2008.03.08

まだお若かったりなんかしちゃったりして

広川太一郎氏が癌でお亡くなりになった。
北海道新聞の記事

2008年3月3日月曜日逝去。享年68歳。

若いなあ……。

軽妙洒脱の四文字が似合う人だった。

こういうのも新作で聞けないと思うと、寂しいものだ。


第2条(甲の責任、なんてさ) 甲ってば、本著作物が完全な原稿(図形、美術、写真などを含む、なんてさ)であることを保証する、なんて、コノコノコノォ!
2 甲ってば、本著作物が他人の著作権をば侵害しないことを保証する、なんてさ!
3 甲ってば、本著作物に登場する人物または団体等が実名あるいはモデルとして実在するときは、本著作物中における改変・変形の度合にかかわりなく、その旨をば乙に事前に書面で通知する、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ!

■広川太一郎変換フィルタ
http://www.keddy.gr.jp/~eigamichi/dic/hiro.cgi


合掌

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2008.01.17

ヨード卵・光の国

ホテルで朝食をいただくとき、その場で注文に応じてくれる卵番のコックさんがいることがある。

ところで、よろしければ次のリンク先をちょっと覗いてみていただきたい。

ワンクリック
詐欺では
ありません


そして、ある朝の目玉焼き。

20080117


黄身にも見えるウノレトラの星。

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2008.01.13

昭和の鬼太郎

……と口の端をゆがめて笑うタイプの鬼太郎がアニメ化された。

鬼太郎に関する比較的古い記憶のなかの風景は、『たのしい幼稚園』付録の、ボール紙の部品をもぎり取って組み立てる鬼太郎の家を作っているとき、うっかりもぎってはいけないところをもぎってしまい、なにやら虫の居所が悪かった様子の母親から
これではもう作ることは未来永劫できないのです
と宣告を受け、取り返しの付かないことをしでかした愚かな自分に打ちひしがれている冬の午後だ。

もうひとつ明確な記憶は、白黒版(いわゆる第1期)の「アンコールワットの亡霊」を観て、いつかアンコール・ワットへ行きたいものだと願ったことである。霧のなかから落武者がわんさか現われるような話を観て、なにゆえアンコール・ワットへ行きたいと願ったのか――自分のこととはいえ知らない。
が、2006年に初めてそこを訪れたとき、
落武者、おらんがな
と思ったくらい、根深く印象に残った作品だった。

ギ ョ ッ

そうこうしているうちにもう少し時が経ち、母親が
鬼太郎はゲゲゲではありません。墓場なのです
と言い始めた。そして年端もいかない自分の息子に、『墓場鬼太郎』という作品を紹介したのである。今にして思えば、何気なくマニアックな人だ。

ギ ョ ッ

紹介するだけして買ってはくれなかったので、小遣いをはたいて買った。

ハ ッ

そこには、ずいぶんやさぐれた様子の鬼太郎さんが、ケケケケケと笑いながら育ての親が地獄に落ちるのをただ見ていたり、育ての親の実の母の気をふれさせたり、冷蔵庫に閉じ込められた自分の身体を助けるべく駆けずり回っていた右手首が五寸釘で板に打ち付けられ、どこから声を出すのかクククククと喘いでみたり、そんな目に遭わしてくれたふたりの男を容赦なく地獄方面へご案内してみたり、あれこれや自由奔放に活動しておられる様子が描かれていた。妖怪退治より、人間退治のほうが向いているのではないか。

は は は は は は

そのやさぐれ鬼太郎が、の深夜アニメ化

第1話では鬼太郎が生まれ、鬼太郎の父親が目玉親父に姿を変える。

ば お ー ん

この話自体は、水木サン自身も何度も描いているようで、よく似ているがどこか違う作品を複数読んだ。

たとえば昨夜放映されたアニメでは墓場から生まれた鬼太郎は両目をぱっちりと見開いているが、わたいが漫画で最初に読んだ同作品では生まれたときから右目しかなかった。

ビ ビ ビ ビ ビ ビ ン

水木サンが何度目かに同じテーマで描いたときは、両目を持って生まれた鬼太郎が左目を失う話になっていた。アニメ版ではどうやらそれを採ったようだ。まあ、今の時代はそうしておいたほうが無難なのだろう(話のなかの時代設定は、高度成長期にさしかかった昭和のようだ)。

く ら く ら く ら ー っ

白黒版と最初のカラー版(いわゆる第2期)で声をアテていた野沢雅子さんが2006年NHK特番に続き鬼太郎に復帰。絶妙なやさぐれ度合で演じておられる。さすがだ。ねずみ男にも大塚周夫さんが戻ってこられるようで、声からも昭和の匂いが漂って来る。

第1話の主人公、血液銀行勤務の水木サンの声は、DS9のガラックでおなじみの大川透さんだった(と、ここがSTカテゴリにも入れたわけ)

ぐ あ ー っ

モノノ怪』ほどの斬新さはないが、アニメーションとしてもずいぶん丁寧に作られているように見受けられる。妙に書き込まれた背景も、味わいは違うものの水木さん的と言えなくはない。

モ グ モ グ

毎週観るにあたり、当面の問題は、昨年半ばからイカレたHDDプレーヤーが、きちんと録画してくれるかどうかだ。頼むぞ、TOSHIBA。頼むぞ、XDシリーズ。

く わ ー っ

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2007.01.10

空を飛ぶ不死身のヒーロー in インド

インドで放映されていたのはジャパニメーションだけではない。自国オリジナルのヒーローもいた。

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その名も、Shaktimaan シャクティマーン。

って、誰?

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知らない人だが、いきなり何かに捉えられてピンチに陥っているらしい。
その隙をついて暴れ回る怪人。

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暴れているのかはしゃいでいるのか。

どこかのお屋敷の庭を我が物顔で歩いていた怪人は、芝生の上に不自然に撒かれた白い粉を踏みつけた。

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その途端、怪人に異変が……。

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溶けてしまった。そんな致命的な粉を、しかも明らかにほかと色が違うところをうっかり踏む怪人の注意力もどうしたものか。

怪人に襲われていたと思しき人々が、軒先で勝利の雄叫びを。

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その中にいたひとりの女性が、シャクティマーンに思いを馳せる……様子。

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そうそう、このたびの怪人退治にはまったく必要なかったシャクティマーンはどうしているのだろう。

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いつの間にか囚われの身ではなくなっているぞ。

いや待て。座ってるシャクティマーンもいる。

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ちょっとびっくりした表情のシャクティマーンだ。それもそのはず、自分の目の前に自分が現れたのだった。

Shaktimaan10


出た。特撮ヒーローなら避けては通れない〈にせ〉。

日本の〈にせ〉は靴のつま先が尖っていたり目がつり上がっていたりマフラーが黄色かったりしてわかりやすいのに対し、インドの〈にせ〉は見た目まったくそのまんまで区別する記号がない。

オリジナルを徹底的に模倣した〈にせ〉の中の〈にせ〉。さすがはインド、子供相手でも遠慮なしだ。

そして悪の司令に命じられた〈にせ〉シャクティマーンは街へと繰り出し、ひと暴れしたあと車の上に仁王立ちで、なにごとかを宣言。驚く市民たち。どうなるシャクティマーンワールド。つづく!

……。

……どう続いたのかは知らない。ご存じの方はぜひご教示を。

さて、帰ってきてから検索してみると、シャクティマーンは普段新聞社で働いているそうだ。……どこかで聞いたことのあるハナシだが、きっと偶然だろう。

DIAMOND COMICSから、アメコミ調のマンガも出ているという。このサイトでは次のようにシャクティマーンを紹介している。

Shaktimaan: Every young boy's dream idol, every young boy's inspiration, yes that is what is Shaktimaan, lover of truth and an enemy of all evil. His birth has been to wipe off all evil from this earth. Filled with yogic powers and a tower of strength and energy, he is a friend of society and especially weaker section of society. Children will fall in love with Shaktimaan.

シャクティマーンとは:少年たちみんなが夢見るアイドル、少年たちみんなが感化される、そう、それこそシャクティマーン、真実を愛し、あらゆる悪に敵対する人なんだ。地球上からすべての悪を消し去るために彼は生まれた。ヨーガの力に満ち、頼りになり、元気いっぱい。彼は社会の、とりわけ社会のなかでも弱い層の味方だ。子供たちはシャクティマーンに首ったけになるぞ。

ヨーガの力か。少なくともわたいが観た様子では発揮されていなかった。満ちているだけで発揮はしないのかもしれない。残念だ。

さあ、よい子のみんなはそろそろシャクティマーンにフォーリンラヴかな?

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2007.01.09

インドのガンダム

深夜、宿でテレビをつけたら『ガンダム』を放映していた。インドでもアニメ銀座は深夜の時間帯なのだろうか。

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シャアさんが、流暢な英語で何やら言っている。赤い彗星がなお赤く強調されたこの画面、どうやら『大気圏突入』らしい。

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クラウンさんの乗るザクは摩擦熱で真っ赤になったものの3倍の性能を発揮することはなく、ただ砕けて散っていった。その後アムロさんの乗る連邦の白いやつは木馬に戻れないまま音信が途切れてしまう。木馬のクルーは心配顔だ。

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……心配顔というよりは、ちょっと迷惑そうな表情のセイラさんと、きょとん顔のフラウさん。制服を着崩すフラウさんの態度は、外から来たエライ人に叱られてきちんとした制服を着るようになるまでのカウンセラー・トロイになんとなく通じるものがある。

そんなことより画面では、燃え尽きたのではないかと思わせぶりな演出で姿を消していたガンダムさんが、威風堂々たる落下姿勢でどんどん落ちている姿が捉えられる。主役なのだから当然などと考えるのは純粋な心を失ってしまった証拠だ。

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お話が済むと、エンドロール。

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待て

第5話のエンディングにしてはずいぶんネタバレのようだが、いいのか? しかもそれ、映画版じゃないのか?

いったんCMを挟むにあたり、アイキャッチが入った。

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待て待て

明らかにファーストのガンダムさんじゃないようだが? なぜ敢えて違うシリーズから画像を?

CMが終わると次回予告。

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『Garma Strikes』……『がるま すとらいくす』……『ガルマ出撃す』。

音便?

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2007.01.03

インドでも人気の猫とネズミ

コーチンKochinのとある通りに面した保育所と思しき建物は、自らを堂々と『Tom & Jerry』と名乗っていた。

Pict7894a


『Jom & Torry』と読めなくもないが、衝撃的なのは新解釈を大胆に取り入れたイメージ画だ。

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なぜトムは顔だけ蒼白なのか。走っているらしいジェリーはともかく、その場で軽くジャンプしているトムの意図は。そもそもトムの右手は異様に長くないか。ジェリーは運動会の旗のようなものを抱えるように持って、やや困ったような表情なのか。ジェリーのしっぽはそれでいいのか。というか右足がアザラシ化しているのではないか。なぜ左足の一部だけ塗られているのか。

謎だ。

しかし、敷地内に描かれている彼らは、もう少しオリジナルの姿が尊重されていた。

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なぜテーマが『子連れ狼』……。

このような『トムとジェリー』環境にあるインドをかつて植民地にしていたイギリスは2006年8月22日、『トムとジェリー』の特定の場面に噛み付いていた。

がぶっ

先進国を自認する国でしばしば見られる文化的なクレームである。

 このアニメでは、主役の一方である猫のトムがメス猫に好印象を与えようとして手巻きタバコを吸うシーンや、トムのテニス相手が大きな葉巻をふかすシーンが登場する。

確かにある。

確かにあるし、これらの場面ではタバコが「美化・容認」されているのは間違いない。

が、この作品を観る少年少女たちが、仮に「タバコかっくいー!」と思ったとしても、即喫煙者になるだろうか。喫煙するような年齢に達する頃には、『トムとジェリー』以外の情報を元に、吸うか吸わないかを決めるのではないだろうか。大英帝国と呼ばれた連中にしては余裕のない対応だ。

イギリスの情報通信庁は作品の評価とは別に、「喫煙描写は見過ごせない」としているそうだ。以前から指摘され、地上波から再放送が消えるきっかけともなった黒人のお手伝いさんとともに、放映されない『トム&ジェリー』がますます増えていきそうだ。

今の文化と基準で昔の作品を制限したり改変したりするほど、安易なことはないぞ。

そんな自らを取り巻く厳しい状況を、トムはどう思うのだろう。

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どこ吹く風だった……。

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2006.05.26

手書きの妙

街の目抜き通りにあるわりにはちょっとひなびた店を見つけ、入ってみた。

2005年6月に版権が切れて以来、再販の見込みのないバンダイの塗装済みキット『エンタープライズ NCC-1701A』の店頭在庫がひとつ。都心では見かけなくなったが、地方ではまだ生き残っているようだ。

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棚の裏には『ST4:故郷への長い道』でおなじみのU. S. NAVY のCVN-65。

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でも、よく見ると『エンタープライス』。

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値札入力」って、レジ打ちか


5月27日発売MGギャンのそばには、『ガンダムSEED Destiny』の機体がふたつ重ねてある。

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でも、よく見ると『ブレイズ サク フアントム』。

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サクサクできるから、サク」って、トニーたけざきか


さらによく見ると『デズニーガンダム』。

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パイロットは黒いネズミか


しかも小さい「」を省いて微妙に版権逃れか


小首をかしげながら店内を巡回していたが、次の品を見てなぜこんな札が付けられているのか得心がいった。

オリックス清原で全国区の祭となった感のある岸和田のだんじり。

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でも、よく見ると『フラモデル』。

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アロハ オエ~


ここはプラモデルとは違うカテゴリの品を売る店だった。

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2006.05.18

同化忍者とハーフ珍獣

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社(フルネーム)が、スター・トレック40周年を期に、「24」を叩き潰す戦略に出た。

「24」に罪はない。だがなぜか目の敵だ。

スター・トレック 40th プロジェクト 始動!

 プロジェクトが依って立つサイト:http://www.startrek-dvd.jp/


これまで日本国内においてスター・トレック関連の商売に取り組んできた各社と力を合わせ、今いちマイナーなスター・トレックをメジャーに押し上げるべく勝負をかけるという。

集まった関係者は思いおもいにコスプレ

なんでバークレーがコマンド部門のデューティーユニフォームを着てるんだ。でも一番似合ってるな……。

さて、スター・トレックには歴史があるのだと言いたい関係者は、日本TV空想特撮界の老舗、ウルトラシリーズを引き合いに出して、「どうです、似てるでしょう!」とプレゼンテーションを行なったようだ。

スター・トレックとウルトラシリーズの共通点はシリーズを超えたキャラクターの人気など」とキャプションの付いたプレゼン画像にはこう書かれている。

スター・トレックウルトラ・シリーズ
共通点

☆40年の歴史
☆同じ世界観の中でシリーズ展開
☆シリーズを超え大人気キャラクターが登場

スター・トレック  ウルトラ・シリーズ
ボーグ       バルタン星人
バルカン人     ビグモン

そうそう。初代ボーグから始まって、二代目ボーグとかボーグJr.、パワードボーグ、サイコボーグ、ボーグベーシカルバージョン、ネオボーグ、チャイルドボーグ、メカボーグ、タイニーボーグ、ダークボーグと、いろんなボーグがたくさん出てきたなあ。

バルカン人は悪くて滅法強いどくろ異星人といつもいっしょに登場して、人類に味方してくれるちょっといい異星人だったなあ。なつかしーなー。


ていうか、ウルトラは同じ世界観じゃないから

聞いてんのか、グモン!

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2006.05.10

齢300歳

今の部屋に越してきて2年と10ヵ月弱。これまで一度も湯船に湯を張って入ったことがなかった。

ユニットバスで狭いため、なんとなく敬遠していた。必要があれば近所に林立する銭湯へ行く。黒湯と呼ばれる温泉水が湧いているそうで、あちこちに銭湯があるのだ。

“なかった”と過去形で書いたことでお気付きだろう。

大型連休に意を決して湯を張ってみた。

いいね。

狭いし換気悪いからのぼせるけど、やっぱり湯に浸かるのはいい。

その際、豊富な在庫から入浴剤を投入した。

実は片付けをしていて大量の各種入浴グッズを発掘したため、湯船に浸かってみようという気が起きたのだった。

発掘したのは竹酢液やら檜を削ったボールやら炭片やら湯ノ花やらだが、これらに先だって、Macのモニタの上に長い間置きっぱなしになっていたいただきものを使うことにした。

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地獄の湯。

入浴剤が溶けたあと、フィギュアが出てくるという商品だ。

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本品を袋から取り出してお湯が
はられた浴槽へ入れます。


説明書きのとおり、中身を浴槽にえいやと放り込んだ。直接触った手を洗うのが面倒なので、袋の口を切って、中身には触らないよう気を付けて投げ入れた。

あれ? なんか白い紙が一緒に出てきたぞ。なんだ。

060510c

ご使用になる際は
フィルムから取り出して
お使い下さい。


先に言え


もう投げ込んでしもたやん。

シュリンク包装のところどころに空いてる小さい穴から湯ぅ入ってぶよぶよになり始めてるやん。

しかもシュリンクのビニールがきついうえに柔軟性が高いから爪でちぎれるとこないやん。

染み出てきた青い汁で手ぇ滑ってますますシュリンク包装取れへんやん。


……結局、入浴剤の固まりを一度風呂から台所のシンク周りまで持っていき、キッチン鋏で切れ目を入れて、ようやく投入を完了した。

手を洗うのを省こうとしたばかりに、手どころかキッチン鋏を洗って拭いたり、湯がぽたぽた垂れた床を拭いて回ったり、余計な手間が増えてしまった。

いいか、バソダイ、大事な説明は表に書くもんだ。肝に銘じろ!


そんなこんなで、不健康そうな真っ青に染まった湯の表面にぽっかりと浮かび上がったのは、300年の齢を重ねてきたが風呂には滅多に入らないと豪語するねずみ男。

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半裸で腕組みをし、風呂入る気満々の様子だが。


さて、ねずみ男=大泉さんである。

2007年春に公開を予定されている映画『ゲゲゲの鬼太郎』で、ねずみ男を演じるそうだ。

実写のねずみ男といえば、20年近く前に月曜ドラマランドかなにかで竹中直人が演じていた印象が強い。あれはまんがやアニメのねずみ男より、竹中氏本人のキャラクター(へちょい人のほう)そのままだった。

ボヤキ節が秀逸な大泉さんならではのねずみ男に期待。大泉さんのキャラクターが充分に発揮されれば、それだけで観る価値のある映画になるだろう。

ちなみにウエンツが演じるという鬼太郎にはあまりイメージが湧かないが、宣伝写真で見る限り銀髪で、なんとなくパンク系な感じ。敢えて子役を配さなかったのは2005年夏に公開された『妖怪大戦争』と被るからか。

各紙の制作発表記事は以下のとおり。

・サンケイスポーツ(画像あり)
 http://www.sanspo.com/geino/top/gt200605/gt2006051001.html
・スポーツニッポン
 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/05/10/01.html
・中日スポーツ
 http://chuspo.chunichi.co.jp/00/hou/20060510/spon____hou_____001.shtml
・日刊スポーツ
 http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20060510-29847.html


ぬりかべを美浜ちよがやるのか誰がやるのか、興味津々だ。

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2006.04.19

吊るされて晒されて

とあるショッピングセンターのテナントであるファンシーグッズ系の店先に、天井から吊るされてすっかり抵抗する力を失い、既に命さえ危ういのではないかと気遣われる人影があった。

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ところでみなさんはスポンジ・ボブという少年をご存じだろうか。

まんが宇宙大作戦ほかスター・トレックでおなじみのバイアコムViacom。その傘下にあって子供向けコンテンツ配信業に勤しむニコロデオンNickelodeonが放映している番組のキャラクターが、スポンジ・ボブだ。

海外ではファンサイト「SpongeBobWorld.com」が賑々しく運営され、今週末の2006年4月21日には、日本でも公式に「スポンジ・ボブ オフィシャルサイト」がオープンするほどの人気っぷりだが、いかがだろう、ご存じだっただろうか。

わたいは知らなかった。名前も聞いたことがなかったし、見るのも初めてだ。だから今調べて知ったかぶりして能書きを垂れてみた。言わずもがなの内容だったら申し訳ない。

さて、この少年本来の姿はこうだ。

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はつらつとしている。

一見『トムとジェリー』などによく出てくるチーズみたいだが、スポンジ(海綿)素材なのだそうだ。前述のウェブサイトによれば海底に棲むとのことなので、常に水を吸ってぱんぱんのぐっしょぐしょなのだろう。

それが吊るされた。

水気も出切ってしまい、その背中から発せられる意気消沈加減も甚だしい。

彼の表情から今の心境を察するべく、正面に回ってみた。

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もういいだろう……楽にさせてくれ


むごい。しかし、スポンジ・ボブの何かが店側の不興を買ったのだろう。

償って出直せ、スポンジ・ボブ。

スポンジ・ボブの更正に世間の温かい目を。

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2006.04.15

10万馬力、のち100万馬力、のち……

西欧ではAstro BoyとかMighty Atomと呼ばれる鉄腕アトム。

とある店先にあちらの国から逆輸入されたブリスターパックがぶらさがっていた。

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左手のパーツを組み替えて遊べるようになっているらしい。ライダーマンかスーパーXのようだ。

それはそれとして……

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憎々しげ

アトムを貶める、新手のジャパンバッシングか。

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2006.01.19

ウルトラQ同窓会様 於本館3階マックスの間

マックスといえば、ビアッジジャンボホチキスかという偏った印象を持ちながら暮らしてきたわたいだが、ウルトラマンにもマックスが現れて半年が経った。

ウルトラマンマックスは「最強! 最速!」を標榜し、初代ウルトラマンとウルトラセブンの怪獣や宇宙人を今風に料理するんだもんね、という触れ込みで始まった番組だ。

そんな次第なので、最初の頃は妙に肩に力が入った様子で、マンとセブンに変な感じで囚われており、観るのがとてもとても辛かった。正直、そのセンスの悪さとオリジナルをまるで超えられないへちょいエピソード展開に、「もっぺんネクサスやっとけ!(決してネクサスの出来がよかったわけではないが、そういう気分になった)」と罵倒しながら毎回欠かさず観ていたのであった(律儀)

が、いつ頃からだったか、「超音速の史上最強ウルトラマン」がお笑いに走ったあたりからスタッフ一同吹っ切れたらしく、好き放題やり始めた。その後は、エピソードのいい悪いは別にして、わたいもある意味達観して観られるようになった。

で、迎えた第29話(「怪獣は何故現れるのか」)。

ウルトラQの自家パロディである。いやオマージュというのか。

エピソードとしてはなんてことない、要するに俳優同窓会である。現れる理由を問いたいのは怪獣ではなくウルトラ俳優のほうと言えよう。

再放送を最後に観てから軽く20年経ったわたいは、喫茶店のマスターとして登場した一平くんを、パッと見て誰だかわからなかった。

昔ゲロンガの牙折った? ネロンガ(「科特隊出撃せよ」にて現わる)って牙折られたか? 折ってたとしたらマンの仕業か。でも古谷敏(マンの中の人)にしちゃ顔つきがちょっとアレやし」など、ネロンガに引っ張られてずいぶん明後日のほうに思考が飛んでしまったほどだ。

ウルトラQ dark fantasy のナレーター佐野史郎をそのまま使ってみたりしていたのはもちろん、ゲロンガとやらが一平の一撃を食らって地中に逃げるというのも、マンのネロンガが劇中で「その昔、侍にどつかれて井戸に逃げた」と語られたのを下敷きにしたお遊びなのだろう。だからどうなのよ、と言われれば別にどうということはない。お遊びなのだから。

青い空に“斜め”に架かる、通常空間ではどうがんばっても見ることのできない虹とともに、ウルトラQ三人組の同窓会は終わった。

40年後、マックスのレギュラーであるDASH隊員たちが揃って西暦2046年制作のウルトラシリーズに出演しているなんてことがあるんだろーか……ないだろーな。

30分の間、わたいの心はわたいの身体を離れて、そんなことをつらつら思っていたのであった。

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2005.08.30

帰ってきた奥特曼

とある店の奥に並んでいるM78星雲の人々。

PICT0007


台座には中国語で、一体全体この者が誰なのかについて記されている。

とりわけイってしまわれている奥特曼(ウルトラマン)。

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いろんな意味で眼が点だ。

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2005.08.25

タチコマが来る

全国一千万タチコマファンのみなさんに告ぐ。

4000円

悪いことは言わないから、4000円を握りしめてこの秋を迎えるように。

まずは9月10日に2100円を書店で使え。

■攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 特別編 TACHIKOMA FILE
 ホビージャパン
 ISBN: 489425381X
 2100円(税込)

タチコマフィギュアが漏れなく付いてるぞ。

489425381X.09._PE_SCMZZZZZZZ_.jpg

Amazon.co.jpで買う(アフィリエイト挟んでます)


残った1900円は10月上旬、WAVEから発売予定の「1/24タチコマ」インジェクションキットに使え。

この夏発売と案内されていたが、ひっそりしたまま遅れていたアレだ。予価1800円

100円かそこら、お釣りがあるはずだ。お茶でも買って、落ち着こう。

p.s. 1890円だった。10円しか余らない。駄菓子屋で10円チロルを買って落ち着こう。

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2005.08.05

魂の発露

主に石ノ森章太郎作品のキャラクターを独自の解釈で立体化しているS.I.C.は男の子の玩具だ。

PICT7169a.jpg


同じ原型師が手掛けた食玩「S.I.C.匠魂」に入っているリーフレットには、食玩の説明ではなく、S.I.C.本体シリーズの説明が写真入りでびっしり書かれている。

そのなかにあった仮面ライダー555(ファイズ)の宣伝惹句。

PICT7169b.jpg

ウルフオルフェノクに!
換装可能なのファイズ!

急に内股になってしまったの

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2005.05.13

スコープドッグ、目視

5月12日は、blogなんでも作るよ。のkogoroさんが“タタキツク”った1分の1スケール「スコープドッグ」がベールを脱いだ個展「Nurseglove」の最終日だった。

絶対見ておかねばと思っていたが、連休前から続く任務に追われてなかなか果たせず。

しかしその最終日となった本日、夕方になってようやく当面の任務から解放された。
折しも上司がヴァージン アトランティック航空が提供する宇宙旅行Virgin Galacticの記者発表で席を外していたのをいいことに、その虚を突いて仕事を中抜けし、急いで現場に向かった。

急いで出てきたため地図も持たず、うろ覚えでJR水道橋駅から当てずっぽうに徘徊。預言者のお導きか、あっさりと会場に到達した。

会場内は基本的に撮影可だが、スコープドッグの展示エリアだけは撮影不可。

PICT5014.jpg


この壁の向こうに天井まで届かんばかりのスコープドッグが屹立。
大勢のギャラリーが飽くことなく、ひたすら眺めている。

順路はスコープドッグの背面から入り、左側面を通って正面に回り込むように設定されていた。

裏側から見ただけで、既に圧倒される。

なんだこれ

でか。

鉄の固まり。

正面の足下には火器とヘルメット。

こいつに踏まれたら痛いぞ。

一人で来ているギャラリーも大勢いたが、それぞれが口々に「すげー」と声に出しているのが印象的だった。

いや、ほんと、「すげー」としか言いようがない。

赤錆の具合がまた泣ける。

許されるなら中に入ってみたい。肩に乗るだけでもいい。

勢いに乗って、ココログブックス「タタキツクルコト」を予約。
さらに会場特典のボルト通販にも申し込む。

PICT5023.jpg


受付番号が軽く1500を超えている。会場だけでこの数字ということは、いきなり重版がかかって利益が出ていると思われる。これまた「すげー」。

買うだけ買ってから、また順路に従ってご神体を拝む。

ありがたや、ありがたや。

見に行ってよかった。

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2005.03.10

タチコマの半身

かつて「南の虎」と呼ばれた人物が東京を訪れた。

南の虎は某ゲームセンターの1階奥にあるクレーンキャッチャーに挑んでいた。

標的のプライズは『攻殻機動隊ミニディスプレイフィギュアVol.2』のタチコマだった。

わたいも及ばずながら数百円を投資して挑んだが、力及ばず、お呼びでさえなかった。

それでも南の虎は諦めることなく投資と挑戦を繰り返し、ついにタチコマをゲット。

現状に満足することのない南の虎は、さらにバトーの入手を目指して苦闘した挙げ句、なんとこれもまたゲットしてしまった。

まさに異名にふさわしい虎っぷりであった。

戦利品がこれだ。

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バトーの尻にはタチコマの形に合わせた凹みがモールドされているので、このようにふたつを組み合わせて収まりよく置くことができる。

本来バトーには、座らせた状態で飾るため専用のタチコマが同梱されている。

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半身。

すぱーっとスライスされた半身。

南の虎は、中途半端な半身ではないタチコマが手に入って、バトーと一緒に飾れるようになったことにすっかりご満悦で、気前よくこの半身をわたいにくれると言った。

下は自分で作りなさいよ


面倒です


じゃあ、なんか使い途、考えなさい

……。

ならば、こんなジオラマで。

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水たまりにはまったタチコマ。


……安易だった。すまん。

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2004.10.04

グリコの鉄人

タイムスリップグリコ第5弾は「鉄人28号編」だった。第1弾も第2弾も鉄人だったが、鉄人以外に昭和30年代の風俗を示す洗濯機だの駄菓子屋だのもラインナップされていた。第5弾は深夜アニメ「鉄人28号」とのタイアップらしく、鉄人関係だけで構成されている。

運よく鉄人とブラックオックスが出た。モンスターも復活の鉄人(正太郎)も出なかったが、もう満足だ。

激突! 鉄人 VS ブラックオックス

 最初はグー!

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 ジャーンケーン

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 ポン!

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 最初はグーだろ。
 すまん。

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関係ないが、鉄人には色違いが存在。手前の明るい青がレアらしい。

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2004.09.16

機動戦士……

今、中国のあちこちで見られるVCD(全話収録)。

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宇宙人ってなに。

アムロの顔も微妙に違うんですけど。立原あゆみが描いたみたいやなぁ。

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2004.07.08

老兵は死なず、ただ消え去るのみ

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使い捨てヒーロー。

さらば、アバレッド

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2004.05.26

第7話「綺亞羅」

テレビ東京の「ウルトラQ dark fantasy」。今回はシリーズ構成が上原正三、脚本は小中千昭、監督は金子修介。

はじめに断っておく。ジャズのことはなにひとつ、わからん。

地下と思しきジャズバーで、これはなんだろう、コントラバスだろうか、おそらく今回の主人公と思われる男がピアノとドラムを従え、大きめの弦楽器で静かな曲を奏でている。なんという曲なのかは知らない。

店のカウンターの前に、この場所には似つかわしくない女の子が立っている。黒く長い髪の前髪を切り揃え、白いドレスには同じく白いベールのようなものを重ねている。視線の先には、多分主人公のチョビ髭。

演奏が終わると客席からまばらな拍手。そのときチョビ髭は初めて女の子に気がつく。

店の人が自分を紹介しているのに、まったくに耳に入らない様子で女の子を凝視するチョビ髭。彼は坂口という名で、今日この店には急遽ゲストとして呼ばれたらしい。演目はすべてバスター・カークランドという人物の曲だそうだ。その人物が実在するのかしないのかも知らん。

紹介が終わっても女の子に気を取られている坂口に、しょーがねぇな、という表情で声をかけるピアノ男。ピアノ男に視線を移した一瞬に、女の子の姿はなくなっていた。気になりつつも、2曲めの演奏に入る坂口。

SONYのポータブルMDプレーヤーで、さっきの店で録音した自分の演奏を聴きながら車を走らせる坂口。演奏に入るきっかけが遅れていると舌打ち。

ジャズバーで演奏が終わったあと、「また呼んでくれよ」とピアノ男に声をかけたが、ピアノ男の反応が芳しくなかったのは、坂口の演奏がへたれだったからだ。

自分のしょぼさを棚に上げてすっかり気分を悪くした坂口は、乱暴にMDの電源を切る。

と、ヘッドライトに照らされた車道に、白い人影がまろび出てきた。さっきの女の子だ。しっかりした表情で坂口を見据えている。

慌ててハンドルを右に切り、車を停める坂口。横になって停車している車が、センターラインの上にあるのもおかしな話だが、車より軽く5メートル以上先に女の子が倒れているのもまったく理に叶わない。どうなってんだ。

大丈夫かと声をかける坂口。「ぶつかってないよな?」 そうだな。わたいもそう思う。勝手に倒れているのだ。貧血か? 持病のシャクか?

まったく起きる気配のない女の子を抱き上げると、さっきのきりっとした表情からは想像もつかないもうダメな様子。蚊の鳴くような声で「連れてって……」と囁く。張り手を喰らったような表情の坂口。そのひと言だけ言って気絶した風を装う女の子。明らかに演技だ。何者?

女の子の上半身を支える坂口の手に痛みが走った。思わず手のひらを見ると、鱗粉のようなきらきらした粉が付いている。ますます何者なんだ。虫の一種か?

ここでオープニングテーマ。佐野史郎はなにも語らない。

気絶したままの女の子を自室に連れ帰る坂口。病院に行かず、自室に戻るあたりが下心満点のチョビ髭だ。

ソファに横たえ、自分のベッドから毛布を持ってくると、既に女の子の姿はなかった。狐につままれたような顔の坂口。洋酒を取り出して眺めるが、口は付けずに元の場所に戻す。

ふと床を見ると、金粉入りの青いジェルのような液体が目に入った。それが女の子とどのような関係があるのか、説明のないまま、とりあえず次のシーンへ進む。

監視カメラで見張られたどこぞの受付で、人待ち顔の坂口。そこにアナログレコードを手に現れたスーツ姿の男は、坂口とため口をきく程度に仲のよい知り合いらしい。

いいものを見つけたぞ」と得意気にスーツ男が見せるレコードに、坂口はビビッドに反応。

坂口「バスター・カークランド……こんなのあったっけ?」
スーツ男「にぶい奴だなあ。何番って書いてある」
坂口「1553番」
スーツ男「そう、栄光のブルーモード・レーベル。欠番の1553番だ」
坂口「あはっ……あり得ないだろ、これ」
スーツ男「ジャズ黄金時代を築いたブルーモードの、1500番代には、2枚の欠番がある。1553と1592。1592はクラークの未発表盤としてのちにリリースされた。だが、1553は、最初っから存在しなかったはずだったよな?」

ジャケットの右下には「BLUE MODE 1553」の文字。BLUE NOTEとは違うのか。それすらわからん。ジャケットに使われている写真や、得々としゃべるスーツ男に合わせてカットインするバスター・カークランドの古い映像は、多分、この作品のために撮影したんだろう

欠番の1553は、わずかなサンプル盤がプレスされたものの、マスターテープごと没になったのだが、スーツ男が勤める会社に所属するアーティストがニューヨークでレコーディングしたとき、倉庫で発見され、オークションにかけられそうなところを買い取ってきたのだと言う。

そんな裏話なぞ上の空で聞いている坂口はジャケットをためつすがめつ眺めながら「聞きてぇなあ。どうだった、バスターのプレイ」とスーツ男に詰め寄る。

プレイは今一だったとスーツ男は言った。

スーツ男「なんかぶつぶつぶつぶつしゃべってんの入ってたりしてさ。没になるのもわかるかな。あ、お前学生のときからバスター好きだったよな? 酒に溺れて、天使が憑いたとか言い回りぃの、終いには病院でのたれ死に。今度CD、焼いといてやるよ」

ちょっと嫌味なところもあるが、親切な奴だ、スーツ男。

アルバムを片づけるスーツ男の左手首には、「M.T」とイニシャルが入った皮バンドが巻かれている。一方坂口の左手首にも、同じ黒い革で「O.S」と入った革バンドが。学生時代からのジャズバンド仲間ということか。

仲間ついでに仕事の紹介を頼む坂口だが、田中から「お前な、会社辞めてまでベース弾いてるの、どうかと思うぜ」とたしなめられる。

坂口「俺は、ちゃんと食えてるよ」
田中「食えてないからこうやって頼んでんだろ」

それはそうだ。
田中「国民年金ちゃんと払ってんのか?」

それは余計なお世話だ。反論できない坂口。おい、払ってないのか。
田中「いいか。俺たち必死に生きてきたじゃないかよ。なあ。オサム! ちゃんとやろうぜ」

語りっぷりが、アンタッチャブルの山崎弘也そっくりだな。顔も似てる。
田中「……はぁ。俺たちもう若くないんだぜ。お前も俺も」

突然田中の後ろに白い女の子が近づき、右手で田中の左肩を掴むと、後ろに引き倒した。
受け身を取る間もなく後頭部を床に打ち付ける田中。さぞ痛かろう。それはともかく、机の近くに座っていたわりには、倒れる際に上がる足で机を蹴飛ばす様子なかったな。かなり足を広げてがに股で転倒したと見える。店にとってはありがたい気配りだ。

驚いて女の子に声をかける坂口に、「知り合いか」と尋ねる田中。女の子は挑戦的な眼で田中を下から睨んでいる。坂口が責められているのが気に入らないらしいが、なぜ坂口の肩を持つのかは不明だ。

田中「たいがいにしとけよ。お前こういうの、犯罪になるんだからな。仕事はなんとかするよ」

いい奴じゃないか、田中。この男は大事にしろよ、坂口。

なんでこんなことしたんだ」と坂口は女の子に尋ねるが、彼女は無言。

席に戻った田中は、「BUSTER KARKLAND」と印刷されたアルバムを無造作に机の後ろの台に置くと、会議に呼ばれて離席。

並んで外を歩きながら、学生時代の田中について女の子に語って聞かせる坂口。「あいつはあれでも、学生時代はスティーブ・ガットのコピーをやらせたら、日本一のドラマーだったんだ」 あれでもって、どういう意味だ。「あれでも俺のこと心配してくれてんだ」 わかってるじゃないか、坂口。すると、女の子が初めて長台詞をかました。

女の子「あの人があんたのこと、どんなにバカにしても、あんたは心配してくれてるって、ありがたがってんだ」

わかってないな、お前。
女の子「自分で鼻っ面殴ってやればいいんだ」

なに言ってんだ、お前、一生鱗粉振り撒いてろ。

ところがそう言われて、まんざらでもない表情の坂口。なんだ、お前も実はそう思ってるのか、そんなんやから社会生活営めんのや。坂口の深層心理を言い当てた鱗粉女はにっこりと得意顔だ。似た者同士でよかったな。

いないところでえらい言われようの田中が会議を終えて席に戻ると、アルバムを置いていた場所にアルバムはなく、代わりに金粉ジェルが垂れ落ちていた。見ているこっちはあのクソ女か、と思うが、田中にはわからない。そもそも、盗るなら証拠を残さずうまく盗れんのか、鱗粉。

コンビニに入り楽しげに買い物をする坂口と鱗粉。自分の財布も持ってなさそうなのに、商品をじゃんじゃんカゴに入れる鱗粉。その様子を、珍しいものでも見るような表情でぼーっと見ているコンビニ店員。

当然のように鱗粉を連れて部屋に戻った坂口は、鱗粉を座らせてコントラバスを演奏する。すっかりご機嫌だ。黒人バスター・カートランドのモノクロ映像がカットイン。

一方、アルバムを盗られた田中はビルの警備室に行って、監視カメラの映像を再生していた。カメラは鱗粉の姿を捉えていた。が、その姿は点滅しているかのようで、ところどころで消えている。不思議がる警備員。田中は鱗粉がからんでいることは間違いないと踏んだのだろう、警察を呼ぶよう警備員に指示する。

演奏を終えた坂口は、窓際のキッチンで食事の支度を始める。すると、部屋に音楽が響き渡った。振り返った坂口は、なにかのレコードをプレーヤーにかけた鱗粉がジャケットを手にしている姿を見る。そのレコードこそ、田中の席に金粉ジェルを残して消えた1553番だ。

坂口「どうしてこれがここにある」
鱗粉「あんたはこれが聞きたかったんでしょ。あんな奴なんかにこの音楽の美しさはわからない」

わからんかもしらんが、お前はただの泥棒だ。CDに焼いてくれるまで待てんのか。
坂口「なんで勝手になんか持ってきた。こんなことしていいわけないだろ」
鱗粉「意気地がないのね」

言い聞かせるつもりが罵倒されて、ぎょっとする坂口。
坂口「なんだと」
鱗粉「思いどおりに生きてるつもりで、結局他人の顔色ばかり気にして逃げ場所ばっかり探してるんだわ」

どうやら倫理観が人類とは異なる生命体らしい。

またも反論できない坂口は、つかつかとキッチンのそばに歩み寄ってなにをするかと思えば、先日鱗粉が目の前から消えたときには口を付けなかった洋酒の瓶を取り出すと、注ぎ口に何重にも巻いてあった赤いビニールテープをほどき、ラッパ飲み。アル中が酒を封印していたと見える。鱗粉に言われたことのどこが堪えたのか、飲まずにはいられなくなったようだ。なんだか妙に弱い男だな、坂口。じとっとした視線を坂口に送る鱗粉。あ、逆噴射してむせてる。もったいないことするなよ、坂口。飲むならちゃんと飲め。ああああ、挙げ句に瓶ごと床に落としやがった。半分以上残ってたぞ。なにやってんだか。

冒頭でもう呼んでもらえないような演奏ぶりを披露したバーにて、コントラバスを弾く坂口。いつの映像だ

警察を前に坂口の過去を語る田中。

田中「坂口は7年前、心臓で一回倒れたんだ。大切だったかもしれないけどあいつの場合は、酒が毒だったかなあ……。手術のあと、あいつは会社を辞めて、好きな道で生きていくとかなんとか言ってねぇ……」

時を同じくして、監視カメラの映像をチェックしていた警備員は、不思議なものを見る。鱗粉が歩き去る背後を、白いぼろぼろの布きれを頭からすっぽり被ったような人影が5体、ふらふら歩きながらついていっているのだ。どれも半透明で、そこに実在していたのかどうかさえ定かではない。そのなかのかぶりものをしていない1体が立ち止まってカメラ目線を送る。そして一気にズームアップ。というか、自らカメラに向かって近寄ってきた感じ。大写しになったハゲの男は人間の顔をしているが、あんまり気持ちのいい表情ではない。にやっと笑うハゲ男。


坂口「バスター・カークランドは奇矯な行動のほうが有名だけど、俺はなにより、彼の弾くベースの音が好きだった」

モノクロ映像のなかでグラスを持ったカークランドがコントラバスを離れ、坂口の座るテーブルに就いた。乾杯して酒を飲み交わすふたり。それは一気飲みで酔い潰れた坂口の見ている夢だ。床に倒れて眠る坂口を介抱するでもなく、ただ眺めている鱗粉。外は明るくなってきているようだ。

鱗粉はドレスの上に羽織っていた半透明のベールを脱ぎ、ドレスの背中のファスナーを下ろした。両手を胸の前で交差させると、背中から銀色の突起が音を立てて突き出した。それは蓋だったのか、今度はその下から蝶のように葉脈のある羽根が広がった。羽根の先には左右それぞれ5つずつ赤く光る球が付いている。落ちる寸前の線香花火か、アンコウの提灯のようだ。

ゆっくりと羽ばたきながら坂口の横にひざまづいた鱗粉の羽根が、坂口を包み込む。

意識を失ったままの坂口は悟ったような口調で言う。

坂口「そうか。お前はバスターのところに現れたっていう、天使なんだ。はっ、俺みたいな三流のところに来るなんて、ちょっと間抜けじゃないのか?」

ベッドの上で仰向けになって眼を覚ました坂口は、右横に靴を脱いだ鱗粉が、自分の胸に頭をもたれかけさせて添い寝しているのを発見。視線を交わし、また眠ろうとしたところに、扉を叩く音とともに坂口を呼ぶ男の声。港署の者だと言う。

扉を開けた坂口を、15分前から標準速で回っていたビデオカメラが正面から捉える。カメラを構えたまま踏み込んできた警察の人間は、部屋中にカメラを振ってなにかを探しているらしい。ベッドに腰かけたまま靴を履いている鱗粉を見つけ、「いました!」と報告。

署まで同行をという刑事に、「なんで?」と素で答える坂口。盗難と未成年者の諸々な届けが出ているそうだ。諸々な届けって、はっきり言え。

同行に同意した坂口は、鱗粉に「じゃあな」と声をかけビルを出る。おや、鱗粉は連れて行かないのか、刑事さん。

部屋に残って撮影を続けていたビデオ係が、鱗粉にカメラを向けながら「キミも一緒に来なさい」と話しかけた途端、鱗粉の背後に白い異形の者たちが一斉にぶわっと現れる。だからなんなの、この連中

パトカーに乗り込もうとする坂口らの背後に、ビデオ係の汚らしい悲鳴が響いた。様子を見に行った刑事と警官も、悲鳴を上げてその場に尻餅をつくほどの大変な騒ぎ。

腰の抜けた刑事らを尻目に、階段を下りて外に出る鱗粉。駆け寄って「なにをしたんだ」と尋ねる坂口に「なにもしてない」と鱗粉は答えた。なにもしてないだろうが、なにかを見せたのは確かだ。

一度は警察へ行くつもりだった坂口だったが、状況の変化で気も変わり、鱗粉を連れてその場を逃げ出した。もう後戻りできないぞ。

「横浜54 や52-33」のトヨタ車で走り出す坂口。

1553番のメロディが流れるなか、坂口と鱗粉は言葉を交わす。

鱗粉「どこに行くの?」
坂口「どこに行くか、考える時間はたっぷりあるからな」
鱗粉「随分窮屈になっちゃったんだねぇ、ここも」

国道17号線、大豆戸まで13分の地点で、交通違反監視カメラにナンバープレートと運転席、助手席を写される。

いつ取り戻したのか、バスター・カークランドの欠番アルバムを手にする田中。

サイドボードに置かれた坂口の左手を、握ろうかどうしようか、迷う鱗粉。

鱗粉「どうしてなにも聞かないの?」
坂口「え?」
鱗粉「わたしが誰かとか、どこから来たかとか」
坂口「そうだなぁ。なんで聞かなかったんだろ」

聞かなかった、と答えた坂口の台詞からはこの先も聞くつもりがないということがわかる。鱗粉もそう察したのか、自ら名乗った。
鱗粉「わたしは、綺亞羅」
坂口「……そっか」

やはりそれ以上聞く気はないらしい。綺亞羅もとりあえず名前を告げたことで満足したらしく、黙っている。

仕事場のデスクで直立して電話を取り、なにやら驚いている田中。

田中「えっ。坂口が。ベースと一緒に。はい。わかりました」

なにがわかったのかわからないが、椅子に倒れ込んで天を仰ぐ田中。ふと1553番に目をやり、身体を起こすと、手にとってなにかを思案する様子。さっき手にしてプレーヤーにかけていたはずだが、時間と空間が連続していないのか、この編集は。

どこかの公園らしい場所でコントラバスをつま弾く坂口。それ、いつ持ち出したんだ

獄中で拘束衣を着せられたバスター・カークランドのモノクロ映像。牢屋の隅に綺亞羅が立っている。

坂口「天使が見えていたバスター・カークランドは、ほんとに不遇なジャズメンだったのだろうか」

1533番をかけながら、窓を背に立ち、逆光でむせび泣く田中。左腕に巻いた革バンドを撫でさする。綺亞羅がなんと言おうが、田中は坂口のことを心配してるぞ。

どこぞの誰かに通報されたらしく、楽器を奏でる坂口のほうへ警察が向かってきた。いち早く気づいた綺亞羅に促され、でかい楽器を抱えて逃げる坂口。

床にしゃがみこんで号泣する田中。なにをそんなに泣いている。さっきの電話でなにを聞いた。

逃げる途中で立ち止まって手を差し伸べる綺亞羅に、不思議そうな顔を向けた坂口だが、結局楽器を置いてその手を握りしめる。

すると綺亞羅は羽根を広げて宙に浮き始めた。片手をつないでいる坂口も、物理法則を無視した形で、つないだ手が斜めになったままでまっすぐ上に浮き始める。

叫ぶ警察。

綺亞羅に手を引かれて空中散歩の坂口。

誰が手を下したのか、火にくべられて燃えるカートランドのアルバム。

石畳の地面に落ちて粉々になるコントラバス。コントラバスは置いて飛んだんじゃないのか。

下を覗き込む警察とタレコミ屋一同。

落ちてきたものに驚く学生風のカップル。

嬉しそうに走ってきて、笑顔で携帯電話のカメラを構える白いパーカーの男子学生風。

砕け散ったコントラバスの横には、夥しい血を流した坂口が倒れている。その目は開いたまま、ぼんやりと遠くを見ているようだ。

燃え尽きんとするジャケットとレコード盤。

音楽も終わった。

シーンが前後しているが、田中は電話で坂口がコントラバスと共に落下して死んだと聞かされたのだろうな。そういう編集なんだろう。効果のほどはわからんが。

夜の街を歩きながら坂口の思い出を語る田中。以前警察を呼んだときに坂口のことを話していた相手と同じ、髪を後ろでまとめた女性にだ。警察関係者じゃなかったのか、この人は。

田中「俺は、坂口の奴がうらやましかったのか、嫉妬してたんだよ」
女「そんなに自分を責めないでください」
田中「そう言われたくて、言ったんだよ」

紫色のディパックに白い小動物のマスコットをぶらさげた髪の長い女の子とぶつかりそうになりながらすれ違う田中。

もちろんその女の子は、綺亞羅と同じ顔をしているのがお約束だ。振り向いて田中の後ろ姿を見送る私服の綺亞羅。お前、田中になんかするつもりじゃないだろうな。それは逆ギレだ。


佐野N「ブルーモード、1500番代の欠番、ナンバー1553は、今も、そしてこれからもずっと、欠番となっているのです」

今回、佐野のナレーションはこれだけ。別に入れる必要もないナレーションだ。エピソードに一回はしゃべらさないといけない契約なのか。無理して意味もないことを言わせてどうする。

今回はとうとう狂言回しのゴウちゃん、エンクミが出てこなかった。別に出てこなくても「ウルトラQ dark fantasy」は成立するということだ。

成立はしたが、エピソードとしていい出来かどうかはまた別問題だ。どんな人生でどんな死に様でも、本人がよければそれでいいという終わり方だが、それではオナニーに過ぎない。24分にも亘ってアル中ロリコンの脳内妄想を電波に乗せ、なにを伝えたいのかさっぱりわからん。ロリコン向けには可愛い女の子が一緒にいてくれたらウハウハでOKなんだろうか。付き合えないのでそっちでやってくれ。綺亞羅の背後に潜むハゲ男らが何者なのか、綺亞羅が金粉ジェルを排出するのはどんなとき、どんな理由によるものなのか、ストーリーの要で複数回使ったわりには直接的間接的に説明するシーンがついになかった。なんだありゃ。脚本家も演出家もオナニーだ。勘弁して。
最後に、悪者扱いされた田中の名誉回復を訴えたい。唯一、田中だけがまともだった。

冒頭でジャズは知らん宣言をしたけれど、ジャズの知識は不要だった。むしろ『ダーククリスタル』がちょっとパクってないか? よく言えばオマージュか。まあ、それなら『ダーククリスタル』を見たほうがマシなので以下割愛。

次回は「ウニトローダの恩返し」。異星人と怪獣が登場する、重たい作りではなさそうなエピソード。狂言回しも戻ってくるようだ。

※この稿は、2004.9.21に書き起こし、エントリーしたものです。

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2004.05.19

第6話「楽園行き」

テレビ東京の「ウルトラQ dark fantasy」。今回はシリーズ構成が上原正三、脚本は村井さだゆき、監督は服部光則。

父親の失踪を相談するため、自宅の和室にマド改めゴウちゃんを上げ、父の2004年度業務ノートを手渡す娘。娘はゴウちゃんを坂本さんと呼ぶ。そうか、ゴウちゃんは坂本さんという名字なのか。初めて劇中で呼ばれた。どうやら娘と坂本ゴウちゃんは知り合いらしい。

営業畑一筋だったという父親は、下請工場へ転属になったあとしばらくして失踪した。工場勤務中の日誌には業務のことは書かれておらず、「特になし」という文字だけが並んでいる。

しかし、失踪3週間ほど前からは、意味ありげな短い文章が書いてあった。


04年2月16日
退職した後藤には、彼からあの噂を聞かされる。

04年2月21日(土曜日)
7時出社  17時退社
後藤から楽園の事を詳しく聞く。彼は本気で信じているらしい。

04年2月28日(土曜日)
配達人と取引きしているコンビニを探し当てる。
同日、後藤が行く。
(意味不明の図形が書き添えてある)