していた大泉さんのご活躍。
2005年5月12日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした」で久しぶりにご尊顔を拝した。
「そして食わず嫌いは女優竹下景子と、人気急上昇、俳優大泉洋の対決! 食卓という名の戦場に、白熱のマシンガントークが炸裂する~っ!」というナレーションで番組開始。
博士と弟子の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」を経て、「新・食わず嫌い王決定戦」へ。
画面下手から石橋貴明を露払いに、竹下景子登場。
画面上手からは木梨憲武を露払いに、大泉洋登場。
牧原アナの実況に被って番組スポンサーの紹介が大きく入るので何を言っているのかはほとんど聞き取れず。
《テロップ》
今夜の食わず嫌いは三択の女王が四択に挑戦!?
竹下景子 VS 大泉 洋 マシンガントーク炸裂で大爆笑
牧原アナ「まず、竹下景子さんの大好物は、ハムカツサンド、ニラ玉、クリームシチュー、奈良漬け、以上の品々」
《テロップ》
竹下景子メニュー
●ハムカツサンド●
●ニラ玉●
●クリームシチュー●
●奈良漬け●
笑顔で会釈する竹下景子。
牧原アナ「一方、大泉洋さんの大好物は、カボチャの煮つけ、マグロの刺身、カラスミのスパゲッティ※、ロールキャベツ、以上の品々」
※テロップは“スパゲティ”だが発声は“スパゲッティ”
《テロップ》
大泉洋メニュー
●カボチャの煮つけ●
●マグロの刺身●
●カラスミのスパゲティ●
●ロールキャベツ●
牧原アナ「しかしこの中にひとしず、しなずつ、食わず嫌いの1品が含まれています」
《テロップ》4品のうち3品は大好物
“ひと品”を噛んだところで石橋大ずっこけ。竹下、目がまん丸。木梨ガクッとしながら画面外のおそらくナレーターを見やる。
大泉さん、まだどんな反応が許されるのかを計りかねているのか、大ウケするわけでもなく、そっと微笑んで伏し目がち。
牧原アナ「互いにそれを、探り合ってください!」
石橋「全然ダメですね、牧原さんは。代えますか、伊藤に」
《テロップ》伊藤利尋アナウンサーの顔写真
石橋「大泉、洋(よう)さん?」
大泉「はい」
石橋「洋さん? どうもはじめまして」
大泉「あ、どうもこん……いや! 北海道のぼくのラジオにも出てくれたんですよ」
つい頭を下げた大泉さんだが、石橋のゲスト出演について木梨に説明。
それを聞いて石橋。
石橋「はぁ?」
竹下「記憶は?」
石橋「全然ないです」
竹下「あら~!」
竹下と石橋のやりとりを、ぽかーんと口を開け、呆然と見つめる大泉さん。
ここでDVD「原付ベトナム縦断1800キロ」やNACSの舞台の映像とともに、大泉さんの紹介。
ナレーション(以下N)「北の大地が生んだスーパースター、大泉洋!」
《テロップ》北海道のスーパースター 大泉 洋(おおいずみ よう)
N「北海道の高視聴率番組“水曜どうでしょう”で一躍注目を浴び」
《テロップ》北海道で人気爆発!!
N「劇団TEAM-NACSでの俳優業でも絶好調!」
《テロップ》舞台俳優でも大活躍!
N「さらに! 連ドラ初出演も果たし、今ノリにノっている男が、ついに食わず嫌いに初参戦!」
《テロップ》ドラマ「救命病棟24時」にレギュラー出演!
木梨「北海道で大人気なんですよね?」
大泉「そうです、そうです」
石橋「なーんで、北海道にずっといりゃーいーじゃん!」
大泉「東京とぉ東京でお仕事いただいて、あー」
石橋「とうきょーてょとーきょーてょ?」
大泉「はあ? 来ますよ」
話が見えないながら、大泉さんを真剣に見やる竹下景子。
大泉「そら前にもお話ししたなあ、うたばんで。言っちゃったよほらほかの番組なのに」
腕組みをして不満そうな大泉さんに、おどけた表情で返す石橋。
石橋「だっけ?」
呆れたように周囲を見渡しながらボヤく大泉さん。
大泉「あれ、何のアドバンテージもないんだな……」
一瞬の隙を突いて石橋が刺す。
石橋「とにかくね、マザコンなんですよ」
《テロップ》とにかくね マザコンなんですよ
※大泉さんのうたばんでの母親登場場面を参照
大泉「(爆笑)」
石橋「お袋と一緒に住んでるんですよ、今でも」
《テロップ》お袋と一緒に住んでるんですよ 今でも
石橋「ごめんね、大泉くんの話はいいんだ。(溜めて)竹下景子さんです!」
《テロップ》竹下景子さん 初登場!!
木梨「よろしくお願いしまーす」
竹下「お願い……はい?」
石橋「わたくし! この場ではっきり言いましょう! 大好きでした!」
竹下「いや」
《テロップ》大好きでした(ハート)
石橋「うれしい出会いです! 憧れの人に!」
笑顔の竹下。
石橋「中学、高校……」
木梨「ええもちろんわたしたちの時代の、はい」
石橋「えー、一番でしたね!」
木梨「はい」
感無量でうなずく石橋。
木梨「ポスターが中からべらっとこう、竹下景子さんが出てきたりとか、もう、ありましたもんね」
中からこうってどこからだってな様子でぽかーんと話を聞いている大泉さん。
石橋「お世話になりました!」
木梨「自分もっす」
深々と頭を下げる石橋。
状況を理解したのか笑いながら、なぜか木梨と一緒に頭を下げる大泉さん。
石橋「ちょっと、でも胸がどきどきいたします」
竹下「は……」
首をかしげつつ何か言おうとした竹下を遮りトークに入ってくる大泉さん。
大泉「ぼくもでもすごく好きでした」
石橋「お前からんでくんなよ!」
《テロップ》お前からんでくんなよ!!(怒)
茫然自失の大泉さん。
大泉「ど……どこでからんでいいの?」
木梨のほうに助けを求める視線。
大泉「ぼくもすごく、あのー好きだったんです、ぼくは」
竹下「はい、そうですか」
大泉「ぼくは、あのー、三択の女王の頃に」
《テロップ》僕は三択の女王(クイズダービー)の頃に
竹下「あ、そうですかぁ、はい」
石橋「(大橋巨泉の真似で)せーの、どん! なんて」
《テロップ》「クイズダービー('76~'92年に竹下さんはレギュラー解答者として出演。三択問題での正解率が高いことから“三択の女王”の異名をとる。
石橋「おれら出たことあるよな一回……」
竹下「え?」
石橋「クイズダービー」
木梨「一回あると思います」
なぜか木梨は石橋から目線を外し、スタッフのほうを見てからそう答えた。カンペか。
石橋「3000点、かなんか、ですよね持ち点」
竹下「が全部ですね、はい、最初は3000点」
石橋「で、一問目に」
木梨「3000点かけたんです」
《テロップ》
1問目に
3千点(全部)かけたんです
石橋「はらたいらさんに3000点っつったら」
竹下「はい」
石橋「巨泉さんに、(真似で)『お前らふざけんなよ』って言われた」
木梨「そのあとどうすんだって言われて」
《テロップ》「その後 どうすんだ」って言われて
大橋巨泉の顔写真
石橋「すーっごい怒られたよな!」
竹下「そりゃそーよ」
木梨「じゃあ1000点とか言ったんだよな」
《テロップ》CMのあと
舌校長!?大泉にタカの猛攻撃が!!
石橋「そんなわけで! 竹下さんのお知らせ。舞台!」
竹下「はい」
石橋「浅草・花岡写真館が7月7日から9日。お芝居」
竹下「はい、浅草の写真館の、もう寂れーった写真館のあたしは女将さんの役で。はい。どんなにあの、写真が廃れても、パチパチ撮るだけじゃない、ちゃんと心を込めて撮るっていうのが、こう、大事だって。とってもハートウォーミングな、お芝居」
石橋「ぜひとも」
竹下「いらしてください」
石橋「はい」
《テロップ》
竹下景子さん 出演舞台
「浅草・花岡写真館」
7月7日(木)~9日(土)かめありリリオホール
問い合せ 03-3354-1279
(電話番号はお間違いのないように)
石橋「そして……えー、なんかやるんだね」
大泉「(手を叩いて爆笑)」
竹下「あははは」
《テロップ》そして……
何かやるんだね
木梨「なに、なに、なにを始めるの?」
石橋「やってんだね」
画面外のおそらくADが持っているカンペを指さしながら、なーんで今日は味方のはずの木梨までがそんなこと聞くんだという顔の大泉さん。
大泉「これあのー、わたくし舞台をやってまして」
木梨「おお!」
《テロップ》大泉 洋さんの劇団 TEAM-NACS 全国公演
「COMPOSER ~響き続ける旋律の調べ」
(札幌・広島・東京・秋田・大阪・仙台・名古屋・浜松・香川・福岡・新潟 11ヶ所)
問い合せ 011-219-0939
(電話番号はお間違いのないように)
大泉「北海道でTEAM-NACSという劇団、わたしやってまして、その、『COMPOSER』というお芝居が」
石橋「あ、ごめん」
右手に持ったコップの水を大泉さんの机の上にぶちまける石橋。
驚く竹下。
大泉「あっはははははは!」
石橋「あらららららら、ごめんねー、こぼしちゃって」
おしぼりで冷静に机の上を拭く石橋とそれを手伝う木梨。
大泉「ちょっと待って、ちょっと待って! 貴さんがちゃんと!」
木梨「気を付けてよ!」
石橋「えー、やってるということで」
話を終わらせようとする石橋に、慌てる大泉さん。
大泉「違う違う!」
《テロップ》やってるという事で
木梨「どういうお芝居なんです?」
どうだい見たかい?と言わんばかりに木梨の態度を石橋に見せつける大泉さん。
大泉「(同じコンビでも)全然違う。あのー」
大きな身振りで芝居について石橋に語ろうとしたその瞬間、木梨がカメラに向き直ってひと言。
木梨「一回、CMです」
大泉「あっはっはっはっはっ!」
《テロップ》一回 CMです
大泉「味方なしかオレは」
木梨「いや」
大泉「もう四国とかね、なんですか、広島とかいっぱい行きますので、ぜひ」
竹下「ええ、ええ」
大泉さん、左手の指を3本折っているが、11ヵ所の巡業のどこから数えてどこまで語ったのか。“四国とかね”がオンエアされるよう編集が入るあたり、番組スタッフも心得ているようだ。
優しく相づちを打つ竹下。
木梨「よろしくお願いします」
大泉「ぜひぜひよろしくどうぞ……なんちて、あははははっ」
どうしたのよ、という表情の木梨。
ここでお土産紹介のコーナー。
石橋「えー、というわけで、大泉学園さんからのお土産!」
大泉「あはははははっ……大泉でいい、大泉で」
石橋、聞いちゃいない。
石橋「えー、小樽、かま栄のパンロール!」
《テロップ》大泉 洋さんのお土産
「かま栄」のパンロール
大泉「かまぼこを、食パンでわーっとぐるっと巻きましてですね、うわっと揚げてあるんですね。周りが、あ、食べた!」
手づかみでパンロールを取った木梨が最初にかぶりつく。
竹下「いただきまーす」
石橋もパクつく。
大泉「これ、あー、そうか、できれば切ってほしくなかったなあ」
木梨「おいしいや」
大泉「ほら!」
ほら!って。
竹下「かまぼこのできたて食べてるみたい」
かまぼこだからじゃないのか?
石橋「うまい!」
大泉「そうでしょ」
竹下「おいしい。うん。おいしいおいしい」
二つめに手を伸ばす木梨。
大泉「貴さんなんだかんだ言ってぼくの味覚と合うと思います」
真剣な顔でそう言う大泉さんに、きょとんとし、徐々に表情が崩れる石橋。
大泉「だいたい間違いない」
竹下「あの、横浜の中華街を、こう、肉まん食べながら歩いてるような状態で小樽でこれを食べてる人がいるってほどの流行具合ではないんですね?」
大泉「そこまでではないです」
竹下「ああ……」
無表情で断言した大泉さん。すかさずとんねるずが揃ってフォローに入った。
木梨「(笑)そこまでじゃあないんだけど」
石橋「(笑)そこまでじゃあないのね、ええ」
木梨「そうなりますよっていう」
竹下「ふふっ」
石橋「ええ。でもうまい! これ、おいしいんですよ」
竹下「ふーん」
悪びれた様子なくマイペースでグラスの水を淡々と飲む大泉さん。
納得できかねる様子の竹下。
石橋「びっくりした。小樽、かま栄のパンロール、1個168円。ごちそうさまでした」
竹下「ごちそうさまでした」
木梨「ごちそうさまでした」
終始無言で物憂げな表情の大泉さん。なにが気に入らないのか。
《テロップ》
「かま栄」のパンロール
北海道小樽市堺町3-7
問い合せ http://www.kamaei.co.jp/ 地方発送なし
※パンロールが地方発送できない理由
http://www.kamaei.co.jp/koho/special/panroll/index.htm
石橋「続いて、竹下さん」
竹下「はい」
石橋「なんか、プレゼントがあると」
竹下「はい」
いそいそと机の後ろからなにかを取り出す。
石橋「な、なんすか?」
竹下「愛知万博、愛・地球博で、日本館総館長というご指名をいただいたので、これがキャラクターです」
《テロップ》
日本館総館長 竹下景子さんからのプレゼント
「愛・地球博」公式グッズ
モリゾーとキッコロのぬいぐるみ。画面から判断して“モリゾーSS”と“キッコロSS”と思われる。
大泉「はあっ!」
珍種の生物を発見したかのように驚く大泉さん。
淡々と眺めている木梨。
竹下「みなさんにご用意いたしました」
嵐のような拍手をひとりで贈る大泉さん。
それもらってどうすんのよという気持ちが一瞬顔に出た木梨。
石橋「レジャーマップシート、冒険コンパス……」
竹下「はい」
左手に持った「愛・地球博 公式ガイドブック ジュニア版(小学館、ISBN:4091062032)」の裏側を読み上げる石橋。右手には「2005年日本国際博覧会 愛・地球博公式ハンディブック(ぴあ、ISBN:4835606752)」。
竹下「楽しいですよ~」
石橋「日本(にほん)、日本館(にほんかん)は、どういうやつ、やつが展示してあんすか」
竹下「日本館(にっぽんかん)はふたつあるんですね」
石橋「ええ」
竹下「それで、ひとつは、あのー、プラネタリウムがちょうどこうふたつ合わさったような形で、360度の映像が楽しめて、100万分の1の地球のなかにぽっかり浮かべるという体験ができます」
石橋、「ほー」とか言いながら、目は手元のガイドブックに釘付け。
キッコロがお気に召したのか、手に取って真剣な表情でためつすがめつ眺めている大泉さん。
自分だけぼんやりしているわけにもいかず、手元に来た本をパラパラめくってみる木梨。途中で大泉さんがキッコロのなにかを発見したらしく「あっ。こーか、これー」と口に出したときちらりを横を見やる。
《テロップ》
「愛・地球博」9月25日(日)まで開催
竹下景子さんに会えるかもしれない…
石橋「何日まで、なんですか?」
竹下「9月25日までやっております」
石橋「はい」
竹下「はい」
石橋「そして! 竹下さんのお土産が」
ふたつあるという日本館の目玉のもうひとつはどうなった。カットか。
石橋「これまた愛知の」
竹下「はい!」
石橋「旭軒の……手前みそ?」
竹下「これ別にあのー、お味噌使ってるわけではなくって、お菓子です」
石橋「お菓子?」
竹下「はい! チョコレート、ケーキです」
《テロップ》竹下景子さんのお土産
「旭軒」の手前みそ(チョコレートケーキ)
石橋「い?」
木梨「え?」
大泉「お、お味噌のお店なんですか?」
竹下「いえ、洋菓子屋さんです」
大泉「洋菓子屋さん……」
竹下「はい」
大泉「だけど“手前みそ”という名前なんですか」
竹下「名前がちょっと、ええ、あのー」
木梨「……おいし」
石橋「……うん! うん!」
木梨「濃い」
石橋「濃い!」
大泉「……ああっ、あいひっ!」
突然気が付いたように、目を丸くして味を誉める大泉さん。口にケーキが入ったままなので発音不明瞭。
大泉「おいしいこれ」
竹下「なんかおいしそう、大泉さんがおっしゃると」
ご機嫌の竹下。
木梨「おいくらなのかしら」
石橋「5個入り850円」
竹下「お手頃でしょう?」
大泉「お手頃だ!」
竹下「はい」
そんなに強く言わなくても、というくらい強く相づちを打つ大泉さん。
《テロップ》
「旭軒」の手前みそ(チョコレートケーキ)
愛知県東海市高横須賀町西屋敷28-1
Tel:0120-06-0579 地方発送あり
(電話番号はお間違いのないように)
竹下「気取ってませんから、あのー、名古屋は」
石橋「朝のなんでしたっけ、モーニングサービス?」
竹下「あ、モーニングセット? はい、すごい……」
石橋「みんな喫茶店で、朝飯食べるんでしょ、名古屋の人は」
《テロップ》皆、喫茶店で 朝飯 食べるんでしょ
名古屋の人は?
竹下「あの……(笑)、日曜などは」
石橋「ええ」
竹下「もうおじいちゃんもおばあちゃんも、おとうさんもおかあさんも、えー、ぼくもわたしも、っていう感じで、みんなで喫茶店で。ええ」
大泉「ええっ?」
石橋「あ、あんこを……」
大泉「小倉トーストでしょ」
《テロップ》小倉トーストでしょ?
小倉トーストの写真
※リンクした写真は番組で使われていたのと同じだが、元のページは削除されていて存在しない……
石橋「あんこなの?」
竹下「あ、小倉トーストもあります」
大泉「小倉トーストでしょ」
木梨「二回目!」
大泉「小倉トーストでしょ、だから」
木梨「三回目!」
大泉「(笑)あんこのこと……」
石橋「パンですよね?」
竹下「お店によってはお茶漬けが付くってところもあるらしくて、わたしそれは試したことはないんです。どうして喫茶店でね、そういうものが付くのかはわかりませんが……」
木梨から笑顔で「ほらっ」となにかを促されている大泉さん。きっと四回目の“小倉トーストでしょ?”を言えと言われているのだろう。
石橋「じゃ、ぜひとも名古屋行ったときはみなさん、こちら! 愛知、旭軒の手前みそ」
竹下「はい」
石橋「5個入り850円。ごちそうさまでした」
木梨「ごちそうさまでした」
コーナーの終了を察知して駆け込み食いをしていた大泉さん、ひとりだけタイミングが遅れて、口に手前みそを入れたまま一礼。
大泉「ごちそうさまでした」
竹下「ありがとうございますっ」
いよいよ本題に入る。
石橋「じゃあ、なにかから食べてもらいましょうか」
竹下「カボチャの煮つけ!」
ためらいなくメニューを選んだ竹下の声を聞かず、木梨と大泉さんは別のことを話していた。
あれ、もう選んだの?と虚を突かれる大泉さん。
石橋「ほら、早いもん!」
大泉「そ……」
石橋「竹下さんとにかく早い! 観たことある? この番組」
大泉「あたりまえじゃないですか、ぼく大好きですよ」
石橋「(竹下に)野球部の一年下だったらほんとぼこぼこにしてますよ」
竹下「あー」
大泉「(木梨に)実際ぶっとばすんですよ、ぼくのこと。実際ぶっとばすからびっくりしました」
木梨「でしょ。言うだけかなあ、と思ったら手が出るもんね」
竹下「あー」
大泉「そうなんですよ! 驚きましたよ。酔っぱらってぼくのラジオ来てむちゃくちゃしてったんですから」
石橋「なんだよ、楽しいラジオにしてやったじゃないかよぉ」
《テロップ》
北海道のレギュラーラジオ番組「大泉 洋のサンサンサンデー」
貴さんが突然とび入り参加! '04年7月放送
大泉「あのあと録音だったけど、編集すっごい時間かかったんですから。むちゃくちゃなことばっかり言うんですよ。いやだからもう、ほんとは編集なんかないラジオなんですよ」
竹下「ふーん」
大泉「もう、生っぽくやるんですよ。それが編集してる……」
石橋「なんか聴いてる人、リスナーに対して失礼じゃないかそれ生っぽくやってるだとか」
大泉「えぇ!?」
収録を忘れて不満そうな大泉さんの表情。
木梨「(爆笑)」
石橋「早く食えよカボチャぁ!」
《テロップ》早く 食えよ!
石橋「カボチャ嫌いなんだろぉ!?」
大泉「あはっはははっ! 嫌いじゃないよっ! 全部大好きだよっ!」
石橋「うそっ! カボチャ一発目言われて、竹下さんに言われて動揺してただろう!」
大泉「してませんよぼくは全然」
大泉「いいですか、それじゃあ、ちょっといただきます」
竹下「どうぞー」
大泉「失礼いたします~」
竹下「はい」
《テロップ》大泉 洋 一品目
●カボチャの煮つけ●
大泉「あー、でも久しぶりです」
口に運び、半分口に入れる。
石橋「なに、お袋の味なの?」
大泉「はい。お袋か、じいさんか、こればっかりでしたね、うちは」
なにやら不服そうな物言いになる大泉さん。
石橋「なーんでカボチャ好きなの、それ、だいたい」
大泉「カボチャはだってその北海道にいたらどうしたってやっぱり食べる機会が多いですし」
口に入れたカボチャを呑み込まないまましゃべり続ける大泉さん。
大泉「ぼくなんか子供の頃に、これ食べ過ぎて顔が黄色くなって」
竹下「ふふふ、大丈夫? ふふふ」
大泉「んで、顔がぼくちょっと、面長なんですよ」
木梨「ふーん」
大泉「ほいで中学校のとき危なく“バナナ”っていうあだ名が」
《テロップ》「バナナ」っていうアダ名が…
石橋「で、それとカボチャの話はどこで結びつくんだよ」
大泉「だ、食べ過ぎて黄色くなった、ってんですぼくは顔が」
木梨「そんぐらい好きなの」
大泉「そう」
石橋「じゃ食べてバクバク」
大泉「ふっ、食べて、バクバク食べてますよ」
石橋「バナナ! 食えよ!」
《テロップ》バナナ 食えよ!
大泉「(笑)」
石橋「バナナ全然食わねぇじゃんかよぉ!」
大泉「食べてるじゃないすか」
《テロップ》バナナ全然食わねぇじゃんかよ
大泉「だんだん言われてると、だんだんね、気持ちよくなってくる」
《テロップ》だんだん気持ち良くなってくる
木梨「もっと来いってね」
竹下「あー」
大泉「そう! あなたなんか癒しの効果があるな」
石橋「うん」
大泉「あなたの悪態というものは」
石橋「うん」
大泉「実に気持ちがいい」
石橋「うん」
《テロップ》癒しの効果があるな
石橋「臭いな!」
大泉「(爆笑)」
石橋「これは臭い!」
木梨、一切反論せずに一緒に笑っている。
木梨「竹下さん、攻撃しましょう」
竹下「あははっ」
石橋「どうぞ」
大泉「ハムカツサンド!」
口を真一文字に結んだ竹下の表情。
石橋「(巨泉の真似で)せーの、どん!って言う……」
竹下「わっははは、あははははっ」
石橋「さらに倍」
木梨「あーぁ、4倍だよ」
竹下「えっへへっ」
《テロップ》4倍だよ
竹下「あたしこれ、あの、子供心にすっごくおいしいのを食べて」
石橋「はい……じゃ、ま、名古屋での味なんですか、これ」
竹下「実は、東村山なんですけど」
《テロップ》実は東村山(東京都)なんですけど
石橋「東村山……」
竹下「はい」
石橋「生まれが」
竹下「は、名古屋なんです」
石橋「名古屋なんですか」
竹下「父の転勤で」
石橋「ええ」
竹下「えーと幼稚園と小学校の真ん中までは東村山」
大泉「怪しいな」
《テロップ》あやしいな
石橋「なに?」
大泉「父の転勤とかそういうのもうウソ……」
木梨「多分、そこはホントですよね?」
大泉さん、満を持して割って入るも、味方の木梨があっさり否定。
竹下「そこはっていうか、全部ホントです」
木梨「そうですよね?」
竹下「ええ」
木梨「だけどそこから“なにぃハム揚げてんのよぉっ”って、初めてキレた」
《テロップ》「何ハム揚げてんのよ(怒)」って初めてキレた…
大泉「あははははっ」
口を押さえてウケる竹下。
木梨「マジギレを」
竹下「なんでキレちゃう……?」
目の前のハムカツサンドを精査する竹下。
囁く大泉さん。
大泉「いや、怪しい……」
竹下「これでもご馳走ですね、キャベツまで入って」
石橋「あら」
竹下「いただきまーす」
石橋「どうぞ」
パクつく竹下を下から覗き込む大泉さん。腕組みをしてじっと見つめる木梨。
ひと口頬張って「ふふっ」と高い声で笑う竹下。
静まり返ったスタジオ中が竹下に注目。
竹下「キャベツ入ってない予定だったの……でもおいしい」
なんだかよくわからない言動。
大泉さんが木梨になにやら相談しようとした瞬間、石橋がひと言。
石橋「かわいい……」
《テロップ》カワイイ(ハート)
大泉さんが質問モードに入って攻める。
大泉「もう、しょっちゅう食べられるんですか?」
竹下「いやだからしょっちゅうは食べられないですね、うちでは作りませんからこういうの」
大泉「ふーん」
大泉「東京、東京来てからは食べられるんですか?」
《テロップ》東京 来てからは食べられるんですか?
一瞬きょとんとする一同。
竹下「だから……パン屋さんを見たのは」
石橋「だから東村山は東京なんだよっ」
《テロップ》だから東村山は東京なんだよ
大泉「東村山がどこにあるかなんかぼくは知りゃーしないんだもん」
大泉さん、ふてくされる。
大泉「北海道の地名しかオレ知らないんだもん!」
《テロップ》北海道の地名しか俺 知らないんだもん
大泉「今んとこじゃあ、あれなんですか。そのハムカツサンド、は」
竹下「ふっ、ハムカツサンド? はい」
大泉「お好きなんですか?」
《テロップ》今のとこじゃあ ハムカツサンドはお好きなんですか?
竹下「え、わたし?」
石橋「だから好きだっつってんだ」
石橋の目をまっすぐ見ながらジャケットの前をぴしっと伸ばす大泉さん。
大泉「そりゃそうだ」
石橋「うはは」
大泉「こりゃなんにもわからないすね」
木梨「いいんです。そのまま続行していけば」
大泉「ははーん」
《テロップ》いいんです そのまま続行していけば
木梨「“なるほどね”なんつっちゃってね」
大泉「“なるほどね”」
納得しているのかいないのか、何度も深くうなずく大泉さん。
竹下「マグロの……刺身」
ひとつうなずくと食卓に身を乗り出し、小皿に醤油を垂らす大泉さん。
石橋「なんでマグロをまた。赤身がいいの?」
大泉「マグロのやっぱ赤身が好きですね!」
竹下「あー、トロじゃなくて」
大泉「ぼくは逆にね、トロは食べません」
木梨「脂、がのってると」
大泉「そう。脂がのればのるほど、ダメなんですねぇ、ぼくは」
大変重大な人生の問題を語るように眉をひそめる大泉さん。
石橋「いいから早く食べて、成海頁二」
木梨「あっはっは……」
大泉「なるみぺーじってなに言ってんの?」」
木梨「えと、小林まことさんの、えー、マンガのキャラクターです」
《テロップ》成海頁二の顔
マンガ「1・2の三四郎」より (C)小林まこと/講談社
※下段、左から二人目
全然わからない風の大泉さん。
木梨「成海頁二です。“ぐぇー”とか言ってる」
ウケる石橋。
やはり全然わからない風の竹下とともに、ゲストふたり、すっかり置いてけぼり。
石橋「『1・2の三四郎』に出てくる……」
木梨「成海頁二より岩清水でしょう、(頭の)もじゃもじゃ感が」
さらにウケる石橋。
《テロップ》岩清水健太郎の顔
※画像なし
大泉「わっからない人で言われてるのはすごい悔しいな」
若くして小林旭の自動車ショー歌を知る男も、小林まことは知らなかったらしい。
大泉「じゃ、いただきます」
竹下「どうぞー」
赤身にわさびをのせ、醤油をつけて口に運ぶ大泉さん。
その様子をじっと見つめる竹下。
まだ岩清水の余韻を残したまま笑顔で視線をやる石橋。
さっと口に運んだ様子を見て石橋が断定。
石橋「あ、そら、好きだ」
ポーカーフェイスを保とうとするが、やや頬が緩む大泉さん。
石橋「そら好きだ」
繰り返す石橋。
石橋「自分で料理とかすんの?」
待ってましたとばかりトークに移る大泉さん。
大泉「ぼく、料理が好きなんです」
石橋「ほう。今まで好評だった料理はなに?」
大泉「うどん!とか……そば、とか」
石橋「打つの? 自分で」
意外そうに尋ねる石橋に、大泉さん即答。
大泉「まったく打ちませんね」
《テロップ》全く打ちませんね
竹下「あはははは」
木梨「買ってくるの?」
大泉「買ってきて茹でて」
石橋「買って!? 茹でて!?」
眉間に皺が寄る石橋。
石橋「そば出汁自分で作ってみたりとかそういうことじゃないの?」
大泉「いや。しないなぁ、めんつゆだな」
《テロップ》めんつゆだな
またも大泉さん即答。
石橋「……おまえ、ぶっ飛ばすぞ、てめぇ」
大泉「あはははは」
木梨「ありもんだなあ、はははっ」
なにかを石橋から聞いた竹下、そのなにかに感心した様子。
竹下「へー」
一応石橋をなだめるように言葉をつなぐ大泉さん。
大泉「めんつゆとかそういうものにはこだわる、すごく」
《テロップ》めんつゆとかそういう物にはこだわる
木梨「あ、いろんな種類があって」
大泉「そ!」
木梨「こいつとこいつと(選んでいる手の真似)」
大泉「そ! そういうのはこだわる。だけどね、別に出汁とか自分で取ろうとは思わんな」
《テロップ》別にダシとか自分でとろうとは思わんな
首をかしげる竹下。
呆れた様子の石橋。
石橋「いいよ、もう! もういいよ!」」
竹下「あはっ」
木梨「次はどこ行きましょうかね?」
大泉「奈良漬け!」
竹下「奈良漬け? はい!」
木梨「これ、ね、ダメな人は多いよね!」
大泉「ぼく、嫌いです」
聞いてないぞ大泉さん。
石橋「自分が、瓜みたいだからか?」
《テロップ》自分が瓜(うり)みたいだからか
大泉「とにかくおれの見た目でしかトークをしてくれない」
《テロップ》とにかく俺の見た目でしかトークをしてくれない
大泉「おれの見た目がなんに似てるかしか話さない」
木梨「はははっ」
竹下「あははっ」
木梨「じゃ、バクバク、お願いします」
竹下「いただきまーす」
箸で一切れつまみ、口に運ぶ竹下。
竹下「厚くなって……」
木梨「久しぶりなのかな……」
半身で厳しい目を注ぐ大泉さん。なぜか嬉しそうににこやかな木梨。
竹下「うん!」
勢いよくぽりぽりかじる竹下。
木梨「ヤバイって感じですか?」
竹下「ううん」
軽く首を振って否定する竹下。
竹下「瓜だなあ、って思ってるわけ」
大泉「瓜なんですかそれ」
竹下「瓜ですこれ」
《テロップ》瓜なんですか それ?
石橋「だから、瓜、瓜……瓜みたいな顔だっつったろ?」
大泉「(声を出さずに笑う)いよぉし、生まれ変わったら先輩になってやる……絶対に」
《テロップ》生まれ変わったら先輩になってやる!
石橋「あははははは」
竹下「あー!」
なぜか感心する竹下。
ついでに箸でつまんでいた奈良漬けの残りを口に放り込む。
木梨「おもしろい!」
石橋「大泉が先輩だったら絶対なつかない、おれ」
《テロップ》大泉が先輩だったら絶対なつかない 俺
大泉「あはははははっ。絶対、おれ先輩になってやる。生まれ変わったら(髪の毛が)もじゃもじゃになってればいいね……」
《テロップ》生まれ変わったらモジャモジャになってればいいね
それを聞いて思い付いたように尋ねる石橋。
石橋「それさ、天パーなの? それとも、なんかかけてんの」
大泉「おれはもう、天パー+パーマですね」
石橋「……バカじゃねぇの?」
《テロップ》バカじゃねぇの!!
大泉「なんだ? なんだ? なにがバカだ!」
木梨「ライオネル・リッチーを意識したわけじゃないでしょ?」
《テロップ》ライオネル・リッチーを意識したわけじゃないでしょ?
ライオネル・リッチーの顔写真
大泉「出た、まただ。コンビでか」
木梨「ごめんなさい」
石橋「(笑)またかこれ」
大泉「彼も言った!」
《テロップ》(ライオネル・リッチーって)彼も言った!!
※大泉さんのうたばんでの石橋発言を参照
石橋「(笑)」
木梨「いや、我々の年代は……」
大泉「一時期北海道で流行ったよ!」
《テロップ》ライオネル・リチ男の顔写真
※画像なし
人差し指を石橋に突き立てて怒る大泉さん。
大泉「一時期呼ばれたよ、ライオネルって」
石橋「ライオネル・リチ男って?」
《テロップ》ライオネル・リチ男って
不満そうにうなずく大泉さん。
木梨「リチ男にね」
石橋「よろしいですか、じゃあ」
木梨「いやいや待ってくれ! 今さあー」
大泉「もうちょい食べてから、もうちょい食べてからよ!」
大泉さん、竹下景子にタメ口。
木梨「ライオネル・リッチーからだいぶ話が……」
もう一切れ取って口に運ぶ竹下。ひと口では食べず、半分囓る。
大泉「やーっぱり、小振りですもんね、食べ方が」
竹下「小振り?」
石橋「問題ないでしょ?」
大泉「怪しいです」
木梨「怪しいですね(笑)」
《テロップ》あやしいです
石橋「じゃあ……」
木梨「いいですよ!」
石橋「いきましょうよ」
竹下「からすみのスパゲティ、いってもいいですか?」
石橋「はい」
鋭い眼光で竹下を射抜く大泉さん。自分が食べる番なのに、なぜ今眼光鋭いのかがわからない。
石橋「なぜ、敢えて、スパゲティのなかでもからすみのスパゲティを」
大泉「なんか東京で初めて食べたんです、ぼく」
竹下「ほーん」
石橋「で、東京で、こういうスパゲティがあるんだと」
竹下「ふーん」
大泉「ていうかその、なんつうの、なにが出るかわからないなかに、出たんです」
石橋「あ、コースんなかで」
大泉「そう」
石橋「ほうほうほう」
大泉「そう。思い出の味、という感じ」
たっぷりとフォークに巻いて食べる大泉さん。
竹下「今、匂い嗅ぎました?」
大泉「うん。匂いが好き。うまい!」
勝ち誇ったような視線を投げる大泉さん。
木梨「東京は、前から行ったり来たりしてたの?」
大泉「いや、あんまりしてなかったです。いいイメージがないから東京には」」
木梨「なんで」
竹下「ふっ。どーして」
大泉「悪い人が行く、いるところだっていうイメージがありましたね」
木梨「東京来始めてどう? 悪い人いっぱいいる?」
大泉「あんまりいない」
竹下「あんまりいない?」
大泉「石橋貴明ですらいい人でしたね」
《テロップ》石橋貴明ですらいい人良い人でしたね
石橋「なんだよ!」
大泉「ぼく、テレビで観てて」
石橋「石橋貴明“ですら”って!」
大泉「ぼくはもうやっぱり、なんかもうイメージ的には悪の権化みたいなイメージでしたから」
石橋「おれはダース・ベイダーか、じゃあ!」
《テロップ》俺はダース・ベイダーか(怒)
大泉「あははは。だけど!」
木梨「シュー……コーッ」
大泉「お会いしてみたら、今はこうしてますけどもね、終わったら優しいわけですよ」
《テロップ》終ったら優しいわけですよ
石橋「ははは」
木梨「ちゅ、チューとかしてきますからね!」
《テロップ》チューとかしてきますからね
大泉「はははははっ。いや、チューはされませんでしたけど」
木梨「おれなんか帰り際、帰り際けっこうチューとかされるよ」
《テロップ》俺なんか帰りぎわチューとかされて
木梨、後ろから来る石橋を払いのける仕草。
大泉「あははははっ」
木梨「何年チューしてんだよって言いながら帰るから」
石橋「あったま悪い……」
大泉「ずいぶん長いコンビなのに」
石橋「東京どうしたんだよ。家、借りたのかい」
大泉「まあ、あの、ウィークリーマンションっていうの?」
《テロップ》ウィークリーマンションっていうの…
石橋「(のけぞって笑う)ウィークリーマンション!?」
木梨「月極のね! いいの? 便利? やっぱり」
大泉「ああ、便利便利。そう、すべてがなんか手が届くわけ、歩かなくても」
木梨「せ、狭い」
大泉「そう。すごくいいなあ」
石橋「それだったらお袋んとっから離れて暮らしゃあいいじゃんひとりで」
《テロップ》それだったらお袋の所から離れて暮らせばいいじゃん
大泉「だってそういう必要がないじゃない、ぼく何回もこういう話してるー、ぼく」
石橋「(無言で笑う)」」
大泉「(木梨に)近いんですよ職場も全部実家から」
木梨「ああ」
大泉「大学もそうでした。高校もそうでした。ひとり暮らしする理由がないもの」
木梨「なんかそういう……」
石橋「それでママに毎日なに、毎日パンツとか洗ってもらってんの?」
《テロップ》毎日パンツとか洗ってもらってんの?
大泉「毎日じゃないけど、そりゃあ、溜めて洗ってもらいますよ」
竹下「ふーん」
石橋「なんかお母さんにいつまでも洗ってもらったりすんの、なんか申し訳なくない?」
大泉「別にそんな大きく汚すわけでもないですからね、もう、この歳になったら」
《テロップ》別にそんな大きく汚すわけでもないですからね
苦笑する竹下、石橋、木梨。
大泉「そんなにね、恥じるようなパンツじゃないですよ、言っときますけど」
石橋「もういいよ、からすみももう!」
大泉「(声を殺して笑う)」
石橋「もうなんで大泉どんどん話が逸れてっちゃうんだよぉ!」
木梨「竹下さん、すいません、長いこと、いっぱい」
竹下「いーえー」
石橋「すみません、もー」
木梨「竹下さんの話をいっぱい聞きますよ、もう」
竹下「ふふふ、どうぞ」
木梨「食べていただきながら」
《テロップ》CMのあと
「北の国から」撮影秘話&大泉流血!!
木梨「どっちいきましょう」
大泉「クリームシチュー!」
竹下「クリームシチュー」
目の前にクリームシチューが運ばれてくる。
石橋「ほんとに、北の国からって感じですよね」
竹下「あーっ……はあ」
大泉「これ、中に入ってる具が嫌いってこともあるんですか」
木梨に確認を取る大泉さん。
石橋「は?」
竹下「でもこういうもの……」
木梨「いや、具はないと思いますね」
ひと口食べ、大泉さんに向かって微笑む竹下。
石橋「これはあの、なんでしたっけ、あの、べ、べ、べ」
竹下「ベシャメル」
石橋「ベシャメルってのがもう(激しくなにかをかき混ぜる真似)」
竹下「そうそうそう」
石橋「くっ。すんごい勢いで回していかないと」
竹下「ええ」
木梨「固まる?」
大泉「ほう」
石橋「ダマになっちゃうんですよ」
竹下「うん」
大泉「それはぼくもね、作ります、家で」
《テロップ》それ(ベシャメルソース)は僕も作ります
竹下、石橋、木梨、一斉に固まる。
石橋「え? それ作んの?」
竹下「きゅ、急に。急にさっきと違う話を」
大泉「はい」
木梨「やるんだ」
大泉「はい。スパゲッティを作るときとかに、あのー、バターと小麦粉でわーっと、確かにそうでした、わーっと混ぜないとダマになりますからね、あれね。生、生クリームと牛乳と」
竹下「はい。いっぺんに牛乳入れちゃダメですよ」
大泉「ちょっとずつちょっとずつ」
竹下「そうそう」
大泉「そうですそうですそうです」
竹下「ええ、ええ、ええ」
大泉「やりましたやりましたやりました」
竹下「はい」
大泉「はいはい」
竹下「パスタもおいしいですよね」
大泉「そうですそうです」
大泉さん、会話の間中、ずっとなにかをかき混ぜている手真似のまま。
会話が途切れたところで、木梨がもっと食べるよう竹下に促す。
器の中のシチューをスプーンでぐるぐるかき混ぜる竹下。
木梨「じゃあ、好きかな……?」
《テロップ》じゃあ 好きかな?
大泉「〈聞き取れず〉ソースの作り方は知ってましたね」
《テロップ》ソースの作り方は知ってましたね
木梨「ええ、ベジョベジョてっやつ」
竹下「ベジョベジョ……」
大泉「ベシャメル。ベシャメルソース」
木梨「そう、それ」
大泉「ほぁー」
木梨「ベシャメル」
大泉「富良野でも食べました?」
《テロップ》(北の国からで)富良野でも食べました?
竹下「富良野は……あんまり食べなかった、お弁当だもん」
大泉「ずっと富良野にいらっしゃったんですか?」
《テロップ》ずっと富良野にいらっしゃったんですか?
「北の国から」のテーマソングがかかる。
竹下「あたしは、ずっと出てたわけではないので」
大泉「ええ」
竹下「撮影のオフが、オフになったら東京にもちろん帰りましたけれど。田中邦衛さんとか」
大泉「ほー」
《テロップ》ドラマ「北の国から」
ドラマ「北の国から」('81年~)で純の叔母雪子おばさん役で出演」
雪子の顔写真
石橋「なんでも、お風呂に、みんなで行ったりなんかしてたっていう」
竹下「あっ、みんなで」
石橋「田中邦衛さんがお風呂が好きで」
《テロップ》田中邦衛さんがお風呂が好きで
五郎役 田中邦衛の顔写真
竹下「邦さんねー、もうとてもお風呂好き」
大泉「お風呂」
石橋「富良野の周りに」
竹下「うん、温泉も、ねぇ、あるんだけれど、でもこう町の、共同浴場のようなところでも邦さんいらしてたみたいで。あの五郎さんのあのスタイルで」
《テロップ》あの五郎さんのあのスタイルで
大泉「あ、あのまま!」
竹下「あのまま、帽子被って。それがすごくぴったり馴染んでるっていうか、富良野の人以上に富良野の人って感じで」
《テロップ》富良野の人以上に富良野の人って感じで…
木梨「はあー」
石橋「蛍の結婚シーンが一番印象にあると」
《テロップ》竹下景子 事前アンケート
Q. 「北の国から」で最も心に残っているシーンは?
蛍の結婚式のシーン
竹下「ええ、寒かったですね、冬の、お天気のいい日。でも(大泉さんに)お天気のいいときほど寒ーいですよね、朝!」
大泉「寒い寒い寒い!」
竹下「ふーん」
《テロップ》寒い 寒い 寒い
いい話の途中でいきなりふられて、必要以上に力が入った大泉さんは「寒い」を連呼。
大泉「北海道は寒いですね。放射……」
木梨「あ、出てきた出てきた大泉くん」
大泉「放射冷却現象って言いましてね」
《テロップ》放射冷却現象って言いましてね
突然熱く語り始めた大泉さんを静かに見守る竹下と石橋。
大泉「「ん? 話、終わりましたけど?」
《テロップ》話 終わりましたけど
きょとんとする竹下と石橋。
大泉「……なんで」
木梨「(大笑い)」
石橋「おまえ……もう少し拡げろよ北海道の話を!」
大泉「あ、いやね、でもね、ぼくはね竹下さん、あのー」
竹下「はい」
大泉「やっぱりね『北の国から』の影響ってのはありましてね、北海道ってのはもう、イコールもう北の国からなのね」
竹下「ああ……」
石橋「ほぉ」
木梨「あー、札幌も」
大泉「だからみんなが、そう、みんながあの生活してると思うわけですよ。そうだと思う」
木梨「でもみんな“るーるる、るるる”言って歩いてないんでしょ別に」
大泉「歩いてない歩いてない」
竹下「やっぱりね」
石橋「でも大泉んちの家は、バナナの葉でできてんだろ?」
大泉「そう、バナナの……バカ」
しばし石橋を見つめたあと木梨に向き直る大泉さん。
大泉「初めてノッてみました、ぼく」
《テロップ》初めてノッてみました
木梨「(手を叩いて)あははははははっ。ノッてノッてバカ、と」
石橋「じゃあ、よろしいですか?」
木梨「はい」
大泉「いいです」
竹下「はい、ロールキャベツになってしまいました」
石橋「ロールキャベツ!?」
大泉「これどうやって食べるの? ベーコンまかさってないなぁ、ぼくのは」
《テロップ》ベーコンまかさってないな
竹下「まかさって」
大泉「うちではまかさってないなあ」
竹下「そおお?」
石橋「なぁんで?」
木梨「センター切ればいいんじゃないの」
竹下「真ん中で」
大泉「真ん中で?」
石橋「食べたことないの!?」
大泉「食べたことあるよ、大好きだよ!」
ようやくロールキャベツの真ん中にナイフを入れる大泉さん。
大泉「これでいいわけ?」
石橋「収録終わったら本気でぶっ飛ばしてやる」
大泉「あははははははははっ! ええっ……(画面外のスタッフのほうへ)絶対止めるなVTR! 一生やるぞおれ食わず嫌い」
《テロップ》絶対止めるなVTR 一生やるぞ 俺 食わず嫌い
木梨「いいすか、食べても」
大泉「全然」
木梨「あー、うまそうだねぇ」
石橋「うまそ」
竹下「うぅん」
半分に切ったものを口に押し込む大泉さん。
竹下「大っきかった……うふふっ」
石橋「ロバみてぇだよな」
竹下「あはははっ」
《テロップ》ロバみてえだよな
最初の頃は遠慮していたのか声を上げて笑わなかった竹下だったが、大泉さんがそういうキャラだというのが掴めてきたのか、楽しげだ。
大泉「キャベツは好きなんだな、やっぱり。すごく、ぼくは」
木梨「うん」
《テロップ》キャベツは好きなんだな
石橋「キャベツの、が好きななかでもロールキャベツが一番?」
大泉「やっぱりロールキャベツですね、キャベツの、食べ方の王道は」
竹下「ふーん」
残った半分をさらに半分に切って口に運ぶ。
大泉「うん……挽き肉だなやっぱり」
《テロップ》ひき肉だな やっぱり
石橋「な、なにー?」
木梨「大事なのは?」
大泉「うーん」
石橋「大泉、ほら! 唇切れてる、おい」
《テロップ》唇 切れてる
大泉「ええ?」
おしぼりで口の右下を押さえてみると、血が。
竹下「あ、ほんとだ」
大泉「あっ! 唇切れた。またもう。緊張すると唇切れてくんだよな!」
《テロップ》緊張すると 唇 切れてくんだよな
手を叩いて喜ぶ石橋と木梨。やや心配そうながら好奇心のほうが勝った表情の竹下。
大泉「やだー、もう、全国放送で口切れた!」
木梨「いいですか?」
石橋「大丈夫、今日はもうカボチャだから」
大泉「ニラ玉!」
竹下「そっか」
石橋「おお」
作られてからずいぶん経っていそうなニラ玉を食べる竹下。
竹下「おいしそうじゃないですかホラ、見るからに。ん」
木梨「ニラが余計じゃないですか? 卵と出汁だけでもいいんじゃないですか?」
竹下「うううん。ニラ、おいしいでしょ」
石橋「元気になりますしねえ」
竹下「そう、身体にとってもいいし」
大泉「朝食べることが多いんですか、ニラ玉は」
竹下「うん。朝が多いです」
木梨「朝はニラ玉あんまり……」
竹下「だって手早くできるから、こういうものは」
木梨「あ、そうっすか……」
《テロップ》そうっすか…
木梨「朝……朝……あ、朝ニラいかないでしょ」
大泉「あははははっ」
木梨「あったとしても冷蔵庫に。(大泉さんに)ニラいく?」
大泉「いきますねぇ」
木梨「あ、いくんだ」
大泉「(吹き出す)」
木梨「朝?」
大泉「朝いきます」
竹下「ねぇ」
木梨「朝いくんだニラ」
石橋「ニラのみそ汁とかうまいよな!」
大泉「うまいです」
竹下「おいしい」
石橋「うまいよな!」
大泉「うまいです」
石橋「ニラとよー、もやしかなんか入れて」
大泉「あーっ! うまいです!」
石橋「最高だよな?」
大泉「うん!」
石橋「お前と合うなぁ!」
《テロップ》お前と合うな
全員爆笑。
石橋「確かに合うなぁ」
大泉「合うと思う。(木梨に)同じ歳だったら親友になってたよ」
石橋、木梨、大ウケ。
水を飲んでいた竹下、ひとり冷静。
大泉「おれ、そう思う」
うん、うん、とうなずく大泉さん。
石橋「よろしいですか?」
大泉「いやあ、わっかんねーなあ」
木梨「もう、いいです」
大泉さん、番組を進行させながらも口が気になるのか、おしぼりで押さえてみて、血が付いてないかを確認。
木梨「わかりました!」
石橋「一発だったらあれだかんね、罰ゲームだかんね、大泉洋」
《テロップ》一発だったら罰ゲームだからね
大泉「それ聞いてねーんだよな、〈聞き取れず〉。罰ゲームってなんですかそれ」
石橋「観てんだろこの番組ぃ」
一転して目が輝いた大泉さん、真っ直ぐに石橋を見返して即答。
大泉「観てる。罰ゲームが怖かったんだよ!」
《テロップ》罰ゲームが怖かったんだよ
竹下「ええっ!?」
木梨「えらい!」
石橋「カレー、スープの、なんか唄歌えよ、ひとりで」
大泉「あははははははっ」
《テロップ》オリコンのトップ10にも入った大泉さんのシングル曲
本日のスープ
大泉「そんなかっこ悪い……」
石橋「(巨泉の真似で)篠沢教授と同じ答えです。せーの、どん!ってのやろ」
木梨「どんっつって開けましょう、今日じゃあ」
まだ唇を気にしておしぼりで押さえている大泉さん。
《テロップ》CMのあと
ついに実食!! 竹下は四択も制すか!?
【披露】
牧原アナ「先手、竹下景子、披露!」
石橋「(巨泉の真似で)なんと篠沢教授と同じ答えです。せーの、どん!」
竹下「はい」
《色紙》
カボチャの煮つけ
石橋「カボチャの煮つけという」
うなずきつつ、口と鼻に手をやる大泉さん。
牧原アナ「なぜそう思われますか」
竹下「北海道の方は、しじゅう食べてるものは、多分嫌いになるってことがあるので」
石橋「食べ過ぎで」
竹下「はい、もう飽きている」
ずーっと口におしぼりを当てては血を確認している大泉さん。
石橋「おじいちゃんが一生懸命、『洋、これおじーちゃんが作ったカボチャだ、食べろ!』つって」
竹下「うん」
石橋「そのたんびに嫌いになったんですよ」
目が座っている大泉さん。
牧原アナ「後手、大泉洋、披露!」
大泉「(小声で木梨だけに)出していいんですか?」
木梨「どん!ってなもんで。あはは。はい」
石橋「あら?」
竹下「あぁー」
《色紙》
ニラ玉
牧原アナ「ニラ玉。なぜそう思われますか」
大泉「あのね! あのー、ニラ玉をー、が出たときにね、目が、お、泳がれ、ましたね」
手をひらひらさせて泳いだ表現をしながら、木梨に同意を求める大泉さん。
大泉「ひょろひょろひょろっと」
竹下「あ、そぉお?」
大泉「こっちは見逃しませんでしたよ、はい」
牧原アナ「さ、互いの回答、出揃いました。それでは実食に参りましょう!」
【披露】
牧原アナ「では、両者同時にお召し上がりください!」
竹下「はい」
無言でカボチャにかぶりつく大泉さん。
牧原アナ「まずは、大泉さんからひと口! そして竹下さんもひと口! さあ、いかがでしょうか?」
お互いの顔を見ながら口を動かすふたり。
竹下「うふふふふっ」
木梨「あれ? 竹下さん? なんか、なんか厳しい顔になってますけど」
竹下「そう? ふふふふっ」
大泉「厳しいんじゃないすか?」
木梨「あれ?」
石橋「早く言ってあげてくださいよ」
木梨「え、ダメそうですか?」
竹下「はい?」
木梨「ニラ、大丈夫ですか?」
微笑みながらうなずく竹下。
木梨「あれれれ」
画面の上から切れてしまうほど伸び上がる大泉さんを、カメラが慌てて追う。
竹下「大好きです」
木梨「あれ?」
牧原アナ「大好きぃ!」
思わず木梨を見やる大泉さん。
木梨「なんだぁー……大好き……〈聞き取れず〉しんないね」
大泉「(口いっぱい頬張りながら)うん」
じっと見つめる竹下。
大泉「参りました」
《テロップ》参りました
竹下「わぁーーーああ!」
破顔一笑して石橋と固い握手。
《テロップ》竹下景子勝利」
牧原アナ「竹下景子さん、大正解です!」
大泉「ちょっと待って。ちょっと待って。ちょっと待ってよ!」
木梨「なに」
大泉「絶対おかしい、おかしいよ!」
木梨「なにがおかしいの」
大泉「こりゃあねぇ、盛り過ぎだよカボチャをバカみたいにさぁ」
石橋「はあ?」
大泉「びっくりしたよ、こんだけ盛られたら。しかもなんか言われたことが全部当たってた」
《テロップ》大泉 洋 罰ゲーム決定
おしぼりで口を押さえながらもボヤく大泉さん。
大泉「もうねジジイがバカみたいに煮るんだこれを!」
《テロップ》ジジイがバカみたいに煮るんだ!
的中した石橋に竹下が拍手を贈る。
大泉「なにかあったら煮るんだよ、『よっちゃん、カボチャだ、食べなさい』って。……もう、昔っからカボチャばっかりうちは出たから嫌いなんです、ほんと、食べ過ぎて嫌いなっちゃった」
石橋「ほほぉん」
大泉「ははーん! そうか! やっぱりアレだ!」
木梨「そう」
大泉「奈良漬けだったんだ!」
石橋「バカ」
大泉「ははははは」
竹下「あははは」
木梨「奈良漬けはねー、大好きなのよ、きっと!」
竹下「うん、大丈夫です」
木梨「ほぉら!」
大泉「ああ、そうか、クリームシチューか」
竹下「うん」
大泉「あ、そう」
竹下「あたしは最初に食べたクリームシチューが学校の給食だったの」
《テロップ》竹下景子さんの嫌いな物はクリームシチューでした
木梨「あ。あーっ」
石橋「……なんかそういう、人いますねぇ」
竹下「ご存じないでしょ? 脱脂粉乳」
石橋「脱脂粉乳」
竹下「脱脂粉乳がもうダメ」
一同納得の表情。なぜか自分が脱脂粉乳を舐めたような顔をしている。
大泉「あー、昔は脱脂粉乳だったんだ」
竹下「自分では絶対、オーダーはしません」
大泉「やー、早かったなー」
牧原アナ「えー、色紙は1枚ずつでございます。こちらの色紙、テレビをご覧の方にプレゼントをさせていただきます。竹下景子さんの勝利でございました。お疲れさまでした」
木梨「どうもありがとうございました」
竹下「ありがとうございました」
石橋「お世話になりました!」
大泉さん、無言で礼。
《テロップ》大泉さんのシングル
本日のスープ
♪ぼくらは 空を見ていた……
照明の落ちたスタジオの隅で、スポットライトを浴びながら伴奏もなくアカペラで歌う大泉さん。
《テロップ》敗者大泉 罰ゲームで持ち唄を寂しく熱唱!!
来週はゲラクスラインで山本・ホリケンら暴走!!
とんねるずのみなさんのおかげでしたは、清潔で美しく、健やかな毎日を目指す花王、エスエス製薬と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました
♪つつーみこーむぅ~……
石橋「お着物もあれでしょうから」
木梨「お疲れです! さあ」
座って聞いていた3人だが、最初のフレーズが終わったところで立ち上がる。
同時に当たっていたスポットも消え、取り残される大泉さん。
木梨「今日はどうもありがとうございました」
竹下「ありがとうございました。お疲れさまでした。楽しかったです。こちらこそー」
楽屋へ去った3人の背中に大泉さん、捨て台詞。
大泉「一生忘れないぞっ」
《テロップ》一生 忘れないぞ!」
♪ここから~、は~……
ボヤいたりキレたりする相手がいて初めて輝く大泉さん。石橋貴明という“盟友”を得て、東京進出も盤石なものとなるか。
ミュージックステーションのトークはもちろん、うたばんのトークと比べてもずいぶん伸びのびとしていたのが印象的だった。
さあ、次はどこに登場するのか、大泉さん。
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