2020.09.16

【予告】ガラスの仮面 第50巻 ……あれ?

amazonのレビュー欄が後期高齢者の血を吐くような訴えで阿鼻叫喚と噂される『ガラスの仮面』第50巻。

突然、「予約の受付が始まった」という衝撃的なニュースがとある筋から流れ込んできた。

20200916_bellalert_garakame_20200916154101

50巻は「09月30日」堂々刊行!

今月末じゃん!

今月末もうすぐじゃん!!

これもうわたいへの誕生日プレゼントみたいなもんじゃ……ん?

2050年!?

2001: A Space Odyssey
2010: Odyssey Two
2050: Glass Mask Fifty-Five
2061: Odyssey Three
3001: The Final Odyssey

違和感ないじゃん!

白泉社さんは派生品に色を塗らせよう塗らせようとするばかりで本体の新刊については口をつぐんでいる。
白泉社:ガラスの仮面

真澄さんもまだ何もおっしゃっておいででない。
速水真澄 公式ツイッター

amazonさんも静かなものだ。
※2020年9月16日現在


なぜだ。本当に2050年だからか。そうなのか。

こちとら生きてないぞ。自信がある。
白泉社の現ご担当編集者もうっかりしたら草葉の陰だろう。

だが美内先生はご存命に違いない。

曾孫世代での完結、頼んますよ美内先生!(やけくそ)

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2013.03.26

ガラスの仮面 第49巻

美内先生と白泉社のドリームタッグによるゲリラ発行によりいつも後手後手に回ってきた『ガラスの仮面』の新刊ゲットだが、ついに先んじて発行日を押さえることができた。

49巻は2012年9月26日(水)堂々刊行!(予定)

年内にもう1冊期待できそうだ、と申し上げた前回からわずか半年。本当に実現するとはまったく夢のようでつねるほっぺたも内出血に暇がない。

――と、ここまでお読みになった賢明なみなさんは、いつの話だよ、と思ってらっしゃることだろう。実は当時このエントリーを上げたつもりが上がってなくてずっと下書きのまま寝かせていたことに最近気が付いた。

なぜ気が付いたかというと、50巻が2013年3月26日(火)華々しく刊行!であることを知り、ではリストを更新してエントリーの準備をしておこうと過去の記事を漁ったからだ。

その50巻は、3月26日配本当日の午前中に注文先のネット書店からちょろっとメールが入り、2013年5月27日(月)満を持して刊行!(予定)に変わったと知らされた。


20130326a


うむ、驚かない。誰も驚かない。

ちなみに49巻刊行時には、『ガラスの仮面カルタ』が同時発売された。『ベルサイユのばらカルタ』の二番煎じか! わたいが買うと知っての狼藉か!

もちろん買ったのだが、まだ封も切っていない。不在時に届いたので開けるタイミングを失ったままだ。

なお、“ガラスの仮面公式サイト”(於2013年3月26日)によれば、鷹の爪の手の者によるギャグアニメが4月7日(日)から放映されるとのこと。ただしBS放送。うちは映らないので関係ナシ。

さらに6月22日(土)からは映画も上映されるようだ。こちらもギャグアニメ。自分の身体を食べて生き延びていくタコか、はたまたマクロファージを彷彿とさせる美内先生と白泉社の暴走列車はアンストッパブル。


……さて、リストを更新しておこう。

■ガラスの仮面(新書判)リスト
1(ISBN:4592110919) 1976/03/20
2(ISBN:4592110927) 1976/06/19
3(ISBN:4592110935) 1977/01/20
4(ISBN:4592110943) 1977/04/20
5(ISBN:4592110951) 1977/07/20
6(ISBN:459211096X) 1977/09/20

7(ISBN:4592110978) 1978/01/20
8(ISBN:4592110986) 1978/05/20
9(ISBN:4592110994) 1978/08/19
10(ISBN:4592111001) 1978/12/20
11(ISBN:459211101X) 1979/03/20
12(ISBN:4592111028) 1979/07/20
13(ISBN:4592111036) 1979/11/20

14(ISBN:4592111044) 1980/04/19
15(ISBN:4592111052) 1980/06/20
16(ISBN:4592111060) 1980/08/20
17(ISBN:4592111079) 1980/11/20
18(ISBN:4592111087) 1981/02/20
19(ISBN:4592111095) 1981/05/20
20(ISBN:4592111109) 1981/09/19
21(ISBN:4592111117) 1981/12/16

22(ISBN:4592111125) 1982/03/20
23(ISBN:4592111133) 1982/07/20
24(ISBN:4592111141) 1982/10/20
25(ISBN:459211115X) 1983/04/20
26(ISBN:4592111168) 1983/06/18
27(ISBN:4592111176) 1983/11/19

28(ISBN:4592111184) 1984/03/19
29(ISBN:4592111192) 1984/08/17
30(ISBN:4592111206) 1985/02/19
31(ISBN:4592111214) 1985/08/19

32(ISBN:4592111222) 1986/06/19
33(ISBN:4592111230) 1987/03/19
34(ISBN:4592111249) 1987/11/19

35(ISBN:4592111257) 1988/08/26
36(ISBN:4592111265) 1989/09/26
37(ISBN:4592111273) 1990/10/19
38(ISBN:4592111281) 1992/03/30
39(ISBN:459211129X) 1992/10/19

40(ISBN:4592111303) 1993/09/17
41(ISBN:4592170016) 1998/12/22
42(ISBN:4592170024) 2004/12/16
43(ISBN:9784592170037) 2009/1/30
44(ISBN:9784592170044) 2009/8/30

45(ISBN:9784592170051) 2010/9/30
46(ISBN:9784592170068) 2010/10/29
47(ISBN:9784592170068) 2011/7/26
48(ISBN:9784592170082) 2012/2/25
49(ISBN:9784592170099) 2012/10/5


現段階で最新刊の49巻あらすじ

目に異常を感じる姫川亜弓だが、「紅天女」試演会場で何かを掴み…?一方、婚約破棄で心を病んだ鷹宮紫織に速水真澄がとった行動は…!? 2012年10月刊。

一方実物の裏表紙はこうだ。

視力に異常がある姫川亜弓は、廃墟の「紅天女」試演会場に不安を…。対照的に「ごっこ遊び」の感覚で楽しもうとする北島マヤ。が、亜弓は廃墟に一瞬梅の谷を見て!? 一方、自分の決断のために心を病んでしまった鷹宮紫織に速水真澄は!?/2012年9月発行


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相変わらずウェブ記載の発行月は弱気含みだ。既に世に出ている書籍の発行月について1ヵ月サバを読むことになんの意味があるのか。

48巻であっちに行ってしまわれた紫織さんは49巻でもこっちに戻ってこなかった。

今回最も輝いたのは、しばらく出番のなかった聖さん。久々の登場で一気に見せ場を持っていく活躍で、あの速水さんを見事に策にハメ、言質を取る。すごいぞ聖さん。頼むぞ聖さん。

そして48巻でマヤとの直接対決を匂わせた亜弓さんは、引っ張るだけ引っ張って対決を50巻以降に先延ばし。

諸々が5月刊行を期待される50巻へと続く……。

描き直しもいいですけど、なによりもお話しを前に進めてください、美内先生!


ガラスの仮面 49巻
第14章 めぐりあう魂(2)
美内すずえ
花とゆめCOMICS
400円+税
白泉社

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2012.09.26

【続報】ガラスの仮面 第49巻

本日2012年9月26日(水)は、記念すべき『ガラスの仮面』第49巻の発売日だ。

(効果音) どんどんどんどんどん ぱふー

紅天女の行く末を案じながら神妙な面持ちで目覚めたわたいだが、朝っぱらから目に飛び込んできたメールは期待していた出荷案内ではなかった。


ご注文の商品は、メーカーの都合により発売日が 変更 となりました。


おお!?


誠に勝手ではございますが、何とぞご了承ください。


……おお……。


-------------------------------------------
■発売日変更の商品
-------------------------------------------

・商品名 ガラスの仮面(49) [ 美内すずえ ]

 -旧発売日 2012年10月
 -新発売日 2012年10月05日

-------------------------------------------

いや、待て待て。

旧発売日 2012年10月」ってとこからちょっとおかしくないか?

紅天女の行く末を案じている場合ではなかった。刊行そのものの行く末が揺らいでいた。

しかし10日程度のズレ込みで済んだだけでも僥倖だ。よかったよかった。


商品の仕様などが再度、変更となる場合がございます


…………おお。

もっとも、10日後に届いてもわたいが手に取ることのできるのはそのまた10日以上あとになるわけで、無念な思いには変わりないのであった。

まずは今夕書店に駆け込もうと勇んで準備してらっしゃるみなさんは思いとどまれ!
行っても出てないぞ!

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2012.08.17

【予告】ガラスの仮面 第49巻

美内先生と白泉社のドリームタッグによるゲリラ発行によりいつも後手後手に回ってきた『ガラスの仮面』の新刊ゲットだが、ついに先んじて発行日を押さえることができた。

49巻は2012年9月26日(水)堂々刊行!(予定)

年内にもう1冊期待できそうだ、と申し上げた前回からわずか半年。本当に実現するとはまったく夢のようでつねるほっぺたも内出血に暇がない。

今のところ白泉社さんの『ガラスの仮面』公式サイトでは流れていないがamazonさんなどネット書店では予約受付が始まっている。

ちなみにその“ガラスの仮面公式サイト”(於2012年8月17日)によれば、この秋に『ガラスの仮面カルタ』の発売を企んでいらっしゃるのだとか。『ベルサイユのばらカルタ』の二番煎じか! わたいが買うと知っての狼藉か!

というわけで、49巻ではいよいよ(≒ようやく/ついに/やっと)紅天女試演の幕が上がるらしい。続きもがんがんお願いしますよ、美内先生!

ガラスの仮面 49巻
第1X章 (副題不明)
美内すずえ
花とゆめCOMICS
400円+税
白泉社

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2012.02.27

ガラスの仮面 第48巻

今それどころじゃないのだが、『ガラスの仮面』48巻が届いたとあれば言及せざるを得まい。

2010年の2ヵ月連続刊行でペースを乱し、2011年は1冊に留まった新刊発行。しかし2012年は年内にもう1冊の刊行も期待できそうだ。

いかに自虐的な遊びを披露するかというのがこのところの白泉社さんの『ガラスの仮面』宣伝手法。当然今回も自暴自棄なプロモーションを展開している。
ガラスの仮面公式サイト”(於2011年2月27日)によれば、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡で、予算がかかっているのかいないのかわからない企画を、我々に見せつけてくれるそうだ。

……さて、リストを更新しておこう。

■ガラスの仮面(新書判)リスト
1(ISBN:4592110919) 1976/03/20
2(ISBN:4592110927) 1976/06/19
3(ISBN:4592110935) 1977/01/20
4(ISBN:4592110943) 1977/04/20
5(ISBN:4592110951) 1977/07/20
6(ISBN:459211096X) 1977/09/20

7(ISBN:4592110978) 1978/01/20
8(ISBN:4592110986) 1978/05/20
9(ISBN:4592110994) 1978/08/19
10(ISBN:4592111001) 1978/12/20
11(ISBN:459211101X) 1979/03/20
12(ISBN:4592111028) 1979/07/20
13(ISBN:4592111036) 1979/11/20

14(ISBN:4592111044) 1980/04/19
15(ISBN:4592111052) 1980/06/20
16(ISBN:4592111060) 1980/08/20
17(ISBN:4592111079) 1980/11/20
18(ISBN:4592111087) 1981/02/20
19(ISBN:4592111095) 1981/05/20
20(ISBN:4592111109) 1981/09/19
21(ISBN:4592111117) 1981/12/16

22(ISBN:4592111125) 1982/03/20
23(ISBN:4592111133) 1982/07/20
24(ISBN:4592111141) 1982/10/20
25(ISBN:459211115X) 1983/04/20
26(ISBN:4592111168) 1983/06/18
27(ISBN:4592111176) 1983/11/19

28(ISBN:4592111184) 1984/03/19
29(ISBN:4592111192) 1984/08/17
30(ISBN:4592111206) 1985/02/19
31(ISBN:4592111214) 1985/08/19

32(ISBN:4592111222) 1986/06/19
33(ISBN:4592111230) 1987/03/19
34(ISBN:4592111249) 1987/11/19

35(ISBN:4592111257) 1988/08/26
36(ISBN:4592111265) 1989/09/26
37(ISBN:4592111273) 1990/10/19
38(ISBN:4592111281) 1992/03/30
39(ISBN:459211129X) 1992/10/19

40(ISBN:4592111303) 1993/09/17
41(ISBN:4592170016) 1998/12/22
42(ISBN:4592170024) 2004/12/16
43(ISBN:9784592170037) 2009/1/30
44(ISBN:9784592170044) 2009/8/30

45(ISBN:9784592170051) 2010/9/30
46(ISBN:9784592170068) 2010/10/29
47(ISBN:9784592170068) 2011/7/26
48(ISBN:9784592170082) 2012/2/25


今回の最新48巻あらすじ

長年の想いが通じ合った北島マヤと速水真澄…! その陰で桜小路優と鷹宮紫織は苦悩する…。一方、姫川亜弓は低下する視力を周囲に悟られないよう稽古を続行!「見えている演技」をしつつ紅天女を目指すことになった亜弓に勝算は…!? 2012年2月刊。


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一方実物の裏表紙はこうだ。


小野寺・赤目に稽古の成果を披露した姫川亜弓は、神秘的な演技で二人を魅了。試演まで視力の悪化を世間に隠し通すと誓う。一方、北島マヤと桜小路優は自らの気持ちを役に重ねて演じる稽古に取り組む。その頃、速水真澄と鷹宮紫織は!?/2012年3月発行。


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発行「3月」って、刷ってるときそんなに自信なかったのか


47巻で暗黒ぶりを速水さんに察知された紫織さんは、速水さんによるコロンボ並みの誘導尋問に引っかかり自白。ついにありがちな精神崩壊フェイズに突入。49巻で速水さんは鬼となれるのか、それとも仏心を出してしまうのか。

桜小路くんは今回そこそこ出てくるもののちょい役の立ち位置で、なんだかもう本当にかわいそう。前向いて行こう桜小路くん!

そして亜弓さんは冒頭から怒濤の活躍で存在感をアピール。ラストではマヤと久々に直接対決の予感を漂わせ、49巻へ続く。

そろそろ試演お願いします、美内先生!


ガラスの仮面 48巻
第14章 めぐりあう魂(2)
美内すずえ
花とゆめCOMICS
400円+税
白泉社

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2011.08.02

打倒しません、オンディーヌ

わけあって「ガラスの仮面 オンディーヌ」についてGoogle先生にお尋ねしたら、検索結果に2010年の夏に書いた拙エントリが出てきた。

打倒、オンディーヌ (2010/07/23 ホらデッキ)

それはいいのだが、検索結果表示ページのもう少し下のほうに、この記事冒頭の文章がそのまま再び現われた。


20110802


なんだろう。

そんなに世間様で話題になるような記事内容だっただろうか。

クリックしてみると、音楽の先生や音楽教室を捜すための真っ当なサイトであらせられるようだ。

音楽先生サーチ オンディーヌ ≫ 群馬県 前橋市

そんな由緒正しいサイトに、こんな有様でぽつんと掲載。


20110801


場違い


キーワード検索結果から自動生成されているらしいとはいえ、突出してノイズ過ぎる。

利用者のみなさん、なんかすみません。この場を借りて(自分の場だろ)お詫び申し上げます。

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2011.07.29

ガラスの仮面 第47巻

またも油断していた。『ガラスの仮面』47巻が前巻から1年を待たずして発行された。

昨年の2ヵ月連続刊行を強行して以来壊れ気味の“ガラスの仮面公式サイト”ではもうやけくそに等しい色モノ広告であなたのご機嫌を伺っている(於2011年7月29日)。真澄さん、鼻の下長っ!

……さて、リストを更新しておこう。

■ガラスの仮面(新書判)リスト
1(ISBN:4592110919) 1976/03/20
2(ISBN:4592110927) 1976/06/19
3(ISBN:4592110935) 1977/01/20
4(ISBN:4592110943) 1977/04/20
5(ISBN:4592110951) 1977/07/20
6(ISBN:459211096X) 1977/09/20

7(ISBN:4592110978) 1978/01/20
8(ISBN:4592110986) 1978/05/20
9(ISBN:4592110994) 1978/08/19
10(ISBN:4592111001) 1978/12/20
11(ISBN:459211101X) 1979/03/20
12(ISBN:4592111028) 1979/07/20
13(ISBN:4592111036) 1979/11/20

14(ISBN:4592111044) 1980/04/19
15(ISBN:4592111052) 1980/06/20
16(ISBN:4592111060) 1980/08/20
17(ISBN:4592111079) 1980/11/20
18(ISBN:4592111087) 1981/02/20
19(ISBN:4592111095) 1981/05/20
20(ISBN:4592111109) 1981/09/19
21(ISBN:4592111117) 1981/12/16

22(ISBN:4592111125) 1982/03/20
23(ISBN:4592111133) 1982/07/20
24(ISBN:4592111141) 1982/10/20
25(ISBN:459211115X) 1983/04/20
26(ISBN:4592111168) 1983/06/18
27(ISBN:4592111176) 1983/11/19

28(ISBN:4592111184) 1984/03/19
29(ISBN:4592111192) 1984/08/17
30(ISBN:4592111206) 1985/02/19
31(ISBN:4592111214) 1985/08/19

32(ISBN:4592111222) 1986/06/19
33(ISBN:4592111230) 1987/03/19
34(ISBN:4592111249) 1987/11/19

35(ISBN:4592111257) 1988/08/26
36(ISBN:4592111265) 1989/09/26
37(ISBN:4592111273) 1990/10/19
38(ISBN:4592111281) 1992/03/30
39(ISBN:459211129X) 1992/10/19

40(ISBN:4592111303) 1993/09/17
41(ISBN:4592170016) 1998/12/22
42(ISBN:4592170024) 2004/12/16
43(ISBN:9784592170037) 2009/1/30
44(ISBN:9784592170044) 2009/8/30

45(ISBN:9784592170051) 2010/9/30
46(ISBN:9784592170068) 2010/10/29
47(ISBN:9784592170068) 2011/7/26


帯の裏表にも見返しにもすべて実写版の真澄さんが登場し、47巻は真澄さん大会だ。それもそのはず、この巻ではとうとう真澄さんが動く。

今回の最新47巻あらすじ

クルーズ船の中で出会った北島マヤと速水真澄。阿古夜を演じるマヤを見た真澄は、本心を抑えられずマヤを抱きしめて…。 2011年7月刊。


あらすじ短っ!


新章「めぐりあう魂」突入にふさわしい展開。暗黒紫織さんが打った三文芝居は、渋滞という都会の日常にあっさりと崩され、むしろご親切なキューピッドの役回りに。どうする紫織さん!

前回出番なしの桜小路くんが中盤でようやく登場するものの急展開についていけずかわいそうな羽目に。気に病むな桜小路くん!

そしてしばらく出てこなかったためその存在をすっかり忘れていたが、47巻の最後の最後で亜弓さん登場。えーと、目はどうなってたんでしたっけ、亜弓さん。

暗黒面に堕ちた紫織さんが、長らく膠着状態にあったストーリー展開を大きく動かした。彼女には功労賞を贈っていいだろう。そして相変わらず『紅天女』の試演はいつ行なわれるのやらイマイチわからないまま48巻へ続く。

次巻、48巻は今のところ発売期日の予告なし。

いいテンポになってきましたよ、この調子でお願いします、美内先生!


ガラスの仮面 47巻
第14章 めぐりあう魂(1)
美内すずえ
花とゆめCOMICS
400円+税
白泉社

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2011.03.02

増槽をぶちかませ!

数年前に第1巻が出たっ切りもう続きは出ないのかと思っていた『特攻の島』が書店の平台に並んでいたので買った。


20110302a


酸素魚雷を下地に開発された“人間が乗って操縦する魚雷”というえげつない兵器を取り巻く人間模様を描いた作品だ。

第2巻は、帝国海軍第一航空艦隊司令長官大西瀧治郎が自ら発案した神風特別攻撃隊の第一次攻撃にあたり、搭乗員24名の前で訓示を行なった史実をモチーフにした場面から始まっている。


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あれ、24人より多いや……。

神風特別攻撃隊24名は敷島隊、大和隊、朝日隊、山櫻隊の4部隊に分けられた。わたいは不勉強で内訳を正確に知らないが、人数は各隊均等に配分されたわけではない。

攻撃隊のなかでも、指揮官関行男大尉の率いる敷島隊が最も名前の通りがよいだろう。


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関大尉の出身地愛媛県西条市にある慰霊碑。たまたま2010年の秋に訪れた楢本神社の鳥居脇に建てられていた。

敷島隊5機は直掩4機を従えて飛び立ち、結果を残している。
第2巻冒頭の訓示に続く見開きは、その出撃時をイメージして5機の零戦を描いたものと推測される。


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あれ?

お腹に抱えているのは増槽ではないか。

増槽は補助燃料を詰めたタンクで、航続距離を必要とするときに用いられる。零戦がこれを備えて飛ぶのは巡航しているときで、会敵すれば運動の妨げにならないよう切り離して捨ててしまう。

特攻するためには敵に会うまで飛び続けなければならないので、燃料を充分に積んで出撃すること自体にはなんの不思議もない。

しかし神風特別攻撃隊は、先の大西瀧二郎が「零戦に250キロ爆弾を抱かせて敵艦に体当たり」と発案したとおり、爆弾を抱いていないとただ自分が壊れて果てるだけで目標を沈めるほどの破壊力は発揮できない。


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楢本神社境内に建つ神風特別攻撃隊記念館には、250キロ爆弾の現物が展示されている。
これを零戦のお腹に取り付けた懸架装置にぶらさげて、増槽の代わりに抱えて飛んだのだ。


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あ、増槽のまま行っちゃダメ。

……。


話は進んで、第二次攻撃に臨む回天の金剛隊。
主人公が攻撃地点まで運んでもらう伊53は、行程半ばで敵航空機部隊に発見される。


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正面からだと判別しにくいけれど、なんだろうこの機体。雷撃できるならTBF アベンジャーか?

なんか近づいてきた機のピトー管の付き方を見るとF6Fヘルキャットっぽくも見えるが、まさかな。

その謎の機体は高度を下げると、伊53目がけて腹に抱えていた魚雷を発射。


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え!?


主人公と同時にわたいも「え!?」と申し上げた。

また増槽か

どんだけ増槽好きなのよ作者。

やっぱりヘルキャットだったのかも……。

そんな尾びれも推進力もないモノ、どうやって当てるつもりなのか。


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ドゴォオオ


当たった。


えー…………。


特攻の島 2巻
佐藤秀峰
芳文社コミックス
ISBN:978-4-8322-3232-7
590円+税
芳文社

ついでに
特攻の島 1巻
ISBN:978-4-8322-3052-2
590円+税

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2010.11.12

ガラスの仮面 第46巻

どうも何かを忘れていると思ったら、2010年10月29日発行の『ガラスの仮面』46巻を注文し忘れていた。あれだけ2ヵ月連続だと言い募っていたのになんという失態。慌てて取り寄せて読んだ。ええ、読みましたとも。

ガラスの仮面公式サイト”では相変らずの圧迫広告が継続中(於2010年11月12日)。


20101112


最寄り駅ビル内にある有隣堂さんもこのとおりポスターを貼っているが、トイレにつながる店の端っこの裏の壁というあたりに力の入れ方の程度を感じる。

……さて、リストを更新しておこう。

■ガラスの仮面(新書判)リスト
1(ISBN:4592110919) 1976/03/20
2(ISBN:4592110927) 1976/06/19
3(ISBN:4592110935) 1977/01/20
4(ISBN:4592110943) 1977/04/20
5(ISBN:4592110951) 1977/07/20
6(ISBN:459211096X) 1977/09/20

7(ISBN:4592110978) 1978/01/20
8(ISBN:4592110986) 1978/05/20
9(ISBN:4592110994) 1978/08/19
10(ISBN:4592111001) 1978/12/20
11(ISBN:459211101X) 1979/03/20
12(ISBN:4592111028) 1979/07/20
13(ISBN:4592111036) 1979/11/20

14(ISBN:4592111044) 1980/04/19
15(ISBN:4592111052) 1980/06/20
16(ISBN:4592111060) 1980/08/20
17(ISBN:4592111079) 1980/11/20
18(ISBN:4592111087) 1981/02/20
19(ISBN:4592111095) 1981/05/20
20(ISBN:4592111109) 1981/09/19
21(ISBN:4592111117) 1981/12/16

22(ISBN:4592111125) 1982/03/20
23(ISBN:4592111133) 1982/07/20
24(ISBN:4592111141) 1982/10/20
25(ISBN:459211115X) 1983/04/20
26(ISBN:4592111168) 1983/06/18
27(ISBN:4592111176) 1983/11/19

28(ISBN:4592111184) 1984/03/19
29(ISBN:4592111192) 1984/08/17
30(ISBN:4592111206) 1985/02/19
31(ISBN:4592111214) 1985/08/19

32(ISBN:4592111222) 1986/06/19
33(ISBN:4592111230) 1987/03/19
34(ISBN:4592111249) 1987/11/19

35(ISBN:4592111257) 1988/08/26
36(ISBN:4592111265) 1989/09/26
37(ISBN:4592111273) 1990/10/19
38(ISBN:4592111281) 1992/03/30
39(ISBN:459211129X) 1992/10/19

40(ISBN:4592111303) 1993/09/17
41(ISBN:4592170016) 1998/12/22
42(ISBN:4592170024) 2004/12/16
43(ISBN:9784592170037) 2009/1/30
44(ISBN:9784592170044) 2009/8/30

45(ISBN:9784592170051) 2010/9/30

46(ISBN:9784592170068) 2010/10/29


このところはっちゃけている帯では、時流に乗って真澄さんのTwitterアカウントが案内され、《水城くん…私より先に46巻を読まないでくれ…!!》とのつぶやきが記されている。大丈夫ですよ真澄さん、ご存じのとおり話自体はたいして進んじゃいません。

そして今回の最新46巻あらすじ

視力が徐々に悪化する姫川亜弓。急遽、母・歌子が演技指導を行うことに…! 果たして亜弓に紅天女の可能性は残るのか…? 一方、紅天女の視点を掴もうと懸命の北島マヤは、速水真澄の婚約者・鷹宮紫織に罠を仕掛けられ、真澄との間に深刻な亀裂を生じてしまい…!? 2010年10月刊。


公式なあらすじの前半は46巻ではなく45巻の話と言ってよく、無視していい。

そんなことより今回の白眉は、44巻で覚醒した暗黒紫織さんがついに発動したことだ!!

待ってました、これぞ少女まんがの王道!
すごいぞ紫織さん!

今回完全に蚊帳の外に閉め出された桜小路くんを尻目に、紫織さんがマヤに対してからみにからむ。紫織さんの掌で転がされる速水さんは深い考えもなしにマヤを激しく非難。どうするどうなる!

しかし! 策士策に溺れるの諺どおり、紫織さんの攻勢は永くは続かない気配……。

これ以上深く内容に触れないが、期待の暗黒紫織さんが縦横無尽に活躍する45巻は久しぶりに話が動くぞ! そして話が動けば動くほど『紅天女』の試演は遠くなっていくのだった。

次巻、47巻は大方の予想どおり発売期日の予告なし。

卯年のうちに出ますか、美内先生!


ガラスの仮面 46巻
第13章 ふたりの阿古夜(5)
美内すずえ
花とゆめCOMICS
400円+税
白泉社

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2010.09.30

ガラスの仮面 第45巻

2010年8月19日の予定だったのが延びていた『ガラスの仮面』45巻が、本日9月30日、無事発行された。

さらに次巻の発行が1ヵ月後に控えているという。一見ものすごいようだが、山手線で言えば「前の電車が詰まっております」状態で、次々にホームへ滑り込んでくるに過ぎない。

とはいえ、8月~10月の2ヵ月で次が出るのは、全盛期のペースを彷彿とさせる嬉しい誤算。

一度発表した予定がズレた事実をもう忘れたのか、白泉社さんはこれを『奇跡の2か月連続リリース』と呼び表わし、ミラクル扱いにしてしまわれた。その行為が既に奇跡だ。

そしてたまたま2ヵ月連続になったことを幸いに“ガラスの仮面公式サイト”を立ち上げ(於2010年9月15日)、マツコ・デラックスの迫力ある顔面を過剰なまでにフィーチャーしたセルフパロディを繰り広げているのはガラ仮ファンのみなさんお気付きのとおり。怖いぞ月影先生。


ていうか月影先生、顔の怪我全快!


……さて、リストを更新しておこう。

■ガラスの仮面(新書判)リスト
1(ISBN:4592110919) 1976/03/20
2(ISBN:4592110927) 1976/06/19
3(ISBN:4592110935) 1977/01/20
4(ISBN:4592110943) 1977/04/20
5(ISBN:4592110951) 1977/07/20
6(ISBN:459211096X) 1977/09/20

7(ISBN:4592110978) 1978/01/20
8(ISBN:4592110986) 1978/05/20
9(ISBN:4592110994) 1978/08/19
10(ISBN:4592111001) 1978/12/20
11(ISBN:459211101X) 1979/03/20
12(ISBN:4592111028) 1979/07/20
13(ISBN:4592111036) 1979/11/20

14(ISBN:4592111044) 1980/04/19
15(ISBN:4592111052) 1980/06/20
16(ISBN:4592111060) 1980/08/20
17(ISBN:4592111079) 1980/11/20
18(ISBN:4592111087) 1981/02/20
19(ISBN:4592111095) 1981/05/20
20(ISBN:4592111109) 1981/09/19
21(ISBN:4592111117) 1981/12/16

22(ISBN:4592111125) 1982/03/20
23(ISBN:4592111133) 1982/07/20
24(ISBN:4592111141) 1982/10/20
25(ISBN:459211115X) 1983/04/20
26(ISBN:4592111168) 1983/06/18
27(ISBN:4592111176) 1983/11/19

28(ISBN:4592111184) 1984/03/19
29(ISBN:4592111192) 1984/08/17
30(ISBN:4592111206) 1985/02/19
31(ISBN:4592111214) 1985/08/19

32(ISBN:4592111222) 1986/06/19
33(ISBN:4592111230) 1987/03/19
34(ISBN:4592111249) 1987/11/19

35(ISBN:4592111257) 1988/08/26
36(ISBN:4592111265) 1989/09/26
37(ISBN:4592111273) 1990/10/19
38(ISBN:4592111281) 1992/03/30
39(ISBN:459211129X) 1992/10/19

40(ISBN:4592111303) 1993/09/17
41(ISBN:4592170016) 1998/12/22
42(ISBN:4592170024) 2004/12/16

43(ISBN:9784592170037) 2009/1/30
44(ISBN:9784592170044) 2009/8/30

45(ISBN:9784592170051) 2010/9/30


44巻の帯では蜷川幸雄氏が早く描け、とありがたい言葉を寄せていた。今回45巻では坂東玉三郎氏が《長年の夢、紅天女はいつ見られるのだろう…。》とコメントを寄せてらっしゃる。もう見られないかもしれないという諦観さえ感じられるのはわたしだけではなかった。

そして今回の最新45巻あらすじ

「紅天女」の稽古中、倒れた照明の下敷きになり、目に異常を感じ始めた姫川亜弓! 誰にも気づかれないよう今まで通りに振る舞うが、徐々に綻びが見えてきて…? 「紅天女」試演直前のアクシデントに亜弓が取った行動とは果たして…!? 亜弓の役者魂が、今、試される…!


大まかに言うと、マヤがずいぶん前に行なっていた目隠し暗闇稽古に似たようなことを、亜弓さんが今になって仕方なくやるはめになっちゃった!という話で、43巻からのお題である“試演に向けた稽古”がじんわりと続いている恰好だ。

今回もまたマヤと紫のバラの人こと速水さんの行ったり来たりすれ違いは健在だが、桜小路くんは小休止。桜小路くんの元カノは完全消滅。

前回暗黒面に落ちた速水さんの婚約者紫織さん。わたいが今回最も期待をかけていた人物だが、わずか数コマの登場と寂しい結果に終わった。暗黒紫織さんの腹黒い活躍は次回以降に持ち越しだ。

これ以上深く内容に触れないが、触れるほど深い内容はこれ以上はない。『紅天女』試演に向けての稽古はまだまだ続くぞ!

次巻、46巻は2010年10月29日。問題はその次だ。

47巻は年内ですか、美内先生!


ガラスの仮面 45巻
第13章 ふたりの阿古夜(4)
美内すずえ
花とゆめCOMICS
400円+税
白泉社

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