雨に濡れた本
極端に東へ針路を振った台風21号に影響か、今日は久しぶりにしっかりと雨が降った。
雨と言えば、「雨に濡れてへろへろになった本」が読者窓口に送られてきたことがある。
添えられた手紙によれば、差出人はとある国にこのとある本を持って旅行に行き、そこで雨に遭ったそうだ。
雨に濡れた本は、水を含んで紙がふにゃふにゃになり、やがては背を綴じている糊が緩んで一部の折りが外れ、最後には分解してしまった。
許すまじ! 雨に濡れてバラバラになるとはどういうことだ!
交換せよ!
なぜならば、本のどこにも「雨に濡れたらバラバラになります」と注意書きがないじゃないか!
いいぞぉ。下半期のベストお問い合わせ賞に最有力ノミネートだ。年間総合チャンピオンも狙える好位置につけた。
以後我々は悔い改め、本には注意書きを添えることにしよう。
【本書をご利用の際は、以下の点にご注意ください】
・紙の断面に沿って指などを走らせると、皮膚表面を切断することがありますが、肉切包丁の代わりにはお使いいただけません。
・コーヒーなどをこぼしたときは、固く絞った雑巾などで拭き取ってください。洗濯機で洗うと、本としての体裁を損なう恐れがあります。
・電子レンジで温めると、発火することがあります。発火した本は、しばしば機能に問題が残ります。温めるときは、コタツ(中温)の中に入れてください。
・本書をそのまま凍らせても膨張して破裂することはありませんが、ページ同士が貼り付いて開きにくくなります。
・凍らせた本書を使用して生命体の頭部などに打撃を加えると、著しい損傷を与える危険があります。
・記憶したページを破って食べる主義の方は、その行為を止めるものではありませんが、紙質やインクが体質に合わないことがありますので、異常を感じたときは最寄りの医者にご相談ください。
・文字が小さくて見えにくい方は、各自拡大コピーを取るなりしてお読みください。
・文字が読めない方は、義務教育からやり直してください。
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