世界では先週木曜を皮切りに『STAR TREK INTO DARKNESS(STID)』の公開が始まった。世界で最も鷹揚に構えて8月の公開を待つ日本にも、容赦なくネタバレの波が押し寄せようとしているが、みなさんはいかがお過ごしだろう。
さて、ここへ来て公式のインタビューやメイキング映像が続々YouTubeに流されるなど、STID推しもより一層激しさを増している。
そんななか、アウディが公開したコマーシャルフィルムで、レナード・ニモイ(TOSスポック)氏とザッカリー・クイント氏(JJスポック)が競演した。
Zachary Quinto vs. Leonard Nimoy: "The Challenge"
ご覧いただければおわかりのとおり、ゴルフ場に遅れて着いたレナードさんが、ザッカリーさんの肩をつまんで昏倒させるシーンがある。
STファンならおなじみのこの技は、原語では一般に Vulcan (nerve) pinch、邦訳ではヴァルカン(神経)つかみ、スポックつかみなどと呼び表わされている。
(ちなみにDOS、Win系PCをCtrl+Alt+Deleteキー同時連続2回押しで再起動させる動作もこのように呼ばれるという)
その呼び名界に、彗星の如く超新星が現われた(なんだよどっちだよ)。
■「スタートレック」の新旧スポックがCMで夢の対決! ヴァルカン・アタックも発動!?[動画あり]
海外ドラマ&セレブニュース TVグルーヴ
人呼んで、ヴァルカン・アタック!!
ヴァルカン!
アタック!
ヴァルカンッ!
アタァッックッ!(しつこい)
賢明なみなさんはわたいが何を言いたいかもうおわかりだろう。
なに、わからない。
ヴァルカンには古くからこの系統の技があったでしょう、と申し上げればもうおわかりだろう。
なに、わからない。
これですよ、これ。
スレイバーの遺物に気を取られているクーガン人を正面に置き、画面右上から舞い降りるスポック氏。

クーガン人のキャプテン、ゴラモン氏の左胸にヒット!

そのまま隣に立つ部下ともどもなぎ倒し……

自らも異星の地面にめり込まんとするが如き勢いで画面左下に消える。

このあとスポック氏はスレイバーの遺物をかっぱらい、合流した加藤氏に、「キャプテンに“ヴァルカンキック”をお見舞いしてきた」とさらっと述べ、技の名がヴァルカンキックであることを明かす。
蹴られた直後にゴラモン氏は「骨をやられたかもしれん」と発言し、そののち船の中から外へ向けたスピーカーを通じて「ワシはヴァルカン人ごとき者に蹴られて肋骨を2本折っとるのだ」とカミングアウト。
肉を切らせて骨を断つのが剣道の極意なら、モノを奪って骨も折る、やらずぶったくりの極意がヴァルカンキックなのだ。
ヴァルカン!
キック!
ヴァルカンッ!
キィッックッ!(くどい)
本国放映開始40周年のアニメ版を彷彿とさせる名訳“ヴァルカン・アタック”で、実写版と「まんが宇宙大作戦(MUD)」との橋渡しを果たしてくれた海外ドラマ&セレブニュース TVグルーヴさんには足を向けて眠れない。
余談だが、ヴァルカンキックをお見舞いするスポック氏は、一瞬生命維持ベルトから自由になっている。

腰に巻いたベルトから発生するオーラが宇宙服代わりとなり、宇宙空間でも通常空間であるかのように行動できるテクノロジーが生命維持ベルトだ。
だが、どうやらヴァルカンキックの挙動が速過ぎて、生命維持ベルトのオーラ発生速度を上回ってしまうらしい。
それでもスポック氏自身はケロッとしているあたりから、ヴァルカンキックを繰り出している間は無敵状態なのだと推測される。
そんな気力体力ともに充実するスポック氏が生命維持ベルトを敢えて捨て、普通の宇宙服を身にまとった実写版『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、世界で日本だけ8月23日金曜日ロードショー! 前売り券の売り出しはまだか!
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