2009.05.26

ノヴェライズ『スター・トレック』をちょっと読んだ

2009年5月25日現在のamazonにおける「一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します」の文字がまぶしかった、映画『スター・トレック』のノヴェライズ。

2009年5月23日からの配本で入手していた本を、早速読み始めてみた。


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著者はアラン・ディーン・フォスター!
ALAN DEAN FOSTER.COM

TASファンなら決して忘れてはいけないこの尊いお名前。1974年のデビュー直後に、『STAR TREK LOG ONE ~ TEN』を上梓し、アニメ版スター・トレックを余すところなく描き切ったTAS界の大家だ(TAS界だけじゃないけど)。

ボケネコ先生が逝去されたため(2006年8月8日没)、2003年発行の『ネメシス S.T.X』をもってハヤカワ文庫SFにおけるST映画ノヴェライズ翻訳は終了した模様。今回は、VGRとDS9をスニーカー文庫で出しまくっちゃった実績を誇る角川から出た。

カバー表3の折り返しには、「角川文庫 海外 スター・トレックの本」という、うれしいカテゴリーが明示されている。


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近い将来、このリストが充実していくことを願うばかりだ。


表紙カバーを開いてすぐの折り返しには、登場人物名が書かれていた。


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本文が始まる前の巻頭にも同様のページがある。登場人物紹介は翻訳小説のフォーマットなので、こうなると言えばこうなるのだが……この作品に限ってはもう少し仕掛けをしておいたほうがよかったのではないか。理由は観ればわかる。

艦長じゃなくて船長と呼んでほしかったなーとか、ひょっとしたらコンゴじゃなくてコンゴウじゃないのかなーとか、ティベリウスかタイベリウスかの論争についに決着がついたけどやっちゃったなーとか、下士官呼ばわりされてるけど彼は士官候補生だろうとか、いろいろ思うところもある一方、あのアレがそれなの!?とか、彼はそうだったのか!とか、映像からは汲み取り切れなかったあんな裏側、そんな背景もこの一冊を読めばばっちり。

というわけで、まだ全部読み終えてもいないわたいが調子に乗って語ってみた。ネタバレするからあれもこれも書けなくて残念だ。

映像を見て楽しかった人は、迷わずノヴェライズも買いだ。

取り敢えずわたいは2冊買った。1冊読み切ったらもう1冊読むぞ!(意味あるのかそれ)


スター・トレック
著:アラン・ディーン・フォスター
訳:増田まもる 尾之上浩二 北原尚彦
角川文庫[ン 72-1]
2009年(平成21年)5月30日初版発行
ISBN:978-4-04-272407-0
本体819円(税込860円)
amazonでついつい買ってしまう

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2006.06.07

TAS DVDの本国発売は11/21?

刮目して待て、と書いたデヴィッド・ランバート氏は、その5日後に続報を書いていた。

2006年5月29日付のTVShowsOnDVD.comに掲載された、デヴィッド・ランバート氏の記事『スター・トレック:アニメ版――発売日、ジャケット絵について語りつつ、昔の“アレな”ニュースも考察するぜ』だ。

自らファンだと公言してはばからないランバート氏について、確かに彼はファンだと肯けるのは、アニメ版のスター・トレックを“The Animated Series”と呼び表しているところにある。

startrek.comはいつの日からか勝手に“The Animated Adventures”と書き始めているのだが、それではTASにはならないのだ。

そんなランバート氏はずいぶん興奮気味に記事を綴っている。

まず、ジャケットになるらしい画像を巡ってファンの間で「なんだこの海賊みたいな長靴は!」「船が映画版やん!」とクレーム続出なのだとという。

もっともな話で、あれこれ言われても致し方ないだろう。

しかしランバート氏は、「ユニフォームがへちょいへちょいと言うけど、前に出てたVHSやLDのジャケ絵と同じだろ」と一蹴。

続いて「でも船は確かに、LDのジャケ絵から採ったほうがいいよね」と意見を開陳。

そのうえで、「キミら、大事なことをふたつ忘れてるぞ」と仁王立ちし、力強くこう述べた。

一.まだこの絵が最終版と決まったわけじゃないし、変わる可能性だってあるだろ

二.よしんばこの絵のままだったとしても、ジャケットの絵の好き嫌いなんか二の次三の次だ。長い間継子扱いされてきたTASがとうとうDVD化されるんだぞ。すべてのトレッキー(オレ含む)はヨロコビを露わにして部屋中踊り回って当然だろ


なんだかちょっと話を逸らされた感もあるが、言っていることはなるほどそのとおりだ。

気になる本国での発売日は、パラマウント ホーム エンタテインメントが小売業者へ明らかにした話を業界筋から聞いたところでは、「2006年11月21日」とのこと。

わたいが日曜日に業界筋の方から日本での『まんが宇宙大作戦DVD-BOX』発売時期を伺ったところでは、「秋ぐらい」だそうなので、ほぼ一致する(えらいざっくりやなー)

映像特典については2年前にDVD化が持ち上がったときの例を挙げ、「キャストと脚本家からのコメント映像が付くという話だった」としながらも、その話はColumbia HouseのDVD定期購読プログラムの一環だったということが後に判明。TASのDVD化が実現しなかっただけでなく、この会社はすべてのTVシリーズのDVD定期購読プログラムもぷっつり辞めてしまったという。

で、今回は公式にパラマウントから出た話だから何か特典があるのを期待してるが、今の段階ではなんもわからん、という竜頭蛇尾な紹介に甘んじている。そしていつもの決め台詞、「(続報を)刮目して待て」、と。

刮目して待つともさ!

続報を頼むぞ、デヴィッド!(連れかい)

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2006.06.06

TAS DVD のボックスアートにST:XIを見た

昨夜、弊blogを読んでくださっている方がメールで、「TASのDVD-BOXのジャケット絵が発表されている」と教えてくださった(ありがとうございます!)

2006年5月24日付でTVShowsOnDVD.comに掲載された、デヴィッド・ランバート氏の記事『スター・トレック:アニメ版――この絵がすべてを物語る!』だ。

その後U.S.S. Kyushu発行のメールマガジン『Star Trek - U.S.S. Kyushu 航新日誌』No.622にURLが掲載されていたので、ご覧になった方もいらっしゃるだろう。

ランバート氏は、パラマウント ホーム エンタテインメント自体はまだ発売時期や収録内容など詳細のリリースはしていないと断ったうえで、画像はパラマウントから記者や小売業者向けに配られたもので、いかにもDVD-BOXのボックスアートに使われそうなものだと述べている。じきにちゃんとした発表があるだろうから、刮目して待て、と。

さて、わたいはこのURLにアクセスし、表示された画像を見て腰を抜かした。


エンタープライズ、改装済みやん!

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第二船体の流麗なライン、外に向けて拡がるパイロン、扁平なワープナセル、そして第二船体上のデフレクター。

明らかに改装後の〈エンタープライズ〉号だ。

そしてレギュラークルー。


カーク、少佐やん!

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スポック、大尉やん!

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(実のところスポックの袖はLDのジャケットでも大尉だった)

マッコイとスコットは少佐のままなのに……まさか二階級特!?

何をしでかしたのか、凸凹コンビ。

いや、待て待て。

企画進行中という新作映画『スター・トレックその11』は、カークとスポックの若い頃を描くという情報が世界を駆け巡ったが、これはまだ“昇格”前のカークとスポックの姿なのではないだろうか。そこに時空を超えて現われた改装済〈エンタープライズ〉号の姿。

ST4で人気を博したタイムパラドックス系のネタをからめ、(若干)若いカークとスポックの活躍を描き、その結果カークもスポックもぐっと階級を上げ、スポックはパイク船長の副長に抜擢、やや遅れて〈エンタープライズ〉号に配属されたカークはしかし、連邦艦隊史上最も若い船長として我々の前に姿を現わすことになる……。

って、そんな勝手なストーリーを妄想してしまったぞ。

なにより最も重要なことは、この流れが示しているのは『スター・トレックその11』がTASをスター・トレックの正史に組み込むための仕掛けだということ、そして(若干)若いカークとスポックや、物故してしまったマッコイ、スコットを描く以上、必然的にアニメ版になるということだ!

This Picture Says A Thousand Words!”の看板に偽りなし!

あくまでも妄想だが。え? そんなのわかってる?


※TOS(宇宙大作戦)/TAS(MUD:まんが宇宙大作戦)において、クルーの階級はデューティユニフォームの袖章に表されている。
 大佐:実線2本と、その間に破線1本
 中佐:実線1本と、破線1本
 少佐:実線2本
 大尉:実線1本
 中尉:破線1本
 少尉:実線も破線もなし

TAS/MUDでは、たまに間違って作画されているものの、基本的には実写版同様に描かれている。

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2006.06.01

40周年に打って出る

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社(フルネーム)が攻勢に出ている。

40周年を迎えようとしているスター・トレックを、なんとかブレイクさせようとパブリシティ投下に注力している模様。

これまでスター・トレックなど歯牙にもかけてこなかったサンケイスポーツが、いきなりの絶賛記事掲載だ。

SANSPO.COMの記事

日本でも、DVDボックスやガイドブックが大ヒット。40周年を記念した企画商品も続々と登場している。

大ヒットか……。大ね。大……。

続々と登場か……。続々ね。続々……。

過度な煽り文句で急激に醒めていく自分を感じつつ、確認しておくべきことはしておかねばならない。

まだ人類が月に着陸すらしていない時代に放送された、友好的な異星人とともに広大な銀河の探査を行う23世紀の物語。その後は、同じ世界観のもと、現在まで5つのテレビシリーズ、10作の映画が製作され、新たな映画(2008年公開予定)も進行中という、例のない人気シリーズになった。

5つ」……まだ言うか。

スター・トレックのシリーズは 6つ だ

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社(フルネーム)はこの憂慮すべき事態をどう考えておるのか。

いや、待て待て、記事の最後に「これまでのシリーズ作品」と題された囲みがあるぞ。

【注】このほか、TOSのキャラクターを使い、出演俳優がそのまま声で出演したアニメシリーズが制作されている


よぉしっ!


このほか”と注記扱いなのが気になるが、情報を限定している点がむしろDVD BOXのティザー広告になっているかも。


そういうことか


焦らされた読者からの問い合わせが殺到したところで、おもむろに『まんが宇宙大作戦』のパブリシティ記事をぶちあげ、広告を同時掲載。

考えたな、パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社(フルネーム)

ワールドカップサッカーに注目が集まる今このタイミングでMUDの札を切ってしまっては効果が薄い。一番訴えたいMUDについて、サッカー熱が一段落したところで大々的にリリースするというのは正しい戦略だ。

決勝戦が済んでマスコミが熱狂から冷める7月中下旬のMUD DVD BOXの大発表を待っているぞ、パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社(フルネーム)

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2006.05.18

春の来ない冬はない

昨日ピュウピュウさんが、別件でやりとりしていたメールのなかで「いやあ~ついに決まりましたねぇ。DVD『まんが宇宙大作戦』の国内販売が!」とおっしゃった。

わたいはネタだと思い、惚けたようなレスを返したら、まあまあここを読んで見なさいよとURLを送ってくださった。

ここ

なぁぁぁああにぃぃぃいいいいいっ!

マジか

どうしちゃったんだ、パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社!(フルネーム)


祝・MUD DVD化


これはホらデッキにエントリを書かねばなるまいと息巻いて帰宅したが、自分の管理画面に満足にアクセスできないクソ重たいシステムに疲れ果て断念。悔し紛れにシャンゼリオンを観て寝てやった。ざまーみろってんだココログ! やっぱオレってカッコよすぎるぜ! って、別になんの解決にもなってないじゃないの、わたい!

朝起きたら、椎名まおさんからコメントをいただいていて、ヤキューウェブには「まんが宇宙大作戦、DVD化決定!」のエントリが、quarkさんのところにも「まんが宇宙大作戦DVD化!」のエントリが、それぞれきっちり上がっていた。すごいぞ、MUDerのみなさん!

 MUDer=まんが宇宙大作戦な人。Trekkieに対抗してみた。読み方は 無駄 ムダーか

ImpressのAV Watch編集部が書いた記事では、

そのほかにも、これまでソフト化されていなかったアニメーション版「まんが『宇宙大作戦』」のDVD化が決定している。詳細は未定。

と、ごくごくついでのように書かれているのが残念だが、決定という響きは大歓迎だ。

本文にある「これまでソフト化されていなかった」や、写真キャプションの「「まんが『宇宙大作戦』」の初ソフト化や」は、旧パイオニアLDCの偉業である二ヵ国語LaserDisk発売をないがしろにするガセ情報なので、よいこのみんなは信じないように。

手柄を独り占めにしようったってそうはいかないぜ、ダークザイド!

あー、だめだ、まだモードが涼村暁だ。

それはそうと浅香衣世代表取締役社長! 詳細未定なら、添付されるであろう解説書を書かせてくれ! 今なら全22話詳細データも無料でサービス!

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2006.05.01

TASのテレカは今が底値!?

スタートレックのテレホンカードを制作、販売しているイギリスの会社をご存じだろうか。

その名をSpaceNet。1994年から「Mercurycard」ブランドで33枚のスタートレックテレカを制作したのち、1996年からは自社ブランドで100枚以上のスタトレテレカをあれこれと作っては売っているんだそうだ(スタートレックだけではなく、バビロン5やスター・ウォーズなども手がけている)。

惑星M113の吸血獣 The Man Trap」だけでセットを作るあたり尋常な神経ではないこの会社は、2001年5月、『STAR TREK The Animated Series』初放映からちょうどぴったり27年と9ヵ月を記念したのか、TASのテレカを10枚セットで発売した。

もちろん、テレカとしてはイギリスでしか通用しない。

1枚£3、10枚セットでお得な£29。

全世界2000セット限定のコレクターズアイテム。

世界にくまなくアナウンスしていないからなのか、今でも2000セットは売り切れていない様子なのが無念極まりない。

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分解宇宙人ベムや、外に怪獣がいて洞窟から出られない図はいいから、スコッティを入れてやってはどうか、と思う。

SpaceNetのトップページから「Catalogue」→「Lists」→「STAR TREK」と移動し、左に出てきたナビゲーションバーから「Action Series」を選択。そこには各種10枚セットがどどーんと紹介されている。

我がTASは……「Pictures of The Animated Series will be published Soon」だそうだ……ほかは全部画像があるのに TASだけ、なぜ!

Soon」から明らかに5~6年は経っているのにこの体たらく。ページの更新は2000年の秋くらいから止まっているようなのが気にかかる。この会社、まだ倒れずに存在しているのか。

それはともかく、TASフリークはぜひ手元に置きたい逸品。

わたいは国際郵便料金込みの£12で買った。本体だけなら£7.50だ。コレクターズアイテムなのに正価のほぼ4分の1って一体……

テレカとして今も通用するなら、普通のを買うよりこのセット買ったほうがかなり得……。

しかも2006年に買って、シリアル番号が「00051」とは……。

さらに言えば、全世界2000セット限定と謳いつつシリアルが5桁……。


あらゆる点がTASっぽくて、グー!(死語)

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2006.04.27

ピンキーちょうだいピンキーちょうだい

スーパーチャンネルの「まんが宇宙大作戦 エピソードリスト(全22話)」は、実際にエピソードを観た方が書いている模様で、随所に本編の台詞から採られた表現が使われており、なかなか好ましい。

しかし。

第1話のエピソードガイド(以下エピガイ)だけは、画竜点睛を欠くというか、点睛ではなく初っぱなの書き始めを間違えたというか、残念な紹介文になっている。どこが残念なのかを記しておこう。


■第1話「謎の新兵器パラライズ光線」
 More Tribbles, More Troubles

ある惑星に穀物クアドロトリティケールを輸送していたエンタープライズは

クアドロトリティケール」とはTOSのエピソード『The Trouble with Tribbles』に出てきた「quadrotriticale」のことだ。

TOSではクアドロ=4だったが、TASではカークもスコッティも「quintotriticale」と明言している。クイント=5にバージョンアップされているのだ(ついでに言えば、発音はクイントトリティカレ。イタリア語扱いのようだ)。MUD(←言わずと知れた吹替のケッサク)ではこのキーワードは軽く流されて、ただ「食料」あるいは「小麦」と呼ばれている。

つまりスーパーチャンネルの紹介文は、TASのエピガイとしてもMUDのエピガイとしても誤っているのだ。実に残念である。

彼はすさまじい勢いで繁殖する小動物トリブルを

もちろんTOSとTASなら「トリブル」でよい。だが、MUDの説明をする限りはピンキーでなければならない。

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ピンク色だからピンキー

呆れるほど安易なばかりでなく、MUD第1話からTOSも宇宙大作戦も完全に無視して“紀元3000年の独自路線”を突き進まんとする番組の姿勢を、全視聴者に知らしめるのに真に効果的なネーミング。

ピンキーという名称には、MUDの誇りが込められているのだ。そこを汲んでくれなかったスーパーチャンネルのエピガイは、これまた実に残念である。

……さて、そんな“MUDの誇り”を踏みにじる大事件が起きていたことをご存じだろうか。

リッテンハウス・アーカイヴ Rittenhouse ArchivesがTASの30周年を記念して2003年に発売した「コンプリートまんが宇宙大作戦(Complete Star Trek: Animated Adventures)」。

ノーマルカードの『More Tribbles, More Troubles』をご覧いただきたい。

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色変えたらピンキーちゃうやん!

MUDの象徴、我らがピンキーは、心ない一部のリッテンハウス・アーカイヴの勝手な振る舞いによって亡き者にされてしまったのだった。

カーク 「……手が付けられんな(溜息)

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2006.04.25

スーパーチャンネルのMUD概要を斬る

先般ナレーションの謎を追うにあたりスーパーチャンネル番組紹介ページの「まんが宇宙大作戦」をつらつら眺めていたら、ひと言ふた言申し述べたくなった。

MUD(←読み方がまだ決まっていない。“エムユーディー”か、“ムドゥ”か、“まうだ”か。まさか“マッド”ではないだろう)の将来のためにも、念のためこの場でツッコんでおこう。

まずはオープニングナレーション続いて書かれている、作品の概要から。

未知の惑星の調査、知的生命体との友好的接触を目的として、全長289メートル、コンスティシューション級の最新鋭宇宙船U.S.S.エンタープライズ NCC-1701は430名の乗組員を乗せ、人類未踏の地-宇宙へ旅立った。

コンスティシューション級」はConstitution classすなわちコンスティューション級なのでは……という当たり前過ぎるツッコミはさておき、「調査」でも「友好的接触」でもなく、銀河連盟の平和と安全を守るためのパトロールだ。
人類未踏の地」どころか銀河系征服済みであることを忘れてはならない。


続いて解説の項。

カーク、スポック、マッコイはもちろん、ウーラ、スコット、マッコイからクリス・チャペルといったオリジナル版「宇宙大作戦」の準レギュラーたちまでが登場し、しかも原語版ではウィリアム・シャトナーらオリジナルキャストが声優を務めている(日本語吹替え版はオリジナルと違うキャスティング)。
※強調筆者

マッコイ」、何人乗ってるんだ。カトーはどうした。
準レギュラーたち」じゃなくて、彼らはれっきとしたレギュラーだ。それを言うなら準主役(共演 Co-Starring)。


オリジナルシリーズのレギュラーキャストがほぼ全員登場する中でチェコフだけ登場しないのが特色だが

ウーラやスコットらは準レギュラー呼ばわりなのに、チェコフはレギュラーだと認めるのか……。合っている。合っているが、解せない。


他にもスタートレックに縁の深いD.C.フォンタナや、「リングワールド」で有名なSF作家の巨匠ラリー・ニーヴンも脚本を担当している。

後者はそれでもいいが、フォンタナ女史は「他にもスタートレックに縁の深い……脚本を担当している」程度の関わりではないぞ。脚本家であると同時に、制作の中核人物たるアソシエイト・プロデューサー様であらせられるのだ。控えおろう! 頭が高いっ!


そしてなんといってもこの作品の魅力はアニメ版独自の新キャラクター。

いや、「なんといっても」と口角泡を飛ばしてまで強調するほどの「魅力」じゃないのは、ちゃんと観ていればわかるはず。それが「アイアイサー!」の返事くらいしか見せ場のないアレックスと、最後までまるで見せ場がなかったレスのことならなおさらだ。


オリジナル版「宇宙大作戦」では見られなかったアレックス中尉とレス中尉が本作の準レギュラーとして登場する。

その「準レギュラー」の用法は正しいぞ。


この2人のキャラクターはオリジナル版のレギュラー陣にはいなかった人間型でないタイプの宇宙人で、その自由度の高さはまさにアニメーションシリーズならではの魅力!。

ああ、「魅力」とはアニメという表現手法の「自由度の高さ」のことを言っていたのか。だがそれはアニメという表現そのものの魅力であって、TAS/MUDがその「自由度の高さ」を活かし切っているかどうかは別の話だ。

それとTAS/MUDと直接関係はないが、文章の末尾に「!」を付けたら「。」は要らないぞ!


スタートレックファンなら絶対おさえておかなければならない必見作といえるだろう。

いえるだろう」には、「必見と言われたからわざわざ観たのに大したことないじゃないの!」と視聴者から責められたらどうしようと恐れている筆者の逃げ腰な気持ちが垣間見えている。

責任追及を避けたいあまりに語尾を濁し、必見作なのだ!と言い切る強い自信をお持ちでない様子なのがまったく残念……といえるだろう。


なお日本語版ナレーションは「スタートレック/ディープスペース・ナイン」のシスコ役・玄田哲章が担当。

MUDにおける玄田哲章氏は、『惑星を喰う黒雲(アメーバ星雲ネブラの恐怖)』で「3億年昔の宇宙人」の声を担当されている以外には確認されていない……といえるだろう。

別ページの「まんが宇宙大作戦 エピソードリスト(全22話)」は、第1話以外おおむねOK。第1話解説へのボヤキは、エントリを改めてご紹介しよう。

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2006.04.23

スタートレック11作目の制作決定?

『ネメシス STX』以来シーンとしていたST映画界だったが、なにやら発表があったようだ。
(Joちゃんさん:スタトレ新作は2008年?

ネタ元のVariety.comを見てみると、2006年4月20日付で「Trekkies have a new leader 'Star' treatment for J.J.」と題するDAVE MCNARY氏の記事が掲載されていた。※記事全文を読むには登録が必要。

J.J. エイブラムスは次なるジーン・ロッデンベリーになる」といきなりぐっと持ち上げた感じで始まる記事には、次回作について

J.J. エイブラムスにST映画第11作の制作と監督を依頼
公開目標は2008年
STキャラの源流であるカークとスポックの、宇宙艦隊アカデミーで最初の出会いや、初めて外宇宙で就いた任務を含む若かりし日々を中心に描く

と書かれている。

アカデミー時代のカークとスポックか……小説でそんなのがあったな……「Star Trek: Starfleet Academy」シリーズの「Cadet Kirk」。

2008年公開というまだ先の話なので、ほんとに今発表したままの設定で行くのかどうかわからないが、「カークもスポックもみんな昔から知り合いだったんだよね」のような同人誌的ノリは、本家にはあんまりやってもらいたくないなあと思うのであった。

それはともかく、記事にはもっと重要なことが書かれている。

"Star Trek" has been Hollywood's most durable performer other than James Bond, spawning 10 features that have grossed more than $1 billion and 726 TV episodes from six series.

ハリウッドでジェームズ・ボンドを除けば最も長く続いているのがスタートレックだ、とか、映画10本で10億円を稼ぎ出したとかはどうでもよくて、注目は「726エピソードが放映されたテレビ6シリーズ 」というところだ。

そう!

スタートレックのテレビシリーズは6つ

よくわかってるじゃないか、Dave!(←馴れ馴れしい

ちなみに各シリーズのエピソード数は次のとおり。

 TOS  79本
 TAS  22本
 TNG 178本
 DS9 176本
 VGR 172本
 ENT  98本

計725本だ。

あれ?

1本足りないな……。TASを23本として数えているのか、Dave。

いや、同じ記事の別のところではTOSのエピソード数が「 the original 78 episodes of "Trek" 」と書かれている。Daveは前後編を1エピソードに数えているようだ。とすればTNG以降はもっと数が減るので726本にはならない。

いずれにしてもはっきりしているのは、TASの22本を数えなければ「726」に近い数字は出ない、ということだ。

この記事を踏襲したサンスポの記事にも

スター・トレックは米テレビシリーズとして60年代に誕生。これまでに726回放送。

と書かれている。こちらはただ数字を書き写しただけで「726」が持つ重要な意味を理解してはいないだろうが、それでもいい。

スタートレックのテレビシリーズは6つだ

それが報道されて残ったことに意義がある。

さあ、どうするビク夕ーファミリークラブ星人。

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2006.04.20

MUDナレーションの謎を追え

すっかり『MUD』がなじんだ『まんが宇宙大作戦(Manga Uchu Daisakusen)』。

今日のお題は番組開始直後、オープニングテーマにかぶせて語られるナレーションについてだ。

ナレーションのことは既に一度、「まんが宇宙大作戦のオープニング」で語っているが、今回はもう少し踏み込んでみたい。

え? 踏み込むのはいいがそんな余地があるのかって?

ある。むしろ未踏の地と呼んでいい。

ずっと不思議に思っていたことがあるのだ。

なぜ、MUDを扱ったサイトに書かれているオープニングナレーションには、どれもこれも聞いたことのない表現が使われているのか、と。

現在聞くことができるMUDのオープニングナレーションはLD-BOXに収録されているものだ。スーパーチャンネルで放映されたものもおそらくLDと同じ素材だと思うが、異なっているならぜひご指摘願いたい。


第1~3話バージョン
紀元3000年、幾多の苦難を克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成した。我が宇宙パトロール船 《エンタープライズ》号は、この銀河連盟の平和と安全を守るため、今日も、果てしない宇宙を進んで行くのである。


第4~22(23)話バージョン
紀元3000年、幾多の苦難を克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成した。我が宇宙パトロール船《エンタープライズ》号は、銀河連盟の平和と安全を守るため、今日も、果てしない宇宙を進んで行くのである。


これらふたつの違いは二つめの文章冒頭にある「銀河連盟」に指示語が付くか付かないかだけだ。

しかし、スーパーチャンネル公式サイトの番組紹介ページに書かれているナレーションには、まるで異なる文字列がばんばん使われている。


スーパーチャンネルのサイト掲載バージョン
紀元3000年。幾多の苦難と危険を次々と克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成したのだったこの銀河連盟の宇宙パトロール船エンタープライズ号は、宇宙の平和と安全を守るため、今日もはてしない宇宙を進んで行くのである。


わたいは最初にこれを読んだとき、誰かが記憶に頼って適当に書いた脳内妄想バージョンなのではないか、と勝手な感想を抱いたものだ。だが、この文章をスーパーチャンネル社内で書かれているのか外注されているのかを問わず、わざわざこうして書き記すくらいなのだから、何か出典があるのだろうと思い直した。

その出典をずっと探していた。

そしてその答えを、タイム・ボーテックスを通って過去の歴史から拾い上げることに成功した。

Mudscripth1


手元にあるのは第8話と第9話の台本。第8話「過去から来た新兵器」にはナレーションを記したページがなく、第9話「タイムトラベルの驚異」のほうには掲載されている。

Mudscriptnaration


これが放映当時のアテレコ台本に記された、ナレーションだ。

第9話アテレコ台本掲載バージョン
紀元三千年
幾多の苦難と危険を次々と克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成したのだった
この銀河連盟の宇宙パトロール船エンタープライズ号は宇宙の平和と安全を守るため、今日もはてしない宇宙を進んで行くのである。


一目瞭然。

スーパーチャンネルが採用しているのは、このアテレコ台本バージョンだったのだ。

しかし実際の放送では、台本どおりには吹き込まれなかった。現場で台詞が変わるのは珍しいことではない。だから台本を資料にして映像作品を観ずに書かれたあらゆる原稿は、その記述が放映された実物と食い違っているのだ。


紀元2006年。幾多の苦難と危険を次々と克服したわたいは、ついにアテレコ台本を獲得し、ここに不思議なナレーションの謎を解明したのだった


本日ただいま以降、個人サイトやBlogでMUDのナレーションをスーパーチャンネルのサイトから孫引きされる方は、それは放映されたナレーションではないことをよく理解したうえで引用しよう。
いや、MUDのページを作ろう、記事を書こうという心意気は買う。大いに買う。めちゃめちゃ買う。じゃんじゃんやってほしい。水を差す気は毛頭ない。しかしうっかり孫引きしたままだと、せっかくのあなたのMUDへの情熱を「実は観てないんじゃないの?」と人様から疑われてしまう可能性があるから気を付けてねという老婆心からの忠告だ。

ちなみに『スーパービジュアルマガジン/スタートレック大研究3』(徳間書店)掲載のオープニングナレーションには「苦難を次々と克服」と書かれている。
次々と”が含まれるバージョンは少なくともLDでは確認できないと以前書いたが、これもまたアテレコ台本に引っ張られた結果だと推測できる。つまり、筆者はアテレコ台本を元に一度原稿を作り、実際の映像を見て違いに気付き添削したものの、たまたまここだけを直し忘れたのではなかろうか、多分(じゃないでしょうか?>岸川さん!)。


謎を解明!と高らかに宣言したわりに、「なかろうか」とか「多分」とか「じゃないでしょうか?」と歯切れが悪いな……。

歯切れが悪いついでに、もうひとつ積み残しの謎を記しておこう。

スーパーチャンネル番組紹介ページの「解説」の一番最後に、こう書かれている。

なお日本語版ナレーションは「スタートレック/ディープスペース・ナイン」のシスコ役・玄田哲章が担当。

MUDには、『ちびまる子ちゃん』におけるキートン山田氏や『ケロロ軍曹』における藤原“ドクター・ベシア”啓治氏のようなナレーションはもちろん、それ以外のいかなるナレーションも使われていない。

劇中でナレーションに近いのはカークらの独白か日誌の記録だ。解説の「日本語版ナレーション」が仮にオープニングのナレーションを指しているのなら、それはカークをアテている佐々木功(現ささきいさお)氏が行なっている。台本の該当箇所には「カークの声」と明記され、同じく配役リストにはナレーションの項目そのものが立っておらず玄田哲章氏の名も書かれていない。

いったいどういうことなのだろう。

この「日本語版ナレーションは……玄田哲章が担当」にもやはり何か出典があるのだろうか。

現時点でわたいが考え得る推測はこうだ。

企画段階では、TOSの吹き替えである『宇宙大作戦』のオープニングナレーションに若山弦蔵氏を配したように、TASの吹き替えであるMUDでも“カーク船長ではないほかの誰か”が語ることを想定していたのではないか。

TAS専用のオープニングテーマ曲を敢えてTOSのそれに差し替える手間をかけた日本語版スタッフのこと、ナレーションでもTOSのパターンを再現しようとこだわりかねない。

わたいは見たことがない第1話や第2話のアテレコ台本の配役リストには、ひょっとしたらナレーターとして玄田哲章氏の名が記されているのかもしれない。

しかし、どこかの段階で“カーク船長本人が語る”ことに変わった。

それが予算の都合なのか、そのほうが収録の効率がよかったからなのか、もっとほかの理由があったのかはわからない。

カークが語るとなると、第三者的な視点で書かれている台本の言い回しはそぐわない。だからカーク船長が一人称で語っているように書き換えられた。この過程を想像させる典型的な変更箇所は

この銀河連盟の宇宙パトロール船エンタープライズ号は
 ↓
我が宇宙パトロール船 《エンタープライズ》号は

の部分だ。

いかがだろう。事実をご存じの方はぜひともお教えいただきたく伏してお願いする次第だ。


冒頭のナレーションだけで、こんなに長々と語れるMUD。すごいポテンシャルだぞ、MUD! こんなのをポテンシャルって呼んでいいのか、MUD!

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2006.04.13

MUDを解析してみよう

ピュウピュウさんのぴゅうぷらざで初めて知った謎の成分解析 on WEB

早速、例のアレを解析してみた。

■「まんが宇宙大作戦」の解析結果

まんが宇宙大作戦の71%は見栄で出来ています
まんが宇宙大作戦の23%は利益で出来ています
まんが宇宙大作戦の6%はお菓子で出来ています

“見栄”か

いきなりノックアウトされた心持ちだ。ちょっと待て、ではすべての根源はどうなんだ。


■「宇宙大作戦」の解析結果

宇宙大作戦の89%は希望で出来ています
宇宙大作戦の3%は知識で出来ています
宇宙大作戦の3%は言葉で出来ています
宇宙大作戦の3%は理論で出来ています
宇宙大作戦の2%は成功の鍵で出来ています

おお。なんかそれっぽいじゃないか。急に信憑性が上がったぞ。じゃあやっぱりMUD(←言わずもがな)の“見栄”も合ってるのだろう。

ついでだからカナ書きも解析しておこう。


■「スタートレック」の解析結果

スタートレックの85%は怨念で出来ています
スタートレックの6%はカテキンで出来ています
スタートレックの6%はミスリルで出来ています
スタートレックの3%は言葉で出来ています

誰の“怨念”なんだ。優性人間カーン(TOSではカン)か。

待て待て、映画のタイトルには確かナカグロが入っていたぞ。


■「スター・トレック」の解析結果

スター・トレックの86%は希望で出来ています
スター・トレックの9%は苦労で出来ています
スター・トレックの4%は気の迷いで出来ています
スター・トレックの1%は言葉で出来ています

わずか「・」ひとつでぐっと明るくなった。

では、念のため主人公の3人も。


■「カーク船長」の解析結果

カーク船長の59%は鉄の意志で出来ています
カーク船長の22%はスライムで出来ています
カーク船長の9%は濃硫酸で出来ています
カーク船長の8%はお菓子で出来ています
カーク船長の2%は成功の鍵で出来ています

“スライム”がわりと高比率だ。 実はデネバ星の怪奇生物を体内に取り込んで飼い慣らしているのではないか。


■「スポック副長」の解析結果

スポック副長の83%は魔法で出来ています
スポック副長の5%は保存料で出来ています
スポック副長の5%はお菓子で出来ています
スポック副長の5%は成功の鍵で出来ています
スポック副長の2%は根性で出来ています

やはりあのとんがり耳はエルフの印か。


■「ドクターマッコイ」の解析結果

ドクターマッコイの98%は呪詛で出来ています
ドクターマッコイの2%は赤い何かで出来ています

なるほど、しょっちゅう毒づいているわけだ。


せっかくなので、「成分解析メイカー」を使わせていただいて、まんが宇宙大作戦による解析機の試作版を作ってみた。お好きな向きはご活用願いたい。


まんが宇宙大作戦解析機試作版

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2006.03.29

言いたい邦題、書きたい邦題

スーパーチャンネルで連日佳境を迎えているまんが宇宙大作戦(MUD←もう覚えたね)はいよいよラストスパートに入っているはずだが、みんなちゃんとついていっているだろうか。

さて、先般「まんが宇宙大作戦が始まるぞぉ」にて、quarkさんからご質問をいただいた。今宵は満を持してこれに答えよう。


Q なぜ、2種類の違う邦題を持つエピソードがあるの?

A それはね、1977年に東京12chで初めて放映されたときの邦題と、1990年代に入って発売されたLDボックスの邦題とが異なっているからなんだ。
後発のLDがわざわざ異なった邦題を付けた理由は、21世紀になった今もまだ謎なんだよ。


あ! こんな簡単に終わってしまった。

焦らす必要なんかまったくない、その場ですぐにコメント欄に書けばいいくらいの内容ではないか。

ただ「まんが宇宙大作戦」のエントリをひとつ増やしたいがために引き延ばしたと世間に受け取られても致し方ない。すまん、そのとおりだ


ちなみに明らかに違うのはquarkさんの元質問に指摘のあったこの1本。

東京12ch アメーバ星雲ネブラの恐怖
LD-BOX 惑星を喰う黒雲

何かはっきりした意図があって変えたと思われるが、その意図はわからない。

ひと文字落ちているのが次の2本。

東京12ch 分解宇宙人間ベム
LD-BOX 分解宇宙人ベム

東京12ch 宇宙のイタズラ魔
LD-BOX 宇宙のイタズラ

なんとなく語呂がいいから取りました、というお手軽な感じが見え隠れする。ひょっとしたらただ単に元原稿を書き写し間違えてんじゃないのか、とさえ思える違いである。

それ以上に、書き写し間違いではないかと思わせるのがこの2本。

東京12ch タイム・トラベルの驚異
LD-BOX タイムトラベルの驚異

東京12ch 魔のスペース・トライアングル
LD-BOX 魔のスペーストライアングル

いずれもナカグロ(・)がない。あるいは文字に対してとても拘りのある人が、カタカナ2語をつなぐときはナカグロなし、という用字用語ルールを設定してLDボックスのエピソードリスト作りに臨んだか、だ。

スーパーチャンネルの番組表はLDボックスの邦題を採用しているようだ。

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2006.03.19

まんが宇宙大作戦が始まるぞぉ

2006年3月20日から4月3日まで月曜から金曜の11日間、朝夕1日2回、それぞれ2本のまんが宇宙大作戦(MUD←普及を目論んでいる)が公共の電波に乗る!

準備はいいか、皆の衆!

なに、まるで準備なんかしていないと? それはいかんな。もう放映は明日に迫っておるのだ。さあ、今から一緒に予習をしようじゃないか。そんなイヤそうな顔しないで、すぐ終わるから。

せめて実写版ST関連エピソードだけでも押さえておこう。


■「謎の新兵器パラライズ光線」
TOS第2シーズン「The Trouble with Tribbles 新種クワド(ロ)トリティケール」の続編。シラノ・ジョーンズがカークやクリンゴンのKoloth(宇宙大作戦ではコロス、まんが宇宙大作戦ではコーロス)を巻き込むトリブル(まんが宇宙大作戦ではピンキー)騒動だ。転送室に現われたシラノとピンキーを見たときのカークの指示が、原語と吹替ではまるで正反対なのが聞きどころだぞ! シラノの声はTOSでシラノを演じた役者がアテている。Kolothの部下のKorax(宇宙大作戦ではコラックス、まんが宇宙大作戦では名無し)は、K-7ステーションの酒場でチャーリーにからんで、けんか騒ぎを起こした張本人だ。


■「惑星ファイロスの巨人」
TASには出してもらえなかったチェコフことウォルター・ケーニッグが脚本を書いた、ややTOS第3シーズン「Spock's Brain 盗まれたスポックの頭脳」チックなエピソード。
吹替では名前を呼ばれることなく流されているが、加藤を刺して瀕死の状態にさせる歩く植物の名は「Retlaw plant」、つまり脚本家のファーストネーム「Walter」の逆読みだ。レギュラーの座を奪われたウォルター・ケーニッグのささやかな抵抗が見て取れるぞ。


■「惑星を喰う黒雲」
TOS第2シーズン「The Ultimate Computer 恐怖のコンピューター M-5」で痛い目にあったU.S.S.〈レキシントン〉の艦長、ロバート・ウエズリー准将が地方惑星の知事に転職して登場。このエピソードについてざっくり言えば第1シーズン「The Devil in the Dark 地底怪獣ホルタ」、第2シーズン「The Doomsday Machine 宇宙の巨大怪獣」、第3シーズン「Immunity Syndrome 単細胞物体との衝突」、そしてVGR第1シーズン「The Cloud 星雲生命体を救え」を足して4で割ったような作品だ。え? ざっくり過ぎる? でも観ればわかるから。
実写に登場するカイル大尉が、立派な口髭を蓄えて登場。TMPでスコッティが口髭を蓄えて現れる原型がここにあると言えよう。


■「宇宙幽霊船の謎」
転送主任として台詞をしゃべるカイル大尉は、TOS第1シーズン「Tomorrow is Yesterday 宇宙暦元年7.21」をはじめ、全部で10話に登場している。実写で演じていたJohn Winston本人は、残念ながら声をアテていない。
異星のポッドシップの司令官の声をアテているのは、後のシスコ司令官こと玄田哲章。


■「変身!ベンドリア人の怪」
転送主任カイル大尉、三度登場。台詞はなし。


■「魔のスペーストライアングル」
台詞はないが、ロミュラン人、バルカン人はもちろん、テラライト人やアンドリア人、ゴーン、オリオンの女奴隷など、TOSで見た顔が現われる。クロッソス号のコール船長はTOS第1シーズン「Errand of Mercy クリンゴン帝国の侵略」のKorだが、声をアテているのはTOSの役者ではない。その後DS9第2シーズン「Blood Oath 血の誓い」、同第4シーズン「The Sword of Kahless カーレスの剣」、同第7シーズン「Once More Unto the Breach 今一度あの雄姿を」に登場。「
今一度あの雄姿を
」のなかでケイレブ4の話を聞かせてくれと同乗の士官たちにねだられたコールは、「I commanded the First Division from the - one of the old D-5 cruisers. わたしはクロソスの第一艦隊を指揮しておった」と発言した。まんがの設定を実写が引き継いでいる好例だ。その意味でまんがのメッセージ(The Chase)のセリフ「まんがの種を蒔きました。その種が進化の道しるべとなり、わたしたちに似たシリーズを産むでしょう」は事実に基づいていると言える。
ついでだが、この作品の“謎の時空間から敵味方が力を合わせて脱出”というプロットは、VGR第7シーズン「THE VOID 略奪空間の怪人達」で流用されている。


■「タイムトラベルの驚異」
TASで唯一『ENCYCLOPEDIA エンサイクロペディア(原語版翻訳現行版)』に“正史”として採用された項目(実家のある町とペットの名)を含んでいるエピソード。スポックの子供時代を描いており、サレックの声はTOSの役者がアテている。アマンダは残念ながらオリジナルではなくメイジェル・バレットによる。
TOS第2シーズン「Journey to Babel 惑星オリオンの侵略」で“セレット=ティディ・ベア”と紹介されたスポックのペット、アイチャーも姿を見せる。そのアイチャーを屠る獰猛な砂漠の動物はゴジラの声で吠え、日本特撮の心意気を合衆国の子供たちに伝えた。


■「不思議の星のアリス」
TOS第1シーズン「Shore Leave おかしなおかしな遊園惑星」と同じ星を訪れる。星のおかしさがアップしているが、まんが宇宙大作戦そのものの“おかしさ”はそれを上回っているので、なんか星のほうが普通に見えるという気分を味わえる、おかしなおかしなエピソード。


■「宇宙海賊オリオン軍(団)」
パイロット版に女奴隷が登場することでTOSでは老舗宇宙人に入るオリオン人だが、実写版に姿を見せたのは女性だけで、男性がどんな姿をしているのかはわからなかった。第2シーズン「Journey to Babel 惑星オリオンの侵略」」に現われたオリオン人男性はアンドリア人に化けた姿で、結局正体は見せぬまま。謎に包まれていたオリオン人男性の姿が、本作でついにベールを脱ぐ。


■「侵入した愛の妙薬」
 ハリー・マッドことハートコート・フェントン・マッドは、TOS第1シーズン「Mudd's Women 恐怖のビーナス」、同第2シーズン「I, Mudd 不思議の宇宙のアリス」に続いての出演。TOSの役者 Roger C. Carmel が引き続き声をアテてている。吹替は富田耕生(実写)、八奈見乗児(まんが)。恐い配偶者のステラは出てこないが、マッドのはったり師っぷりは健在。このエピソードから生まれた「科学の天才ミスター・スポック」というすばらしいキャッチフレーズを、わたいは広く世に知らしめたい。


■「逆流する時間」
カークやパイクの前、初代の〈エンタープライズ〉号船長とされるロバート・エイプリルが、奥さん連れで映像に初登場。最後には若返って指揮まで執ってくれる。クルーがお子ちゃまになっちゃってかわいいねーってのはTNG第6シーズン「Rascals 少年指揮官ジャン・ルック・ピカード」に通じるものがある。逆流していた時間が再び逆転すると、記憶も経験もそのままで元の姿に戻る不思議時空の物語だ。


見逃せない作品はまだまだあるぞ。


■「魔星メーガスの半獣人」
後半でカークらを裁く裁判長の声は、『謎の円盤UFO』でSHADOのストレイカー司令官を演じた故エド・ビショップがアテている。


■「過去から来た新兵器」
シリーズを通じて、船長(艦長、司令官)が姿を見せない、台詞を言わない、ほかの人の台詞にすら出てこないという、2006年3月現在唯一のエピソード。


■「宇宙のいたずら(魔)」
TNG以降市民権を得たST史上画期的な装置“ホログラムデッキ”が、実写に先駆けて“レクリエーションルーム”の名で登場。21世紀に入ってからスタッフが公式ファンクラブ会報のインタビュー記事にて、TASにホログラムデッキの原点があることを認める。


■「女だけの星」
女性ばかりの星で、男性が生命エネルギーを吸い取られるというコンセプトはVGR第3シーズン「Favorite Son 女たちの星」に使われた。


この稿に名前の出てこなかったエピソードはたまたま実写と直接リンクする事項がないだけで、それぞれに見どころはある。

さあ! これでキミの準備は万端だ。
録画の用意を忘れるな! ていうか、忘れないでお願い!

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2006.03.02

ST料理を作ろう!の話(後)

第5回から新しいコンセプトで書き始めた「ST料理を作ろう!」は、「なるべく~」という曖昧なコンセプトを活かして、いきなりバイブルを大胆に解釈した「ターグの心臓」料理をぶちかました。

第6回でようやくコンセプトを実現しつつも、第7回ではまたぶちかましを披露するなど、実際に形を決めるのに苦労している様子が伺える。第8回を過ぎると、ぶちかまし料理が登場する回数はぐっと減った。

先に紹介した第7回「お帰りなさい、ヴォイジャー!」は、そういう過渡期のST料理だ。

以下、タイトル一覧。料理名に添えたページノンブルは、バイブルSTAR TREK COOKBOOKの該当ページ数。Amazonの“ちょい見”で目次のPDFを見られるのでご参考までに。青い文字は記事中で言及したSTの作品名。

第1回タイトルなし
 ガフ【Gagh】 P.59
 TNG第2シーズン「A Matter of Honor 錯綜した美学」
 TNG第5シーズン「Unification, Part 1 潜入! ロミュラン帝国-パート1-
 DS9第2シーズン「Melora エレージア星人 メローラ・パズラー中尉」」

第2回「新旧プロミック・スープ食べ比べ」
 カーク船長のプロミック・スープ【Captain Kirk's Plomeek Soup】 P.67
 TOS第2シーズン「Amok Time バルカン星人の秘密」
 DS9第2シーズン「Maquis, Part 1 戦争回避 前編」

 プロミック・スープ、ニーリックス風【Plomeek Soup a la Neelix】 P.61
 VGR第1シーズン「Faces 二人のトレス」

第3回「奇跡の職人、メインディッシュを作る」
 スコッティのレモン・チキン【Scotty's Lemon Chicken】 P.74
 TOS第2シーズン「By Any Other Name 宇宙300年の旅」
 TOS第2シーズン「Journey to Babel 惑星オリオンの侵略」
 VGR第3シーズン「Remember 偽善者の楽園」

第4回「当店のお客様は電気羊の夢をご覧になるか」
 細胞ペプチドケーキ【Cellular Peptides Cake】 P.141
 TNG第7シーズン「Phantasms 戦慄のドリーム・プログラム」

第5回「クリンゴンとバカボンのパパは好みが一緒なのか」
 ターグの心臓【Hearts of Targ】 P.59
 TNG第1シーズン「Where No One Has Gone Before 宇宙の果てから来た男」
 映画「STAR TREK VI: The Undiscovered Country スター・トレック6 未知の世界」
 TNG第2シーズン「A Matter of Honor 錯綜した美学」
 VGR第3シーズン「Favorite Son 女たちの星」

第6回「ピカード艦長は和御膳を召し上がったか」
 ピカード艦長の和御膳【Captain Picard's Japanese Meal】
  主菜:刺身定食(Meal with Sliced-Raw-Fish)
 TNG第7シーズン「The Pegasus 難破船ペガサスの秘密」
  副菜:茹でちくわのニーリックス風(Boiled Fishcake-Tube a la Neelix)
 VGR第4シーズン「Waking Moments 夢を呼ぶ夢」

第7回「お帰りなさい、ヴォイジャー!」
 真タコ焼飯のクリンゴン帝国風【Fried rice with octopus a la Klingon Empire】
 子ガフの甘辛煮【Boiled young-Gagh】

 VGR第7シーズン「Endgame 道は星雲の彼方へ」

第8回「赤緑黄色、三つの味を残らずポイ」
 宇宙艦隊標準食【Star Fleet Standard meal】
 TOS第1シーズン「Where No Man Has Gone Before 光る目玉」
 TOS第2シーズン「Journey to Babel 惑星オリオンの侵略」

 トランヤ【Cold Tranya】
 P.88
 TOS第1シーズン「Corbomite Maneuver 謎の球体」
 DS9第3シーズン「Facets クルゾンの秘密」

第9回「ネクサスで朝食を」
 カーク船長によるアントニア様の朝食【Breakfast for Ms Antonia served by Captain Kirk】
 映画「Generations ジェネレーションズ」
 TNG第7シーズン「Liaisons イヤール星の使者」

第10回「銀河連盟士官の華麗なる食事」
 銀河連盟幹部士官のお祝いセット【Starfleet Bridge Officers' Party Meal with Saurian Brandy】
 TAS第2シーズン「The Practical Joker 宇宙のイタズラ(魔)」
 TOS第1シーズン「The Enemy Within 二人のカーク」
 TNG第7シーズン「Bloodlines 怨讐の彼方に」
 DS9第2シーズン「The Wire 義務と友情」
 DS9第3シーズン「Prophet Motive 新・金儲けの秘訣」

第11回「文化の異なる異星人と一緒にテーブルを囲もう」
 ヴァルカン人用菜食サラダ【Vegetarian Fresh Salad for Vulcan】
 地球人用サーロインステーキ温野菜添え【Sirloin Steak with Boiled Vegetable for Human】

 ENT第1シーズン「Broken Bow 夢への旅立ち」
 DS9第4シーズン「Our Man Bashir ドクター・ノア」

第12回「スコーンスコーン、ベシアのスコーン」
 バター付きスコーン、モバジャム、レッドリーフ・ティー【Hot buttered scones, Moba Jam, Red Leaf Tea】
 DS9第5シーズン「Doctor Bashir, I Presume ジュリアンの秘密」
 DS9第4シーズン「Our Man Bashir ドクター・ノア」
 DS9第6シーズン「Inquisition 記憶なきスパイ」

第13回「ボーグたち行くならピクニック!」
 サンドウィッチ キューブ風【Sandwitch a la Borg Cube】
 鶏の唐揚げ スフィア風【Deep-fried Chicken a la Borg Sphere】

 VGR第7シーズン「Endgame, Part I 道は星雲の彼方へ(前編)」

第14回「危険な本日のスープ」
 慈善家スープ【Soup of Philanthropist】
 TOS第1シーズン「危険な過去への旅 The City on the Edge of Forever」

第15回「宇宙の帝王をもてなす」
 帝王の杖 マクガイバー風【Emperor's Cane a la Lt. Marla McGivers】
 TOS第1シーズン「Space Seed 宇宙の帝王」
 映画「STAR TREK II: The Wrath of Khan スター・トレック2 カーンの逆襲」

第16回「謎めいた戦慄のランチ」
 仕事をしながらの昼食:艦長用【Working Lunch for Captain Picard】
 映画「STAR TREK: Insurrection スター・トレック-叛乱-」

第17回「マッコイ家の秘伝」
 ドクター・マッコイの豆料理【Bones's Beans】
 映画「STAR TREK V: The Final Frontier スター・トレック5 新たなる未知へ」


主人公たる料理人には敬愛するシェフの名をお借りした。2000年の時点では大泉さんが数年で全国区になると思っていなかったので、わかる方にだけニヤリとしてもらえればいいと思って命名。

あくまでも公式ファンクラブ向けに書いたものなので、断りなくホらデッキに全部載せてしまうわけにはいかんわなあ、というわたいの判断で3本掲載することにした。もっとも全部載せようにも銀塩フィルムで撮っていた回は料理写真が散逸してしまって行方不明だ。申し訳ない。


※2、3本目にご希望があればお伺いします。
 3月5日(日)から6日(月)になる深夜0時までにリクエストを多くいただいた上位2本を掲載させていただきます。写真の見つからない回(第1~6回および第10回)があることをあらかじめご了承ください。リクエストがなかったときは、この企画はひっそりと幕を閉じます。

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2006.02.02

罪作りな『まんが宇宙大作戦』

事件が起きたとき、特定のアニメやゲームが犯罪を誘発したかのように責められることがしばしばある。たいていは言いがかりだ。しかしこの度は、我が『まんが宇宙大作戦』が罪を呼んでしまったと言わざるを得ない。

海賊版がしばしばこっそり、ときには堂々と売り買いされるYahoo!オークションで“まんが宇宙大作戦”を検索してみよう。

LD(レーザーディスク)とあるのは、かつてパイオニアLDCがうっかり間違えて正しい経営判断で発売したBOXであり、大胆な値が付いてはいるが正規品だ。

DVDとあるのは、言うまでもなく海賊版、コピー、複製、ダビングと呼ばれるもの。2006年1月現在、世界のどこにも正規のDVDは存在しないからである。存在するならもう買っている。買っているとも。早く買わせてくれ!

……のっけから我を忘れて声を荒らげてしまいお恥ずかしい。

このような海賊行為がまかりとおるのはコータローだからでは断じてなく、版権元がうかうかしていて正規版を出さないからだと断言する。

海賊行為はわたいが知る限りこれが初めてではなく、過去にもあった。

今回は商品説明に「DVDかビデオの選択です」とあるように、原盤をオンデマンドでいずれかにコピーする模様。

わたいがとりわけ腹立たしく感じるのは「希望落札価格:10,000 円」という、1話30分500円の22話ならそんなもんかも……と思わせる微妙な値付けではなく、まんが宇宙大作戦そのものの解説である。

スタートレックのアニメ版です。日本語版。声優も同じ。通称 MST。 ゆえに宇宙人や、怪物の大小の大きさも自由自在の活躍。

日本語版。声優も同じ」ってそんなツッコミにくい大雑把なまとめ方するな!

日本語吹替声優のことを言うなら宇宙大作戦の声優とは違うし、同じであることを言うならTASのブリッジクルーの声をアテるのがTOSの俳優であるということだが、それは厳密に言えば職業としての声優ではない。ああ、ややこしい! 見てみろ、もう誰も聞いてないぞ、誰のせいだ海賊!

通称 MST」ってあんた、そんなの通ってない! ……っていうか、それいいかも。もらうぞ海賊!

ゆえに宇宙人や、怪物の大小の大きさも自由自在の活躍」って、「ゆえに」が指し示す理由との間に余計な説明を挟んだもんだからわかりにくいぞ! 「大小の大きさ」みたいな「腹痛が痛い」ことを言うな! 「自由自在」だからといって劇中で「活躍」してるかどうかは別だ!

かつて一度は『まんが宇宙大作戦』を観賞し、薫陶を受けたであろう者がこのていたらくとは情けない。銀河の盟主スポック2世も泣いておるぞ。


ちなみに、Yahoo!オークションには独自の規約とガイドラインが設定されている。「違法コピー」と思われる出品が通報されたら、宇宙パトロールならぬYahoo!オークションパトロールチームが、その出品を調査して対処するそうだ。

特に知的財産の侵害にあたる場合は、Yahoo!オークションに言ってこないで、「『知的財産権保護プログラム』参加団体」に言ってくれ、という。

Yahoo!オークションではなく、こちらのメールアドレスあてに権利者団体に連絡してください。Yahoo!オークションでは、登録団体から連絡があった際には、より速やかに対応できる体制を整えています。

要するに自分とこで審査しないで、白黒の判定を丸投げしているということだが、権利者当人が見たほうが間違いないし早いだろう。もちろん、『まんが宇宙大作戦』のLDを発売していた旧パイオニアLDC(現ジェネオン エンタテインメント株式会社)も登録団体に名を連ねているに違いない。
「Yahoo!オークション知的財産権保護プログラム」 の「プログラムB」に参加いただいている団体です。
知的財産権保護プログラム登録団体一覧(順不同)

・映画・音楽・漫画・アニメーション・放送局」のメンバー表にジェネオンの名が……名が……ないね

左舷っ、権利意識薄いぞ! なにやってんの!(久しぶり)

野放しやないの!

人類の至宝『まんが宇宙大作戦』を守る気あんのか、ジェネオン!(実名にて名指し)


話が長くなったついでに言っておく。

LD-BOXを6万円で売ろうとしている者もいい加減に目を醒ませ。

いいか、日本でも一、二を争う『MST(←使うんかい)好きのわたいが断言する。


それほどの価値はない


えー、まー、とにかく。閑居して不善を為す小人はあとを絶たず、こんなボヤキが事態の改善に結びつかないのは百も承知。転売業者はともかく、海賊王を撲滅し、しょぼい犯罪に手を染める隙を与えない唯一効果的な解決策は、とっとと正規のDVDを潤沢に流通させることしかないのだ。


頼むぞ、パラマウント・ホーム・エンターテインメント・ジャパン! って、そちらさんですよね、今まんが宇宙大作戦の販売権持ってるの。まだなら早く手に入れて!





……と長文エントリを用意していたところに、椎名まおさんのヤキューウェブから朗報。

スーパーチャンネルが発行するメールマガジン「スーパーメルマガ」によると、まんが宇宙大作戦(TAS)の放送が3月から始まるそうです。
まんが宇宙大作戦、3/20から放送開始

さすがはスーパーチャンネル英断である

CSの受信が可能な方は、迷わず騒がす、まず録画!
録画してからその後の身の振り方を考えても遅くない!

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2005.07.22

さらば、奇跡の職人

既にスタートレック関連カテゴリを持つみなさんのblogやそこかしこの掲示板で哀悼の意が表されているのでご存じだろう。
スコッティことジェイムス・ドゥーアン氏が亡くなられた。享年85歳。

まんが宇宙大作戦(TAS)では、氏と氏の演じるキャラクターについて、次の2点が特筆される。

・実写を含む全シリーズの吹替版のなかで、唯一オリジナルと同じ名前で呼ばれている

 ……つまり、TOSから始まった「チャーリー」でも、映画以降に折衷案として使われている「チャーリー・スコット」でもなく、純粋に「スコッティ」と呼ばれている唯一のスタートレックだ。

・数えきれないほどのキャラクターの声を、毎回毎回アテている

 ……奇跡の職人と呼ばれた劇中のスコッティ同様、現実世界の声優としての氏もまた奇跡の職人だった。制作準備段階ではスールーの声までアテようかという勢いでキャスティングされていたのだ。

 TAS22話中、1話で最も多く声をアテたのは「惑星アルゴの海底人 The Ambergris Element」。

 Lieutenant Clayton(クレイトン:古川登志夫)
 Domar(ドルマ:寺島幹夫)
 Cadmar(カドマー:不明)
 Lemus(レマス:不明)
 Cheron(シェロン:不明)
 Aquan male voices(アーカン族男性:不明)

というゲスト6名にレギュラーのスコッティと準レギュラーのアレックスの2名を加え、計8名
(シェロン Cheron は公式サイトの配役表には載っていないが、実際にはセリフがある。名前はフォスターの小説から採取した)

次点はエミー賞に輝いた「タイム・トラベルの驚異 Yesteryear」。「The Ambergris Element」同様ゲスト6名を演じ分けている。

 Guardian of Forever(管理官/タイム・ボーテックス:不明)
 Thelen, the Andorian(シーリン副長:不明)
 Ensign Bates(ベイツ少尉……赤シャツ保安部員:不明)
 Erikson(エリクソン……金シャツ垂れ目:不明)
 Aleek-Om(アリーク=オム……鳥のような科学者:不明)
 The Healer(バルカンの医者:不明)

このエピソードにはアレックスが出ていないので、スコッティのみを加え計7名となる。

潤沢な予算のなかったTASでは、ひとりで多くの声を演じられる氏は、欠かすことのできない人材。TASを脇で支えたのはまさしくジェイムス・ドゥーアンだった。

2003年に発行されたTASオンリーのトレーディングカード『コンプリートまんが宇宙大作戦 Complete Star Trek: Animated Adventures』には、氏の遺業を讃え、“すごいぞ! ジェイムス・ドゥーアン James Doohan Tribute”という9枚組のカードが入っている。

今一度、氏の生前の活躍とまんが宇宙大作戦をはじめとするスタートレックシリーズへの貢献を思い起こし、ご冥福を祈る。

ありがとう、ジェイムス・ドゥーアン。
遺された映像でまた会おう、スコッティ。





■訃報記事関連エントリ
ジェームズ・ドゥーアン死去 blog "quark's"
James Doohanさん、死去 ヤキューウェブ
ドゥーアン氏逝く Joちゃんの雑多趣味生活
ジェームズ=ドゥーアン 死去 見ちゃあだめだってば
スコッティ逝く KITORA's Blog
ジェイムズ・ドゥーアン死去 宇宙りんご
転送してくれ!スコッティ!! Step In My Room.
StarTrek : James Doohanさん亡くなる now and then
Mr.スコットありがとう ユリのMY FAVORITE ONE
さよなら、ミスタースコット ぷち★ひゃいひゃいな日々
スコッティー逝く(;_;) COMETの「ココログ」
スタートレックの「Mr.スコット」、85歳で死去 個人教授C
もう一度転送メモリーで 諸般の事情亭・勝手口
(順不同・敬称略・2005年7月21日2時30分調べ)

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2005.07.10

戦慄のファミリークラブ星人(Cardassians)

三度、quarkさんのblog "quark's"に戦慄の情報が掲載された。
恐るべきメルマガ(Second Skin)」と題されたそのエントリにはこうある。


先月、スタートレック ヴォイジャーのシーズン7のDVDボックスが発売され、残るはスタートレック エンタープライズだけになりました。

違う。(笑)

DaHjaj gheD の yaIba_chaDQI さんも6/30 のエントリで「違う」とおっしゃっている(ENT のエピソード感想と同じエントリ内に書かれているので、ネタバレ覚悟でお読みください)。


まったくもって、違う(笑)。

ビク夕ーファミリークラブ星人の情報操作か。

そこまでするのであれば仕方がない。ファミリークラブにとっては不利になるかもしれないが、過去を暴くのみだ。

〈ファミリークラブ星人シリーズバックナンバー〉
 ホらデッキ「戦闘種族ファミリークラブ星人
 blog "quark's" 「謎のファミリークラブ星人(Duet)
 ホらデッキ「まんがのメッセージ(The Chase)
 blog "quark's" 「恐るべきメルマガ(Second Skin)

……

………

…………

気が付くとわたいは、ディープ・スペース・ナイソのレプリマットで、ファミリークラブ星人と一緒に茶を飲んでいた。
ガラッケというそのファミリークラブ星人は不思議な男で、同胞たちが撤収したあとのDSナイソに留まり、なぜかレンタルビデオ屋を営んで暮らしている。

そこにエアロックからベイヅョーの老人が、ファミリークラブ星人のロゴが入った手提げ袋を下げて現われた。
ガラッケは微笑みながら近づいて話し掛けたが、ベイヅョー人からは無視され、覗き込んだ手提げ袋の中身からは両目の周りに墨で落書きをされた。
手提げ袋の中身は、ファミリークラブ星人に好感を持っていないようだった。

ツスコ司令官に亜空間通信が入った。
相手はファミリークラブのガル・ヂュカット。どこで聞きつけたのか、ヂュカットはファミリークラブ星人印の袋の中身がガラッケにいたずらをしたことを知り、詳細の調査を求めてきたのだ。ファミリークラブがレーザーディスク規格から撤退する際、ベイヅョーに残してきた映像孤児の問題だという。

ツスコは袋を下げてきたベイヅョーの老人から事情を聞いた。
パイオ・ニアールと名乗るその男は、映像を置き去りに撤退したファミリークラブに対する怒りを隠さなかった。

ファミリークラブを憎むのがそんなにいけないことですかね。ファミリークラブ星人が土曜の朝のまんがに何をしたか。それを教えることがいけないとはわたしは考えていません

わたいはガラッケの両目の周りに付いた墨を落としながら、彼に話しかけた。

今回のことで、ガル・ヂュカットは映像孤児問題を一気に解決したい意向らしいよ。ベイヅョーから引き揚げさせるそうだ

ガラッケは笑いながら答えた。

本当かなぁ。第一、LDからの撤退を指揮したファミリークラブの武官は誰だかご存知で?

わたいがツスコ司令官のところに報告へ行ったとき、そのヂュカットがスクリーン越しにツスコと話をしていた。

もし袋の中身がファミリークラブへ戻ることになったとして、誰が引き取るんですか
DVD-Rにサンプルを焼いて送ってもらえれば、直ちにこちらのデータバンクにかけて引き取り手を調べることができる

わたいは話に割って入った。

あの失礼ですが……質問があるんです
ドクター……バシーア、だったかな? いや、バシール? ベシア? ハヤカワの小説ではベイシア
アシベです。LD規格からの撤退を指揮したのはあなただったんですか?
ああ、わたしだった
では映像孤児を生み出したのはあなたじゃないですか。かよわいまんがを置き去りにして逃げるなんて……なぜです
わたしは自分の意志でまんがを置いてきたのではない。LD規格からの撤退は文民指導者が決めたことだ。わたしは最後まで反対した。そのうえ、まんがは見捨てろというのが彼らの命令だったのだ。わたしは断腸の思いで、それに従った。……納得いただけたかな?

その夜、ガル・ヂュカットから司令官に緊急通信が入った。
ツスコが送ったDVD-Rを鑑定したら、袋の中身は“まんが宇宙大作戦”で、ファミリークラブでも最も高名な政治家、ルー・チャイマーの私有物だったというのだ。

ルー・チャイマーがベイヅョーに?
もう8年も前だ。ファミリークラブ星人のスタジオにプロデューサーとして赴任中、そのLDはベイヅョーのテロリストに鍋敷きに使われたと思われていたんだ

一方わたいはガラッケに連れられ、宇宙ボートで惑星ベイヅョーに降りていた。トザット地方放送局を訪れ、件の映像孤児がここに預けられた8年間の経緯を調べるつもりだった。

応対に出てきたベイヅョー人は、占領時代のことは今ではもうわからないと答え、コンピュータにも求めるファイルはなかった。代わりにファミリークラブ星人かかつて捨てて行った映像孤児『大魔王シャザーン』が見つかったが、ガラッケは連れ帰ろうとはしなかった。

基地に帰還する宇宙ボートのなかで、なぜ見つかった映像孤児を連れ帰らないのか。そもそも何をしようとしているのか、わたいはガラッケに問い質した。

するとガラッケは、LD規格からの撤退を決めた文民指導者の代表的な制作物が映像孤児としてベイヅョーに残されていたのは偶然だろうか、と言った。

まんが宇宙大作戦の生みの親であるルー・チャイマーが、LD規格からの撤退の決定に関わっていた!? だとすれば撤退に反対していたというガル・ヂュカットからすれば政敵ということになる。しかし、なぜ今……。

チーフ・ヘブライエンはツスコの命令を受け、手提げ袋の中身をベイヅョー老人から預かっていた。
その彼の元をファミリークラブ星人のルー・チャイマーが訪れた。ヘブライエンは彼を部屋に招き入れた。

わたしの作品はどこだ?
妻が観ています。1本22分なのですぐ終わります。……会われる前にお話しをしておこうと思いまして……まんが宇宙大作戦のことについて
名前だけはそのままだったか
別れたのは……
ベイヅョーでだ。まだ第2シーズンが打ち切られたばかりで、わたしのことも覚えていないかもしれん……どうかな
覚えてないっていうより、忘れようとしてますよね?
それはどういう意味だ
まんが宇宙大作戦は自分を呪っています。ファミリークラブ星人に創られた自分を許せないんですよ
ああ、それはよく聞く話だ。ベイヅョーで放映されたんだから仕方がないが、これからはわたしがいるんだ
まんが宇宙大作戦は、あなたのところへは帰りたがらないかも
わたしは生みの親だぞ! ……ミスター・ヘブライエン、わたしは地球の文化に疎いので地球人の土曜の朝とはどういうものか知らないんだが
いや、土曜の朝はかけがえのないものです。うちの娘は今4歳で、TASに夢中です
では今のわたしの気持ちもわかってもらえるだろう。ファミリークラブでは土曜の朝は何より大事なのだ。ファミリークラブでは土曜を大事にし朝をかわいがるのが美徳とされる。カレンダーを毎日土曜に書き換えている家もあるほどなんだ。土曜の朝こそ、すべてなのだ。なのにわたしはまんが宇宙大作戦を守ることすらできなかった
でも、残ってるってご存知なかったんですから
知らなかったでは許されん! あきらめずに探せばよかった。……まんが宇宙大作戦を置き去りにし、映像孤児としてベイヅョー人に放映させるなど、これ以上不名誉なことはない。ファミリークラブ星人として失格だ

クイコがふたりを呼んだ。
テレビの画面を見つめるチャイマーは感無量だ。

……お前か、まんが宇宙大作戦

再生を中止して隠れようとするまんが宇宙大作戦を、クイコが止めた。

わたしを覚えてるか……ほんの少しでも
いいえ
……放映当時の新聞のテレビ欄を持ってきたんだ
いやだ
……これだけはわかって欲しい。ベイヅョーのテロリストに襲われて……番組制作は途中で打ち切られた。……混乱のなか、わたしはお前を捜したが見つけられなかった。だからわたしはすぐにベイヅョーを離れた。お前のことを思い出すとたまらなかったんだ
自業自得だよっ。ファミリークラブ星人なんか、あっちこっちでネタにされて当たり前なんだ!

捨てぜりふを残し、まんが宇宙大作戦は再生を中止した。

場所を司令官室に移したチャイマーは、パイオ・ニアールとまんが宇宙大作戦の所有権を巡って対立し、ツスコ司令官の調停で決着をつけることになった。そこに予告もなくファミリークラブからガル・ヂュカットが現われて合流した。

ヂュカットは、政敵とのかつての対立はこの件に関係がなく、ただLD規格撤退時に置き去りにされた映像孤児、まんがたちの未来が大切なのだと演説をぶった。

その頃、ガラッケはついに新しい糸口を見つけた。

どれだけ探してもまんが宇宙大作戦のファイルがないということは、削除されているということではないか。つまり自分がしたことの証拠になるようなファイルを残したくない者が消したのだと。

ガラッケはオリジナルのファイルを“書き込んだ”人物が答えを知っているはずだと言う。

女です。もう名前を見つけたんですよ。ドロツー・フォンタメです

早速連絡を取ると、モニタに現われたベイヅョー人の女性はそのときのことを覚えていると明言した。

名前は“まんが宇宙大作戦”で間違いない?
ええ、そう言われました。だからこそはっきり覚えているんです。ファミリークラブ星人が置き去りにしたほかの映像孤児はみんな、路頭に迷っているところをベイヅョー人に保護されて来るのに、まんが宇宙大作戦はファミリークラブ星人が連れて来ましたので
それはファミリークラブの軍人じゃなかったですか
ええ……確かテロッケ・ノールの司令官付きの武官だったと思います

それだけ聞けば充分だ。
わたいとガラッケは、すぐに司令室へ向かい、ツスコから会議の進行役を譲り受けた。

まんが宇宙大作戦が見つかったことは、ファミリークラブ国民に公表されたんですか?
いや政府はまだ発表を控えているんだ
でももし発表されたら
まんが宇宙大作戦を置き去りだぞ! わたしの政治家生命はおしまいだ
残念だな、こんな時期に失脚だなんて
こんな時期にとは?
もうすぐ先だっての『エンタープライズ』打ち切り騒ぎに裏で関与していたと思しきファミリークラブ星人への尋問が始まるそうじゃないですか。こちらのガル・ヂュカットも、証言を求められると聞いています

わたいはガラッケから仕入れたネタを披露して、ファミリークラブ星人のガルにゆさぶりをかけた。

関係のないことを持ち出してわたしを侮辱するのか。司令官、どういう気だ!

案の定、ヂュカットが食いついてきた。

結構です、話を映像孤児に戻しましょう。ガル・ヂュカット、まんが宇宙大作戦がいたトザット地方放送局を訪ねたことはおありで? 8年前にチャイマーが赴任していた所です
それは知ってる
まんが宇宙大作戦が置いていかれた記録はありませんでしたが、当時放送局で働いていた職員と連絡が取れました。ドロツー・フォンタメというプロデューサーをご存知ですか?

ヂュカットの眼が、何かを探るように細くなる。

いいや
フォンタメは、まんが宇宙大作戦がファミリークラブの武官によって連れて来られたのを覚えていました。その武官が“まんが宇宙大作戦”という名前も、教えてくれたと
だからどうだと言うんだ

ヂュカットが焦りを隠せなくなっている。

要するにです。その武官は、まんが宇宙大作戦がルー・チャイマーの作品で映像孤児なんかじゃないってことを知りながら、わざと放送局に置き去りにしたんじゃないかということなんです。いつの日か政敵のチャイマーを失脚させることを目的としてね

大きくのど仏を上下させ、ヂュカット唾を飲み飲んだ。

……わたしにはわからんね

まだしらを切るとは大した精神力だ。

ではファミリークラブの占領時代の基地、テロッケ・ノールはどこにあったかご存知ですか?
テロッケ・ノール? それはここだ、DSナイソのことだ
フォンタメが言うには、まんが宇宙大作戦を連れてきた武官はテロッケ・ノールの司令官付きの士官だったそうです

ヂュカットは立ち上がるとガラッケを睨みつけ、出口に向かう。その背中に質問を投げかけ、とどめを刺す。

ガル・ヂュカット。8年前のテロッケ・ノールの司令官はどなたです?

質問には答えず、彼は無言で立ち去った。

言うまでもなく、8年前のテロッケ・ノールの司令官は、ミスター・ガル・ヂュカットです

ツスコ司令官は、ベイヅョー人がまんが宇宙大作戦を慈しんで育て上げたことを評価しながらも、生みの親チャイマーが引き取ることを認めた。まんが宇宙大作戦は謀略の犠牲者である、と彼は言った。

ドッキングリングのそばで待つチャイマーの元へ、チーフ・オブライエンがまんが宇宙大作戦を連れてきた。

いいかい、まん宇~。DSナイソを訪ねたくなったら、連絡してくれれば迎えに出るから
おはよう、まんが宇宙大作戦。じゃあ行こうか

まんが宇宙大作戦は返事をせず、終始無言だった。

焦らないでやりますよ

チャイマーとまんが宇宙大作戦は、エアロックの向こうに消えた。


こうしてまんが宇宙大作戦はファミリークラブに帰ったはずだった。
しかし今もなおファミリークラブはその事実を国民に知らせようとしない。国民向けメーリングリストでも黙殺を続けているのだ。

なぜだ。

まんが宇宙大作戦を愛するルー・チャイマーがファミリークラブに戻ってからいったい何があったというのだろう。彼は無事なのか。あるいは別の謀略によって消されてしまったのだろうか。

いいかみんな、情報操作に惑わされるな。
まんが宇宙大作戦は生きている。
そして今は、ファミリークラブに帰っているのだ

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2005.06.27

志を同じくする者

今度こそ、販売元が途中で挫折せずに最後まで出してくれた「スタートレック:ヴォイジャー」のDVD-BOX。

まずはきっとそんなに売れてないのに我慢して出してくれたパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパンに感謝。そして根気よく買い続けてくれた同士のみなさんに大感謝だ。

さて、ST DVD-BOX完結のお楽しみは全巻購入特典と相場が決まっている。

そして全巻購入特典申し込みはがきとくれば、これまた相場が決まっているのは……おや? もう世間に向けて告知が出ているぞ!

quarkさんのblog "quark's"の「VOY-DVD全巻購入者応募特典」を今すぐ読もう。

読んだら言われたとおりにすること。以下、見本。

PICT6893.jpg


quarkさん、すんません。記事を読む前、もう今日のまだ明るいうちにはがきを書き終えていたので、「まんが宇宙大作戦のDVD“も”購入する予定」ではなく「“を”」になってます。

みんなは「」と書こう!

まんが宇宙大作戦は絶対買う!」でも可

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2005.06.08

まんがのメッセージ(The Chase)

quarkさんのblog "quark's"で、再び驚愕のネタが扱われていた。

謎のファミリークラブ星人(Duet)」と題されたそのエントリーにはこうある。

  (略)残るはスタートレック   エンタープライズだけということになります。

わざとやっているのかそうでないのか。我々ファンに挑戦状を突きつけている。

挑発か!?
我々に対する挑発なのか!?

そうやって市場に絶望感を植え付けて、「まんが宇宙大作戦」をなかったことにしようという作戦か!?

……

………

…………

気が付くとわたいは、非業の死を遂げた我が師、ガしン教授が追っていた謎を引き継いでいた。

アタリア7号星での外交会議をすっぽかし、教授が遺したファイルを精査するのに夢中だった。

それは19のブロックに分かれたデータで、コンピュータによる解析を繰り返した結果、ようやくマッチするパターンに気が付いた。

数字の配列は、拡張子がvobの映像データをさらに圧縮した断片を、数学的に表したものです
……DVDの断片か
19枚とも別の星の異なる生命体の映像よ
宇宙のあちらこちらから集められている。教授はこれに長い時間を費やしていたんだ。だがなぜ
ちょっと待って。この19枚のDVDはよく似た二層構造を持ってるわ。互いに適合するのかも
だが違う星の違う種族のDVDだぞ。適合するわけないだろう
ええ、でも……プロットと設定の組み合わせが全く同じよ。もしかしたら……コンピュータ、制作シーズンの序列に応じて、DVDの断片をつなげてみて

コンピュータがその命令を実行すると、すべてのDVDが綺麗につながった。

このDVDは平成生まれの高校生が地球に誕生する前から存在するものよ。ほかのも同じくらい古いわ。20年以上前に作られたプログラムってことね
つまり20数年前、誰かがこの映像作品を生命の海の中に投げ込んだということか。それも地球だけでなく宇宙のあちらこちらの星に

技術主任がコメントを挟む。

それぞれの星の生命体は、投げ込まれた映像作品を取り込んで進化し、DVDを受け継いでいるはずです
でも一体誰がこんなことをしたの
このプログラムの中身は何だ
わかりません。まだ欠けているDVDがあるんです。連邦のコンピュータに入っているDVDは全部当てはめてみたんですが、マッチするものは見つかりませんでした

わたいたち以外にもこのプログラムのことを知る者がいる。
そいつらはDVDを手に入れたあとでその星々を滅ぼし、あとから来る者がDVDを手に入れられないようにしているのだ。

調査の方向ははっきりした。
欠けた部分、所謂ミッシング・リングにあたるDVDにマッチするものを見つければよい。

わたいたちはガしン教授が最後に立ち寄った星を手がかりに、DVDを探すべき場所をついに突き止めた。教授がその星から集めたはずのDVDは何者かによって持ち去られ、教授のファイルに残っていなかったからだ。

デイ夕少佐、ロレン3号星にコースをとれ。ワープ最大だ

果たしてロレン星系に入った途端、先客に出くわした。

ファミリークラブ星人

ビク夕ーファミリークラブのガル・オ也ットだ。名を名乗り、ここにいる理由を明らかにせよ
わたいは三河地方のエンタープライズ艦長、ジャン・ダラ・リン・ANCHORだ。我々がここで何をしていようと答える義務はない。ファミリークラブの領域ではないのだからな
それはそうだが、この状況でそんなことを言っていいのか? 三河地方は宇宙船が1隻、ファミリークラブは戦艦が2隻だ。……わたしの数え間違いかな?

ガル・オ也ットが見栄を張った脅しをかけてきたとき、ンニーエンターテインメントの攻撃巡洋艦が現われ、DVDを寄こせと割って入ってきた。

なんとか両艦の艦長と話し合いの場を設けたところ、それぞれがそれぞれに欠けているDVDを探していることがはっきりした。

このパズルを完成させたくても、みなそれぞれがピースが足りない。手の内を見せ合って協力しない限り、プログラムの中身はわからないぞ
中身はわかっている。古代の高度なスレーバー文明が造った無敵の最終兵器だ。何があろうとンニー帝国の敵に渡すわけにはいかん!
いや、ブロマイドと生肉だと聞いている
真実は誰にもわからん。完成させてみない限りな

謎を解くため共同作業に同意したわたいたちは、それぞれが集めたDVDを持ち寄り、コンピュータで解析した。
そして最後の1枚のDVDがラミザド星系にあるとわかった瞬間、緊急転送で帰艦したオ也ットはエンタープライズ号とンニー艦に攻撃を加え、そのままワープに入り、亜空間へと消えた。

ファミリークラブ星人がエンタープライズ号とンニー艦に破壊工作をしていたことは、技術主任のおかげであらかじめわかっていた。
わたいたちは、彼らの仕掛けた罠にかかった“ふり”をしたのだ。

先回りしてラミザド星系に到着し、目的の惑星に転送降下すると、遅れてきたファミリークラブ星人がやってきた。

お互いに罠にかけたことを詰り、一触即発のオ也ットとンニー艦長。
そこにどこからともなく現われてディスラプターで制圧したのは、意外なことにジェネ才ン(旧パイオ二アLDC)星人だ。

ビク夕ーファミリークラブとヴァゐアコムの通信を傍受させてもらった。教授のシャトルを襲ったヴァゐアコムを消したのもわたしたちだ
ずっと尾行ていたのか。姿を消して
その甲斐があったよ。どいてもらおうか
岩ごと破壊してDVDのかけらも残らないように吹き飛ばしてやるっ。手ぶらでジェネ才ン星に帰るがいい。お前の上官もさぞ喜ぶだろう!

やつらが揉めている間に、わたいは医療主任に耳打ちした。

この場所は、元はヤマギワソフト館だったところだ。岩がレーザー層を含んでいるかもしれん
ならDVDが採れるわね

すぐさま当艦の医療主任は後ろ手で岩の表面をこそげ取る。
そのサンプルこそビンゴだった。トリコーダーでスキャンするとプログラムが完成だ。

ホログラム映像を出すプログラムのようだ。

トリコーダーから出た光が、空中に映像を結ぶ。

わたしが何者か、不思議に思っていることでしょう。今あなた方が目にしているのは……はるか昔の映像なのです。この銀河でどこよりも早く、アニメ化を遂げたのがわたしたちのシリーズです。宇宙を旅し星々を探検しましたが、似たシリーズにはめぐり会いませんでした。我々の文明は1シーズンと半分栄えました。でも一作品の命など、宇宙の悠久の時に比べればはかないもの。いつかは滅びるときがきて、我々の存在は忘れ去られる。だから、あなた方を残したのです。まだ幼い映像作品しか存在しないいくつかの星に、まんがの種を蒔きました。その種が進化の道しるべとなり、わたしたちに似たシリーズを産むでしょう。わたしたちの作品を模倣して、あなた方の実写は作られているのです。わたしの子孫たちよ。わたしたちはまんがの種にメッセージを込めて、宇宙のあちらこちらに散りばめておきました。このメッセージをいつか子孫たちが力を合わせて探しあててくれることを心から祈りながら。そして今あなた方は探し当てた。願いは叶えられました。あなたたちの存在こそが、かつてわたしたちが土曜の朝に放映されたという、その証なのです。この宇宙に誕生した、新しい大作戦たちよ。いつまでも、わたしたちを忘れないでいてください。わたしはあなた方のなかにいるのです。ここにいる、あなた方は……兄弟なのです。どうか忘れないで

そう言い残して映像は終わった。

これだけか! 人を騒がせておいてふざけるな!
とんでもない話だ。実写宇宙大作戦とまんが宇宙大作戦が兄弟などと、考えただけでゾッとする

航星日誌。宇宙暦46735.2。

ガしン教授にあの映像を見せてあげたかったわね
長年の研究が、実を結んだのにな
でもあの発見は、あなたがいなかったらきっと謎のまま終わったわ。教授も喜んでくれてるわよ
だがあのメッセージの重みがほかの連中には伝わらなかったのが残念でならんよ

そのとき、ジェネ才ンから通信が入った。

艦長、我々はこれよりジェネ才ンの領域へ戻る。我々にも少しは共通するところがあったようだな。目指すところや、普及させたい映像作品も似ている
いつか、まんが宇宙大作戦が市民権を得る日もくるだろう

そう応えながら、わたいは今では骨董品に近い「まんが宇宙大作戦」レーザーディスクのボックスを握りしめたのだった。

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2005.05.26

ミスター加藤に会った!

2005年5月25日。ミスター加藤ことスールー艦長ことジョージ武井さんが三省堂神田本店に降臨。

PICT5101.jpg

■星に向かって TO THE STARS
スター・トレック ミスター・スールー
ジョージ・タケイ自叙伝
訳:貞包智悠、貞包有美
発行所:有限会社有悠
発売:株式会社大垣書店
2100円(税込)
ISBN:4990248201

気合い入れて一番乗りするつもりが空回りし、サイン会開始の20分前くらいに到着。レジで本と整理券を回収し、列に並ぶ。

整理券ナンバーは32だが、先着順で並ぶため番号は関係なかった。

列は普段使われていない階段の下から上に向かって伸びていた。5階まで登りきって、ようやく果てしなく続くと思えた列の最後尾に付けた。

あれ? Joちゃんさんが来られている。大阪から遠征だ。すごい……。

スターシップ・コンゴウのみなさんの直後につく形で、待機。

購入した本を拾い読みしながら待つこと数十分。

カバー裏に修正シールが貼ってあるなあ。おや、奥付もだ……。

はは~ん、2005年3月に発行するつもりで刷っちゃったのか……。なんらかの事情で予定どおりに配本できなかったんだなあ……。その事情は、発行元が“発行所”になって“発売”が加わったことに関係があるのかなあ……。

カバーを外してみよう……。

PICT5103.jpg

あ。本体の表紙と背表紙に描かれた「☆」に黄色がのせてある。
こんなところをわざわざ二色刷りにするとは、金かけてるなあ……。

「ロバート・エーベル」とか「フレッド・フリーバーガー」とか微妙に馴染まない感じの訳語が混じってるなあ……。まあ、固有名詞はしょうがないわなあ……。
なになに、「スポックの新しい表情」である「首のたるみ」……? 「バルカン人の挨拶の方法」と並んで記述される「首のたるみ」ってなんだろう……。まさか“neck pinch”を……!? いやいや、そんなことは決してあるまい。

そうこうしているうちに小一時間が過ぎ、どうやら68番目くらいだったらしいわたいの順番が回ってきた。

握手していただき、見返しのところにサインを頂戴する。

PICT5102.jpg

Best of luck

イメカさんのエントリー「サイン会でファーストコンタクト」を読んで気付いたが、サインに添えてくださったひと言は、人によってそれぞれ違うようだ。

せっかくの機会なので、ミスター加藤が活躍するエピソードについて尋ねようと思い、話しかけた。

お会いできて光栄です。TOSが好きなんですが、TASも好きなんです
TAS?
ええ、“The Animated Series”の“Slaver Weapon”が……
わたしは“STAR TREK VI: Undiscovered Country”を一番気に入ってるんですよ(にっこり)
そーですよねー、いいですよねー、スールー艦長!

……やや腰砕け。

先行されていたquarkさんが、わたいが武井さんと話しているところを写真に収めてくださった。ありがたや。
その写真は肖像権を心配して(主に武井さんの肖像権であってわたいのではない)割愛。

余韻醒めやらぬなか、quarkさんと弟子のひろすけさん、そしてイメカさんとお茶。ひろすけさん、イメカさんとは直接お会いするのは初めて。その後サイン会へ最後の一組で滑り込みを果たされたセーラーメ~さんが合流し、短いながらも濃いめの楽しい時間を過ごさせていただきました。

サイン会に参加されたみなさん、お疲れさまでした。

末筆ながら三省堂神田本店御内スタッフご一同様に感謝。

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2005.05.13

ミスター加藤に会おう!

blog Joちゃんの雑多趣味生活のエントリーで知ったジョージ・タケイさん(ミスター加藤/Mr. Sulu)のサイン会。
詳細が決まったそうだ。

三省堂 神田本店から、ジョージ・タケイさんのサイン会の告知が正式に発表になりました。条件付きなので、必ず告知を読んで下さい。 5月25日 18:30から
 → G.タケイ氏サイン会(東京)

三省堂神田本店の詳細紹介サイトへは上記エントリーから。
ありがとう、Joちゃんさん!

で、早速ちゃっかり予約した。

カウンターで氏名(フルネーム)と電話番号、予約冊数を告げるだけ。
多分電話でも予約できると思うが、気合いを示すためわざわざ出向いてみた。

本の実物は今週中に配本されてくるはずだったが、まだ入ってきていないという。
なので、サイン会当日に購入することにした。

カウンターで予約していることを述べて本を買うと、整理券がもらえるそうだ。
来週あたり、本が来ていればその場で買って帰ることも可能だろう。

サイン会には、30分前くらいから並ばせるとのこと(予定)。

わたいが見る限り、本日(5月13日)現在で上限の100名までまだ余裕あり。
とはいえ参加希望者は申し込みを急げ!

サイン会後、オフ希望!

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2005.04.28

スタートレックを語りに語る

先週土曜日、4月23日に縁あって集団で京都に出かけた。

さらにまた縁あって、スタートレックファンなら知らない人はいないだろう、DS9ファンならなおさら知らない人はいまい、というSTFAN.COMの丹羽正之さんが企画運営されている「STファン放送局」に参加した。

題して『スタートレック・ファン座談会 in 京都』(前半)。

参加されたみなさんが“実写版”について熱く語られるなか、ひとりで“まんが宇宙大作戦”をプッシュして、べらべらべらべら放言に放言を重ねてきた。

興味を持たれた方はどうぞこちらへ。

■STファン.com
「STファン放送局」 第4回
 http://www.stfan.com/
 ※放送期間(MP3ファイルのダウンロード可能期間)は、今日からおよそ1週間。

■STファン放送局 ~スタートレック・ファンのためのボイスブログ~
 http://www.voiceblog.jp/stfan/
 ※(おそらく)放送期間の限定なし。

この次は後半がリリースされる予定。そこではわたいがTASについて放言していないので、かなりきちんとした内容でお楽しみいただける、はず。

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2005.03.07

コメントスパムのIPを交換しよう!

ちょっと留守をしていたら、メールボックスの未読が200通を超えた。
スパムメールにしては多いなあ、と思ったら、そのほとんどがココログ艦隊司令部からの入電で、「ホらデッキにコメントが付いたぞ」というお知らせだった。

わかっています……コメントスパムですね?

Moblogでエントリーはできても、コメント管理はできない。艦のシールドは下りたままで敵の砲撃を喰らいっ放しだ。

reverse mortgageauto loancollege loanpayday loanpayday advance loanpayday cash loanloans calculatormortgagemortgage loansecond mortgageshome mortgagerefinancing……みんな金貸しか。

日本人のblogで宣伝して客が付くと本気で思っているなら、フェレンギで修行し直したほうがいい。

帰ってきて、朝一番からスパムのIPを拾い、コメント規制リストに登録していった。120件あまりのコメントスパムで、重複しないIPは63個(2005.3.7 19:00現在)

ココログルで検索してみたら、この週末はココログのそこかしこでスパム攻撃に曝された方々がいらっしゃったようだ。

そこで、ホらデッキの規制IPを以下に大々的に公表しておく。

コメントスパムにまだ悩んでおられる方は、これらを全部コメントIP規制リストに登録すれば、攻撃をずいぶん防げるはずだ。

でもって、あなたが喰らったコメントスパムのIPで、このリストにないものがあれば、ぜひ教えていただきたい。


全艦隊に告ぐ。

TOS「防御スクリーン!

TAS「プロテクターバリアを張れ!

TNG以降「シールドを上げろ!

敵フェイザー砲の周波数を持ち寄り、力を合わせて艦をコメントスパムから守ろう!


4.11.177.127
10.32.188.39
18.123.130.21
19.34.193.85
27.101.84.22
27.38.251.116
34.104.231.77
36.42.229.39
37.14.127.21
38.43.34.46
40.18.148.49
42.100.162.14
42.63.231.73
51.113.112.10
53.34.79.102
59.28.234.74
60.30.74.14
60.88.189.69
65.54.108.107
73.115.160.65
81.57.224.115
81.72.129.41
81.72.70.148
89.32.20.5
89.6.225.35
97.87.73.87
111.16.175.40
112.67.250.94
115.70.55.125
122.69.96.124
127.0.0.1
129.41.88.15
132.73.90.70
148.244.150.57
148.244.150.58
152.108.185.69
154.64.97.110
158.47.205.17
162.66.109.66
166.86.240.50
171.41.55.48
173.63.77.21
176.85.32.13
185.28.111.88
202.124.224.20
202.88.149.72
203.199.92.158
203.53.213.68
207.248.240.119
210.39.166.104
212.47.27.194
213.56.68.29
221.16.65.42
224.35.206.56
231.32.231.57
234.117.238.39
245.84.142.127
247.13.64.13
249.104.108.89
249.12.240.12
252.29.144.121
254.10.78.33
254.54.45.63


※万が一、このIP規制のせいでコメントを書けなくなってしまった堅気のお客様がいらっしゃいましたら、お手数ですがわたいまで直接メールでお知らせください。わたいのメアドは左上「プロフィール」から先にあるわたいのへちょいサイト『少数派』のトップにあります。

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2005.03.03

戦闘種族ファミリークラブ星人

quarkさんのblog "quark's"で、驚くべきネタが扱われていた。

シリーズは全部でいくつですか?」と題されたそのエントリーにはこうある。

残りはヴォイジャーの6、7シーズンとスタートレック エンタープライズだけになりました。

……

………

『まんが宇宙大作戦(TAS)』、無視かい。


挑戦か!?
我々に対する挑戦なのか!?

そうやって市場に飢餓感を植え付けて、購買欲を吊り上げようという作戦か!?

……

………

…………

気が付くと、わたいは全裸で拷問台に吊されていた。

意識が朦朧としている。自白剤を打たれたようだ。

ファミリークラブ星人のガル・ビク夕ーが近づいてきて、わたいにスタートレックのロゴとクルーの写真が刷り込まれたパネルを見せた。

TOS、TNG、DS9、VGR、ENT。

スタートレックのテレビシリーズはいくつだ
6つだ
違う5つだ。もう一度聞く。スタートレックのテレビシリーズはいくつだ
……6つ

ガル・ビク夕ーはわたいの脇腹を指した。

不規則にくすぐる装置を、埋め込んだ

そう言ってなにやら手に持った装置のスイッチを入れると、脇腹が激しくくすぐられる。勢いよく痙攣する横隔膜の刺激に耐えかねて、わたいは倒れながら言った。

iPod Shuffleの次の納品日のことは何も知らない
そんなことは聞いていない。スタートレックのテレビシリーズはいくつだ?
6つだ

くすぐり装置が強になり、わたいは笑いながら気を失った。

何日経ったのだろう。

ガル・ビク夕ーは何度もシリーズはいくつだと聞き、「6つだ」「違う、5つだ」というやりとりが繰り返され、その度にわたいは悶絶した。

やがてガル・ビク夕ーは「くすぐられ続けるか、のんびりとDVD-BOXを観る生活を送るか、どちらかを選べ」と言った。

条件は?
スタートレックのテレビシリーズはいくつだ

わたいは5枚しかないパネルをじっと見つめ、答えあぐねた。

そこにガル・パラマウソトが入ってきて、わたいを解放した。

ホらデッキに戻ってきた今、わたいは打ち明けよう。

ふたつの道を選ばされたとき、口を開けば5つと言ってしまいそうだった。そのときのわたいには5つに思えたのだよ……

ファミリークラブ星人はあなたの家にもやってきて、執拗にスタートレックシリーズの数を尋ねるに違いない。
数は「6つ」だ。
屈するな。

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2005.02.27

世界中のファンが集結

『スタートレック:エンタープライズ(ENT)』が第4シーズンで終わるという発表を受けて、世界中のスタートレックファンが立ち上がったというロイターのニュース。

(前略)放映終了に抗議する世界中の「スタートレック」ファンが25日、ハリウッドにある同シリーズの制作会社、パラマウント・スタジオの入り口に集結した。(中略)
 100人を越すファンたちは、「18年間、忠誠を尽くした結果はこれ?」などと書かれたプラカードを掲げ、制作続行を訴えた。(後略)
2005年2月26日(土)
「スタートレック」ファン、TVシリーズ終了に抗議 ロイター

世界中から集結して100人か……。

多いのか?

国別の内訳は発表されないのだろうか。
今シーズンの阪神タイガースのように、集まった人数が一桁まで発表されたりはしないのだろうか。

だいたい「18年間、忠誠を尽くした結果はこれ?」の「18年間」とはなんだ。

1987年放映開始の『新スタートレック(TNG)』から忠誠を尽くしてきたということか。

『まんが宇宙大作戦(TAS)』、無視かい

あ、いやいや。

『宇宙大作戦(TOS)』、無視かい

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2005.01.23

D・C・フォンタナが語る「TAS」制作

www.startrekanimated.com にある記事の翻訳を、ウェブマスターの Kail Tescar 氏の許可を得て紹介する。
ジーン・ロッデンベリーが語る「TAS」に引き続き、1973年出版のファンクラブ会報(FAN CLUB NEWSLETTER)に掲載されたドロシー・キャサリン・フォンタナのインタヴュー記事。こちらも「STAR TREK ANIMATED SERIES」放映前のインタヴューで、TASを語るというよりは、主にアニメの制作行程を啓蒙する記事になっているところが時代を感じさせる。


ドロシー・キャサリン・フォンタナ
アソシエイト・プロデューサー兼ストーリー・エディターが語る……
『興味津々、劇作の複合体 ―― アニメーション!』

 アニメーションは頭から終わりまで、映画制作と同じ方法で作られます。まずはじめに映画台本と同じ形で書かれた台本があります。スタートレックは今回30分番組になりますので、台本は3つの演出パートに分けられています。

 台本の平均した分量は36ページですが、込み入った記述がたくさん含まれていると42ページに近くなります。

 台本が決定稿に達すると、ふたつのことが同時に進行します。声のレコーディングと“ストーリーボード(絵コンテ)を起こす”ことです。セリフの録音を先にするのは必須です。というのも、声優の正確なセリフや間、そして感情表現を知らずにキャラクターの表情や適切な口の動きを描くのは、アニメーターにとって不可能だからです。絵コンテはまんがのようなもので、文字で書かれた台本を視覚的な表現に翻訳したものです。絵コンテは完成した絵ではないことをお忘れなく。それは画家とアニメーターのための設計図で、画面の作りや、キャラクターの出入り、背景、効果などがどのようなものかを指し示すものなのです。

 絵コンテが済むと、制作は原画部門に移ります。ここには3人の重要なアーティスト、ボブ・クライン、ジョージ・ジェンソン、ハーブ・ヘイゼルトンがいます。この3人は基本的なアートワークである背景のデザイン、レギュラーの登場人物、異星人たち、艦船類をすべて担当しています。それらは実写版の写真やスライドに準じており、それ以外の点については彼らがすばらしい想像力を働かせています。

 原画の次はアニメーターによる動画です。アニメーターは“動画の間の細かい動きすべて”を作るアーティストです。ご存じのとおり、手を挙げてボタンを押させるアニメーションには、たくさんのコマが使われます。ひとつのシーンだけでなく、フィルム1本にわたり、すべての動きについて何コマもです。アニメーターたちはこれらすべてを原画を元に描き起こすのです。

 アニメーターからたくさんの動画が戻ってくると、それらに手塗りで色をのせるために、アセテートセルにゼロックスコピーを取ります。背景は直接カードボードに描かれます。個々の人物と前景に置かれるものだけがアセテートセルに描かれ、背景の上に“重ねて”合成した絵を作成するのです。

 彩色部門は正確さを期してすべての要素を確認し、撮影に回します。そこでは35mmフィルム上に、それぞれのシーンとそのシーンのそれぞれの構成要素(だいたい7枚くらい重ねられています)を、フレーム単位で撮影していきます。これは忍耐のいる作業です。アニメーションのそれぞれどこの段階であっても、ひとつでも見落としたまま進めてしまうと、シーン全体を台無しにしてしまうからです。

 その後のプロセスは実写と同じです。現像済みのフィルムは編集(やり直しあるいは取捨選択)され、雰囲気と状況が際立たつように音楽が割り付けられます。効果音もここで加えられます。最終的には、数多くのフィルム片に、セリフのトラック、音楽のトラック、効果音のトラックを重ねて録音するという、1本のフィルムが完成に至る工程を経て、でき上がった“最終版”が放映されることになるのです。

 アニメのフィルムは実写版と同じ手順で作られますが、実写フィルム30分が完成するのに約6週間かかるのに対し、30分のアニメフィルムは4週間ないし半月で完成する点が異なっています。


Original article on D.C. FONTANA INTERVIEW FROM 1973
Star Trek(TM) is a registered trademark of Paramount Pictures in the United States.
Special Thanks to Mr. Kail Tescar
E to J Translated by ANCHOR


最後に整理しておこう。

TASの台本は3つの演出パートに分けられている。
TASの台本は平均36ページ(場合により42ページ近く)。
TASはまずセリフを録音し、それに合わせて作画する。
TASのデザインは、TOSにあったものはTOSのまま描く。
TASは動画をトレースせず、ゼロックスでセルにコピーする。
TASの1シーンには、背景やセルが、およそ7枚重ねられている。
・実写であるTOSを30分間分作るには6週間かかる。
TAS1話(30分間分)を作るには4週間ないし半月かかる。

今やアニメはPC上で作られてしまうので、“セル”という響きも懐かしくなってしまった。

フォンタナのインタヴューからは、TASの制作過程と当時のフィルメーションでの制作過程との間に違いがあるかどうかはわからないが、現在の作り方と最も異なっているのは、“まず台詞を録音し、それに合わせて作画する”という点だ。

アフレコ(画に合わせて声優が台詞をしゃべり、録音する)ではなく、いわば“ビフォレコ”(なんやそれ)である。

声優を引き受けたシャトナーらオリジナルの役者たちは、それぞれに忙しく一堂に会することができなかったという。そのため各自が自分の都合のいい場所でバラバラに台詞を録音したと聞くが、画をあとから描くやり方だったからこそできた芸当だといえよう。

参考までに、これは「まんが宇宙大作戦」の台本。

DSCF0014.JPG

映画『ネメシス』公開時にお台場で催されていたST展に出品されていた品々のなかで、わたい個人がもっとも惹かれたものだ。

中を読ませてくれ……

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2004.10.12

スタートレックシリーズ一押しといえば当然……

今日もトラックバック企画への参加。blog中途半端なトレッキーの柊龍司さんからのお題。

TB企画 一押しのシリーズはどれですか?

一押しのシリーズですか。わたいに聞けばどう答えるか明らかですが、それでもお尋ねになりますか。わかりました。

そのシリーズとは、まんが宇……あ、お客さん、もうお帰りですか? どうされました。もうお読みにならない。そうですか、これからがいいところなのに。

じゃあ、残った方だけで。

TOS、TNG、DS9、VYG、ENTと現在スタートレックの世界は5つのシリーズ(アニメ版も入れると6つ)があります。

いきなり括弧くくりですが(笑)。

わたいとしては「現在スタートレックの世界には実写版5つとアニメ版ひとつ、計6つのシリーズがあります」だが、パラマウントにさえ継子扱いされている現状では致し方ない。

まんが宇宙大作戦

シリーズ一押しはこれだ。

理由は、わたい以外に誰も推さないから。

……寂しい理由だな

もう少しなんか理屈を付けよう。

・30分番組のためストーリーがやや無理からに展開するが、1時間枠なら充分スタートレックになり得た。
・20余年の時を経たためDS9やVGRのスタッフは時効だと思ったのか、TASからネタをパクってエピソードを作っていた。それだけネタに値打ちがあるということ。
・原語で聞くと、TOSであることになんの疑問も抱かない。用語も設定も正しくTOSを継承している。
・突き抜けた翻訳で独自の世界観を作り上げた吹替版は、まんが版の宇宙大作戦としてのおもしろさはもちろん、宇宙大作戦のパロディとしても最高の仕上がり。

さあ、既に観たあなたはもう一度観よう。
まだ観ぬあなたは一生のうちに一度、いや一話くらいは観よう。

スタートレック最後のフロンティアが早期DVD化されるのを心から願って……。

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2004.03.30

「まんが宇宙大作戦」は“作品”だ

全22話をすべて見終えて、「これはスタートレックじゃない」と言う人がいるかもしれない。

しかしそれでいいのだ。スタートレックではない。ご覧になったのは「まんが宇宙大作戦」という独自の世界観を創り出した作品なのだから。

わたいはこの作品を尊重している。だから例えば、「カークの声を矢島カークで!」「矢島カークで新録を!」「DVD化の折には矢島カーク!」などといった矢島正明氏の演じるカークだけを礼賛するかのような声には、諸手を挙げて賛成できない。

わたいも矢島氏の演じるカークは好きだ。耳慣れてもいる。しかしだ。「まんが宇宙大作戦」はひとりの声優だけでどうこうできるものではない。決して直訳でもなければ「宇宙大作戦」の約束事に添ったわけでもない不思議な感覚で翻訳された台本、吹き替えの演出、先述の声優陣の解釈するセリフ回し。それらが渾然一体となって創り上げられている世界だ。この“できあがってしまった世界”の中にいるカーク、その声だけを変えれば“違和感のない「宇宙大作戦」”に変わるわけではない。仮にカークを矢島氏に差し替えさえすれば「宇宙大作戦」になる(近づく)と少しでも思ってい人がいるなら、「まんが宇宙大作戦」という作品をあまりにも軽く見ていると指摘せざるを得ない。

まんが宇宙大作戦」の出来不出来を論じるのはいい。充分に論じきった結果、「まんが宇宙大作戦」の独自解釈に満足あるいは納得できない層が、TASに忠実な吹き替えを新たに作ってほしいという要望を出すのなら、それは“あり”だろう。

考証をやり直し、設定を「宇宙大作戦」のガイドラインに合わせて吹替台本を改めて書き起こし、カークの声に矢島氏を迎える。例えばそういう話なら、わたいは賛成だ。「まんが宇宙大作戦」とは違う作品であることがはっきりしているからだ。

TASは放映時間が正味24分程度と少ないため、駆け足で物語を展開させなければならないという弱点がある。だが原語で聞けば、純然たるTOSである。TOSを充分に意識した吹き替え台本を用意すれば、「まんが宇宙大作戦」とはまた違った世界を日本語に移し換えられるに違いないし、その作業はとても魅惑的に思える。

そしてのちに万が一DVD化されることがあるなら、現行オリジナル版と新録音の両方を収めるのが望ましい。吹き替えによっていかに作品世界が変わるものか、興味深い比較ができる貴重な資料になることだろう。

追記:アメリカ合衆国の版元が日本人マンガ家に描かせる『コミック版スタートレック』を企画しているらしい。いっそのこと新作で『アニメ版スタートレック』を日本人に任せてみてはどうか。誰かやりませんか? いえ、やってください。

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2004.03.25

さ~て、最終日3/26のまんが宇宙大作戦は?

はいどうもはいどうも、ハートコート・フェントン・マッドですよ。

TAS11.JPGおやあたしをご存じない。あたしゃTOSで二度も登場してそれなりに顔が売れてると思ったんですが、まだまだ売り込みが足りませんかねぇ。今度売り出しました愛の妙薬は、チャペルさんにとても気に入っていただけましてね。ほんのわずかな量で効果はてきめん。あの科学の天才スポックさんといい仲に……いっひっひ。その様子を「侵入した愛の妙薬」で実際にご覧いただければ、どうしたってこの薬をお買い求めになりたくなると思いますよ。その節はどうぞ、このマッドにご用命くださいませ。ひょひょひょ。

そうそう、ワープ36という驚異的なスピードで惑星ベータに突っ込む宇宙船があったんですよ。それを牽引ビームで捉えた〈エンタープライズ〉号はそのまま一緒に惑星に突っ込む羽目になりましてねぇ。どかーんっと惑星にぶつかって……と思ったら、謎の宇宙空間に入ってしまったんですな。そこでは時空間があたしたちの宇宙とはあべこべで。あたしには難しくてなんだかわかりませんが、みなさんどんどん若返ってしまわれましてね。任務遂行できないくらいに若返ってしまわれたので、たまたま乗り合わせていたロバート・エイプリル元〈エンタープライズ〉号船長が、再び指揮を執られたそうですよ。クルーが年寄りになる話は何度かありましたが、若返るのは珍しい。うまく成分を抽出して若返りの薬にできれば、またまたあたしは大儲け。ひょっひょっひょっ。ああ、タイトルね。タイトルは「逆流する時間」です。お楽しみに。

おや、これが最終回ですか。短いですなあ、『まんが宇宙大作戦』。実にお名残惜しい。録画したのを繰り返し、観てくださいね~。うほっ。
じゃーん、けーん、さむあっぷ

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2004.03.24

さ~て、3/25のまんが宇宙大作戦は?

ククルカンだ。

TAS10.JPGわたしの話を観てもらう前に前座がある。「宇宙のイタズラ魔」だ。ロムラン軍に追われ、未知のエネルギー体を通過した〈エンタープライズ〉号の船内では、不思議な出来事が頻発するようになる。乗組員に対するイタズラともいえるそれらの出来事は次第にエスカレートし、生命に危機を及しかねないほどだ。一計を案じたカークが、彼の得意技を炸裂させて解決に導くのだが、そんなことよりこのエピソードには、ST史上注目に値する画期的な装置が登場するから見逃さないように。このblogのサブタイトルにもなっている“レクリエーションルーム”、つまりはホログラムデッキが、シリーズで初めて使われるのだ。TASを正史扱いしない輩は特によく観て考えるがよい。

前座のあとはわたし、「宇宙の神ククルカン」が地球の迷える子羊たちを安寧の世界へと導かんとするありがたいお話しだ。わたしが〈エンタープライズ〉号の前に現われたとき、わたしの姿を知る者が、たまたまブリッジ勤務に就いていたことは幸いだった。いつもは見かけぬ顔だけに、これぞ神の導きと言うものだろう。しかし地球人という連中は尊大だ。わたしのありがたい話しを眉に唾を付けながら聞くのだからな。まあよい、きみたちならわかってくれるだろう。さあ、迷わずわたしについてくるのだ。

よいな、明日もきっと観るのだぞ。
じゃーん、けーん、手がないの

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2004.03.23

さ~て、3/24のまんが宇宙大作戦は?

ドラミア1号の警備隊長、デモスです。

TAS09.JPGまったく銀河連盟のレナード・マッコイというのはとんでもない男ですよ。彼を逮捕して、裁かせてもらうよっ。なにせ、我がドラミア連盟の数百名にもわたる人々を殺したんですからね。そんなことをするはずがないと? なぜそう断言できますか。彼が予防接種と称してドラミア2号に出向いたために、数多くの民が命を落としたのだよっ。彼が巻き散らした「死の疫病」によってです。まったく気の毒だ。さあ、観念したまえよ。きみたちにもマッコイの最期をよぉくご覧いただくよっ。

もう1本は、これまでその名前だけが銀河に轟き、映像になっていなかった「宇宙海賊オリオン軍団」が、ついに姿を現わすエピソード。わたしも警備隊長として、オリオンの海賊には出会いたくないものだよ。珍しい病に冒されるスポックのために、カーク船長が任務を放り出してまでワクチンを取り寄せたんだが、間の悪いことにワクチンを便乗させた宇宙船がオリオン人に狙われてね。そりゃもう大変なことだよ。銀河連盟とオリオン軍の歴史的な邂逅に、きみたちもぜひ立ち会うことをおすすめするよ。

ではまた明日、観たまえよっ。
じゃーん、けーん、 ちょき 

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2004.03.22

さ~て、3/23のまんが宇宙大作戦は?

ベムです。

TAS08.JPG銀河連盟の保養施設だった惑星バカンスの管理人が、自意識を持ちましてね。ええ、ええ、自意識を持ったコンピュータなんてのはよくある話です。でもこの星はTOSの頃には「おかしなおかしな遊園惑星」と呼ばれたところだと申せば、ちょっとは興味を持っていただけますかな。ウーラ中尉を人質に取ってスカイマシンを奪おうとしたコンピュータと、カーク船長の論争が見どころですよ。彼はコンピュータと論争をするのが好きな人ですねぇ。アレックス中尉とレス中尉がいつも以上に活躍する「不思議の星のアリス」は、見ておいていいんじゃないですか?

ところでわたしは、カーク船長の部下として〈エンタープライズ〉号での研修に勤しみました。未知なる惑星の上陸調査に同行したのですが、優秀な指揮官と伺っていたカーク船長には困りました。わたしは自分の自由意志で調査を続行しているのに、カーク船長は邪魔ばかりされるんです。足手まといでしたよ。わたしと視聴者だけが、わたしが「分解宇宙人ベム」であることをご存じで、カーク船長らはなかなかお気付きになりませんでしたしね。でも最後には……いえ、それは明日をお楽しみに。

では明日も、どうぞ観てくださいね。
じゃーん、けーん、 ぱー  

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2004.03.18

さ~て、3/19のまんが宇宙大作戦は?

惑星トーリアンのシーラです。

TAS04.JPGわたしたちが住む星は「女だけの星」。カーク船長たちの乗る〈エンタープライズ〉号を独自の方法でご招待し、心を込めて接待さしあげました。でも接待されなかった女性クルーのみなさんが焼き餅を焼かれたのか、なにかお気に召さないことがおありだったのか、ウーラ中尉の指揮の下、手に手に武器を持って乗り込んでこられたのです。彼女ったら、丸腰のわたしたちを平気で撃つんですのよ。おお、恐い。

もう1本は「人間動物園」。どんな事件だったか、わたしたちの星で使われているX線テレビで見てみましょうか? えーとそうね、カーク船長、スポック一等航海士、ドクター・マッコイらが、非ヒューマノイド型の異星人に捕らえられてしまいますのね。動物園の檻に入った気分を味わっておられます。そこからあんなことやこんなことがあって……。おやまあ、そんなことまで。とても申し上げられません。ご自分でご覧になってくださいませ。

明日もまた、観てくださいましね。
じゃーん、けーん、 ちょき 

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2004.03.17

さ~て、3/18のまんが宇宙大作戦は?

惑星スカーのチャー王子だ。

TAS04.JPGわたしの星のシンボルである“八の字リボン”が何者かによって盗まれた。これがないと血気に逸るわたしの星は銀河連盟に対して戦争を始めることになるだろう。そこで銀河の平和のため、ベダラ人の協力のもと、秘密裏に捜索と奪還を試みるのが「惑星マッドの冒険」なのだ。もし観ないとか、観損ねたなどということになれば、わたしはたちどころに集結する200億の軍勢を率いて、キミを滅ぼしに行かざるを得ない。そんな戦争はわたしも避けたいのだ。間違いなく観るように。頼んだぞ。

もう一本、「惑星アルゴの海底人」ではカークとスポックが海中で大活躍するらしい。なんでもむしろ海中でしか活躍できなくなるそうだが、それ以上のことは伏せておこう。海上活動に特化した宇宙ボート(宇宙ボートとはシャトルのことだ)も登場するが、聞いた話では、登場した途端破壊されたそうだ。物語はそこから始まり、ファーストコンタクトが行なわれ、血湧き肉踊る冒険を経て、銀河連盟はまたひとつ星を征服、いや、友好惑星を増やすという寸法だ。そこに至る波乱に満ちた紆余曲折を楽しんでいただきたい。

では明日も、観てやってくれ。
じゃーん、けーん、 ぐー  

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2004.03.16

さ~て、3/17のまんが宇宙大作戦は?

シーリンだ。

TAS04.JPGわたしは〈エンタープライズ〉号の副長を務めて長いが、ある日突然、自分が副長だと名乗る男を船長が連れてきた。バルカン人だ。調べて見ると、どうやら歴史になにか変化があったらしい。バルカン人は自ら歴史を修復するために《永遠の守護者》の力を借り、過去へ旅立って行った。彼に会うことは二度とないだろうが、今は副長の責務を果たすだけだ。「タイムトラベルの驚異」の結末をわたしは知らない。

ミクロ人間の恐怖」はわたしのいない〈エンタープライズ〉号で起きた事件だ。だから詳しいことはわからないし、わからないことをくだくだしく述べるのはわたしの主義ではない。ただひとつ申し上げておくとすれば、この回のカーク船長はずいぶんとドライな交渉をされたという話だ。クルーの安全を第一に考えるのは船長として当然だが、同時に銀河連盟の平和を安全を守るのも我々宇宙軍の責務。わたしがその場にいたなら、きっと船長に直言差し上げたのだが、バルカンの彼は……いや、仮定の話はすまい。

また明日も、観てくれるよう切望する。
じゃーん、けーん、 ちょき 

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2004.03.15

さ~て、3/16のまんが宇宙大作戦は?

モールです。

TAS04.JPGクリンゴン船との戦闘中に、〈エンタープライズ〉号は宇宙にぽっかり空いた不思議時空に迷い込みましたよ。そこは一度入ったら出られないと言われる空間で、迷いこんだいろいろな種族が共同体を組織してるんです。いえ、わたしらクーガン人はいませんでした。みんなもう出られないと諦め切ってるんですが、地球人のカーク船長やクリンゴンのコロス船長は諦めません。「魔のスペーストライアングル」から無事に出られるんでしょうかね。やっぱり肉を食う男性はやることが立派です。あ、そうそう、VGR第7シーズンの「THE VOID」はこのエピソードのパクリなんですよ。え、パクリって言っちゃダメ? でもパクリでしょ。

過去から来た新兵器」では、わたしが葉っぱだの根っこだのばかりを食っている人種や、女などの心を読むようゴラモン船長から無理強いされて大弱りでした。唯一肉を食う男性の加藤だけは、ちょっとだけ心の読み甲斐がありましたよ。ひひひ。え、ストーリーの紹介? そんなものラリー・ニーヴンのリング・ワールドを読んどいてくださいませんか。『中性子星』に収録の「ソフト・ウェポン」が原作の翻訳です。カーク船長は、最初から最後まで、セリフにさえ出てきやしません。そんなことより地球人の肉は旨いと聞いています。わたしに食べさせてくれませんか。だめですか。

じゃあせめて明日もまた、観てくれませんか。
じゃーん、けーん、 ぱー  

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2004.03.13

さ~て、来週3/15のまんが宇宙大作戦は?

ハーッハッハッハッ、ルシアンだぁ。

TAS03.JPGわしは昔お前たちの地球に住んでおったことがあってなぁ。久しぶりに会えたので懐かしくて嬉しいぞぉ。しかしわしの仲間は地球人のことをよくは思っておらんのだぁ。見つからないように気をつけたまえよぉ。わしも及ばずながら力になろぉう。さあ、わたしが見事な魔法を披露する「惑星メーガスの半獣人」でゆっくりと会おうじゃないかぁ。

もう一本、「変身!ベンドリア人の怪」では地球の英雄カーター・ウィンストンが、たまたま〈エンタープライズ〉号に乗り組んでいたフィアンセと再会するぞぉ。一方では船内に潜り込んだベンドリア人が、色々と悪さをするんだぁ。その変身ぶりが見ものだぞぉ。ロミュラン人も現われて上を下への大騒ぎぃ。わしがいれば魔法でちょちょいと懲らしめてやるんだが、お呼びがかからなかったよぉ。カーク船長、水くさいぞぉ。

ではまた来週もぉ、観てくれたまえよぉ~。
じゃーん、けーん、 ぱぁ  

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2004.03.11

さ~て、3/12のまんが宇宙大作戦は?

ロバート・ウエズリーだ。ボブと呼んでくれ。

TAS02.JPG厳しい決断だった。いやなに、「惑星を喰う黒雲」がわたしの星、マンテレーに向かってきたときのことだよ。なにしろ惑星を丸ごと食物にしてしまうやつだ。避難も間に合いそうにないし、あれには肝を冷やしたものだ。幸い〈エンタープライズ〉号が近くにいてくれたので、なんとか解決してくれたよ。あそこの副長は便利な男だな。わたしも〈レキシントン〉号勤務時代に彼のような副長に恵まれれば、とつくづく思うよ。とにかく「惑星を喰う黒雲」で会おう。

もうひとつのエピソードは「宇宙幽霊船の謎」だ。我が銀河連盟の宇宙船のなかでも、際立って宇宙の驚異に出合う確率が高い〈エンタープライズ〉号だが、このときはなんと三億年前の船に遭遇したんだ。三億年だぞ。気が遠くなる年月だ。それなのにその宇宙船は銀河連盟の船より遥かに大きく、そうだな、TOSで第一連合のベイロックが乗っていた〈フェサリウス〉号を彷彿とさせる巨大さだったんだ。おっとこれ以上言うとお楽しみがなくなるな。

じゃあ明日もまた、観てもらおうか。いいね。
じゃーん、けーん、 ぐー  

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さ~て、3/11のまんが宇宙大作戦は?

植物人間デス。

TAS01.JPG銀河ヲ征服シタ ワリニハ クリンゴン ト イザコザ ノ 絶エナイ銀河連盟デスガ、今回ハ アノ愛ラシイ トリブル ガ マンガ ニナッテ 再登場デ ゴザイマス。オット、色ガ違ウトカ 言ワナイデ。K-7ステーション デ 一生涯ヲカケテ トリブル回収ヲ シテイルハズ ノ シラノ・ジョーンズ ガ、マタマタ クリンゴン ト 〈エンタープライズ〉号ヲ 巻キ込ンデ 騒ギヲ 起コシマス「謎の新兵器パラライズ光線」。果タシテ クリンゴン ノ 秘密兵器ノ 謎ハ 明カサレルノデショウカ。

ソシテ ワタクシ植物人間ガ 惑星ファイロス ノ 悲シイ歴史ト、輝ケル未来ヲ オ見セスル「惑星ファイロスの巨人」。TOS第3シーズン「盗まれたスポックの脳」ヲ 彷彿トサセル コンセプト ニ、脚本家ウォルター・ケーニッグ ガ アニメ ナラデハノ 新風ヲ 吹キ込ンデ イラッシャイマス。銀河系ノ 平和ノタメニ、ワガ主、ケニクリアス様ト 協力シテ 邁進シマショウ。

謎の新兵器パラライズ光線」 ト 「惑星ファイロスの巨人」 ノ 2本デス。オ楽シミニ。

明日カラ 始マリマス。観テクダサイネ~。
ジャーン、ケーン、 チョキ 

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2004.03.07

ジーン・ロッデンベリーが語る「TAS」

www.startrekanimated.com にある記事の翻訳を、ウェブマスターの Kail Tescar 氏の許可を得て紹介する。
まずは1973年出版のファンクラブ会報(FAN CLUB NEWSLETTER)に掲載されたジーン・ロッデンベリーへのインタヴュー記事。「STAR TREK THE ANIMATED SERIES」放映前のインタヴューで、TAS制作のきっかけや、TOSとTASの違いをどう捉えているかなどが興味深い。


■スタートレックのクリエイター、プロデューサー、ディレクターであるジーン・ロッデンベリーが答える。
『アニメ版スタートレックはなぜ作られたのか?』

Q 『アニメ版スタートレック』のコンセプトが考えられたとき――そのすべての始まりはいつで、決定に至る理由はなんだったのですか?

ロッデンベリー(以下R) TOSの放映が終わって以来、アニメをやらないかという話を何度かいただいた。全部断ったのは、当時声をかけてきた人々が「うひゃあ、すごいやカーク船長」とでも言いそうな士官候補生たちでいっぱいの船が出てくる“子供向バージョン”が作られることに、興味津々なのが明らかだったからさ。そんな風にスタートレックをおとしめることはしたくなかったんだ。スタートレックという潜在的価値のある資産が、その種の扱いでまさに台無しになってしまうと感じたんだ。わたしは彼らに言ったよ。わたしがクリエイティブを管理して、スタートレックが同じキャラクター、同じタイプの脚本家たちなど、本来あるべき姿で作られるよう保証できない限りはアニメ化しないってね。そしてついにフィルメーションとパラマウントから今回の申し出が届いたのさ。それがどうやってわれわれがスタートを切ったかということだ。


Q スタートレックの主な出演者たちは、アニメ化されることをどう感じていますか?

R アニメ化すると決めたとき、われわれにはやらなければならないと確信することがあった。オリジナル・キャストを声優に迎えたいということ、オリジナルのスタートレックの脚本家を使いたいということだ。ドロシー・フォンタナと話ができたのは幸運だったよ。彼女は前のスタートレックのストーリー・エディターで、今はアソシエイト・プロデューサーなんだ。そんなわけで、われわれは本質的に同じメンバーで構成されているのさ。驚いたことに(そして実にうれしいことに)、フィルメーションのスタジオにいるかなり多くのスタッフとアーティストたちがスタートレックのファンだったんだ。扱われ方が平均よりよくなりそうだとわかったよ。彼らはスタートレックがかつてあったのと同じように復活することを望んでいたんだ。スタートレックのオリジナルキャストが関係しているだけに、スタッフらの反応はファンのみなさんの反応と同じだったと思う。最初彼らはこの企画に乗り気じゃなかった。というのも“土曜の朝”と言うとき、この時間帯のアニメがどんな風なのかを連想するからね。彼らのわたしに対する意見はこうだった。「あなたはまさにスタートレックをぶち壊そうとしてるぞ」 それでわたしは、わたしが念頭に置いていたやり方でやるつもりであることを、彼らに話さなくてはならなかったんだ。彼らにフィルメーション・スタジオを訪問させて、そこで描かれている絵と、われわれの作品に対するアプローチの注意深さを見せたところ、もちろん彼らの不安は解消されたよ。


Q どの年齢層あるいは年代を惹きつけるだろうと思っていますか?

R あらゆる年齢層を惹きつけたいね。明らかに土曜日の朝は子供向けの時間だが、もしその時間帯におもしろい番組が作られるなら、多くの大人たちも楽しんでくれると思う。わたしは子供が観るものと大人が観るものとの間にそれほどの違いがあるとは思わないし、違いが必要とも思わない。最もよい例は、大人のために作られていた夜の番組であるスタートレックが、非常に多くの子供の視聴者をも惹きつけたということじゃないかな。夜に放映されたスタートレックへのファンレターは、子供たちだけでなく大学教授たちからも寄せられた。だからとても興味深いなにかを伝えるものだと思っているのさ。


Q アニメ版スタートレックとオリジナルのスタートレックとの違いはなんだとお考えですか?

R アニメーションは異なった形式だ。実写版でできてアニメ版でできないことはたくさんある。いくつか例を挙げるなら、われわれにはディズニーがやったような種類の動画、表情の特徴を捉えた精巧な絵を描く術がない。『白雪姫』や『バンビ』などに使われたディズニータイプのアニメーションは高価になってしまって、とてもじゃないけどできないんだ。だから実写版なら役者が台詞を言うと、視聴者はその演技力や嘘をついているかどうかまで表情からわかるが、そういうものは失なわれる。アニメーションではその種の機微は得られない。だからわれわれは、実物の役者が見せる演技の機微といったものを失うだろうことはわかっている。描けることの大部分は、ちょっと歩いたり頭を動かしたりといった程度のことだ。一方でアニメの利点もあるからバランスがとれているんだ。もしもある話の中で50フィートの背丈があるミスター・スポックを登場させたければ、50フィートの彼を描くのは6フィートの彼を描くのと同じくらい簡単だ。もし植物から派生した知的生命体がいる惑星に行きたければ、それもお望み通りだ。そう、実写版を制作するときは俳優組合で知的な植物を探し出すなんてことはできないからね。もしも幅50マイルのエキゾチックな宇宙船を出したければ、《エンタープライズ》号を描くのと同じように簡単に描けるんだ。つまり結果として、いくらかを得て、ほかのいくらかを失うのさ。われわれの希望は、オリジナルの作家たちとオリジナルのスタッフたちを巻き込んだことによって、彼らがアニメーションでも可能な限りの高いレベルを保つだろうということだ。


Q TOSの主要なキャラクターは、アニメ版スタートレックにも出てくるのですか?

R かつてないことだからこの業界の誰もが信じないだろうが、どの主要な登場人物もみな戻ってきて、自分の声をあてることに同意している。そうすることで、作品のレベルが高く保たれるだろうことを確信させてくれた。


Q アニメ化によって新しいキャラクターは登場するでしょうか?

R 登場するとも。そこがおもしろい部分のひとつさ。アニメ版スタートレックを観てごらん。新しい二人のキャラクターもね! 実写版では三本手と三本足の生き物や、猫女の話なんかできないだろう。夜の番組でメイクアップと特別な器具にかかるコストは目が飛び出るほどだよ。毎日つけたり外したりしていたあのミスター・スポックの耳がまさに有名だね。アニメでは、しかしながら、もしあなたが双頭人や三本足の男、あるいは猫女を出したければ、人間を描くのと同じくらい簡単に描くことができるのは明らかだ。だからアニメの利点のひとつがこれだと思う。ファンたちは番組を通じてさらに多種多様なエイリアン生命体を観ることになるだろう。宇宙船も同様さ。


Q 『まんが宇宙大作戦』は何話作られるのでしょう?

R アニメ作品のやり方として、16話を1クールとして何度か繰り返すということだね。もし成功するなら、今から半年で16話を終えて、次の16話を作るだろう。さらに希望を抱いてもう16話作るかもね。アニメーションの経済はすぐに再放送されることに基づくものだ。あるファンが「同じものを何度も観なくて済むように、最初から30話とか40話とか作ればいいじゃないか」と批判するのはかまわないが、わたしからの答えは「そうしたいものだね」ということだ。不幸にもわれわれはほかの誰もと同じように、産業の経済面に囚われているんだ。


Q アニメ化を、本当にやりがいがあるとお考えですか?

R ああ、やりがいがあるとも。NBC、フィルメーションそしてわれわれ自身にとってすばらしい冒険だ。恐ろしいほど多くの資金と時間と手間を、もし今よりもっと知的な番組を土曜の朝に流せるものならそうしようじゃないかという信念の下に、投下するんだからね。実際これがうまくいったったなら、スタートレックは画期的な作品になるだろう。土曜日の朝に放送される番組すべてを変えることになると思う。うまくいけば、ほかのエリアにいる子供たちも今よりいい番組を見られるようになるさ。うまくいかなければ、みんなが口々に「だから言ったのに」と言うだろうし、子供向け番組は冴えない、想像力が貧困で侮辱的でさえあるつまらない作品が幅をきかせるだろう。これまで何年もそうだったようにね。


Q 新しいアニメ版スタートレックについて、ファンクラブの会員たちに知らせておきたいなにか特別なことはありますか?

R まず第一に言いたいのは、アニメーションになって失われるものが確かにあるが、なんらかの興奮させるものや得るものがあるのも事実だということで、バランスが取られているということだ。適切に作品の制作管理ができるようになるまで、われわれがスタートレックのアニメ化を待っていたということを理解してほしい。アニメ化を許可した理由のひとつが、オリジナルのスタートレックの放映を再開する機会を得ることに利用した、ということもわかってもらいたい。アニメが大きなヒットを飛ばすことになれば、われわれはそう望んでいるんだが、もしも子供たちの知性レベルなどについてのわれわれの推測が正しければ、オリジナルを放映するのにとてつもなく大きな助けになるだろうね。


Original article on TAS interviews with Gene Roddenberry
Star Trek(TM) is a registered trademark of Paramount Pictures in the United States.
Special Thanks to Mr. Kail Tescar
E to J Translated by ANCHOR


ロッデンベリーは並々ならぬ意欲でTASの制作にあたったようだ。声優にTOSの俳優を配することはもとより、スタッフや脚本家にもオリジナルの人材を多く揃え、アニメ化の実作業を担当するフィルメーションにも相当注文をつけたらしい。「わたしは子供が観るものと大人が観るものとの間にそれほどの違いがあるとは思わないし、違いが必要とも思わない」という発言には、プロデューサーとしてのロッデンベリーの考え方がよく現れている。相手が子供だからといって“子供番組でちゅよ~”などとおもねる必要はなく、大人が見ておもしろいものを作れば子供にとってもおもしろいはずだという考え方を、このTASで実践しようとしたのだろう。

結果としては、彼が恐れた“子供向バージョン”の壁を越えられなかったのか、2クール目の途中で打ち切りになってしまった。彼の描いた夢は潰えたわけだが、それはSTにとって不幸だっただろうか?

ロッデンベリーの発言によれば、このアニメ制作をきっかけに、オリジナルであるTOSの再放送が実現したらしい。さらにTASがヒットすれば、再放送をもっと流しやすくなる――という環境だったようだ。おそらくTASが成功していれば実写の次回作も順調に制作されることになっただろう。『スタートレック:フェイズ2(TV向けに予定されていた続編で撮影も始まっていたが、スター・ウォーズの大ヒットにより映画制作に転向、一部のキャストを引き継ぐ形で映画『スター・トレック:ザ・モーション・ピクチャー』が作られた)の制作にもっと早くGOが出て、その結果映画もTMPではないものが作られ、今とは違うSTの歴史が紡がれていたのではないか。ひょっとしたらTNGもDS9も、生まれていなかったかもしれないのだ。

コケてくれてありがとう、TAS

なににでも、存在する理由がある。だから認めてやってほしい、TASを。

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2004.02.28

まんが宇宙大作戦の楽しみ方

「紀元3000年」ってなんやねん。あかんわ、これ……

オープニングナレーションをお読みになってそう思われただろうか。

しかしちょっと待ってほしい。「まんが宇宙大作戦」を22話通して見てから判断してほしいのだ。いや、22話は長いな。最初の3話だけでいい。3月放映のCSで言えば「謎の新兵器パラライズ光線」「惑星ファイロスの巨人」「惑星を喰う黒雲」の3本だ。

TOSの設定を引き継ぎクリンゴンとトリブル、シラノ・ジョーンズまで出しながら、なぜか冒頭にちょろっと出てくる程度のパラライズ光線にスポットを当てたタイトル。なにが謎って、そこが一番謎めいている「謎の新兵器パラライズ光線」。エピソードを通して観ればわかるが、これほどネタバレしていない邦題がかつてスタートレックにあっただろうか。
声優ではなく脚本家として参加したチェコフことウォルター・ケーニッグが好き放題にキャラクターを動かす「惑星ファイロスの巨人」は、アニメーションならではの展開に目が点になること請け合いだ。
惑星を喰う黒雲」はTOSの「Immunity Syndrome 単細胞生物との衝突」やVGR「The Cloud 星雲生命体を救え」に似たプロットの作品で、TOS「The Ultimate Computer 恐怖のコンピューターM-5」で〈U.S.S.レキシントン〉を指揮していたロバート・ウエズリー准将が登場する。
それぞれに見どころ、ツッコミどころが満載なのだ。

できれば気の合う友人同士で、テレビの前に陣取ってあーだこーだ言いながら観てもらえば、「まんが宇宙大作戦」の楽しさは倍増、いや人数分だけ大きくなる。

ひとりで観るときも何人かで観るときも、次の三箇条を心掛けてみよう。

一.ありえない言動と設定にツッコむべし
一.ありえない言動と設定をすべて肯定して受け入れるべし
一.せっかく肯定した設定と矛盾する言動にまたツッコむべし

この『まんが宇宙大作戦三訓』を座右の銘にし、状況に応じて巧みに使い分けながら、ツッコんで受け入れてツッコミ倒そう。「まんが宇宙大作戦」からは決してツッコミ返してこない。ただひたすらボケまくるだけだ。ボケる。徹底的にボケる。真剣な顔で天然ボケ。それが「まんが宇宙大作戦」。スタートレック・シリーズの、新たな楽しみを発見することだろう。

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2004.02.22

まんが宇宙大作戦のオープニング

TASでは、オープニングテーマがTAS独自の曲に差し替えられている。 なにか権利関係でそうなったものと憶測するが、「まんが宇宙大作戦」は、「宇宙大作戦」のファンをすんなり取り込もうと考えたのか、オープニングテーマをTOSのそれにわざわざ差し替え直している。

さらに、オープニングナレーションに顕著に見られるように、設定変更と言ってもいいほどアレンジされているのが「まんが宇宙大作戦」の特徴だ。TASのオープニング ナレーションはTOSと同じ。第3シーズンで打ち切られたカークの指揮する《エンタープライズ》の5年間のミッション(TOS/「宇宙大作戦」)のうち、放映されなかった残り2年間を埋めるのがTASという見方もできる。
しかし「まんが宇宙大作戦」は違う。何がどう違うのか。 オープニングナレーションをご覧いただこう。

紀元3000年、幾多の苦難を克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成した。我が宇宙パトロール船 《エンタープライズ》号は、この 銀河連盟の平和と安全を守るため、今日も、果てしない宇宙を進んで行くのである。
第1~3話バージョン

紀元3000年、幾多の苦難を克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成した。我が宇宙パトロール船《エンタープライズ》号は、銀河連盟の平和と安全を守るため、今日も、果てしない宇宙を進んで行くのである。
第4~22話バージョン

※徳間書店刊「スーパービジュアルマガジン/スタートレック大研究3」掲載のオープニングナレーションにある「苦難を次々と克服」の“次々と”が含まれるバージョンは、少なくともLDでは確認できない。※


いきなり「紀元3000年」だ。

TOSの時代は23世紀だが、大きく31世紀と出た。


臆面もなく「人類」が「銀河系を征服」 だ。

人類ではないスポックやアレックス、レスは、征服された星からの志願兵、あるいは徴兵という立場なのだろうか。
そして惑星連邦ならぬ「銀河連盟」。

さらにエピソード中には「宇宙軍」や「銀河連盟軍」、「我々は軍人」など ジーン・ロッデンベリーが聞いたら卒倒しそうな言葉がばんばん使われる。

挙げ句には翻訳者の都合なのかなんなのか、吹き替えでは設定やオチをまるで逆に変えてしまったエピソードまで存在する。やりたい放題だ。

スタートレックの設定を知っている人のなかには憤慨する人もいるだろう。あるいは「紀元3000年」だけでがっくりきてもう観ない、と言い出しかねない人もいるに違いない。というか現に、いる(笑)。

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2004.02.20

吹替声優:まんが宇宙大作戦

TASを吹き替えた作品が「まんが宇宙大作戦」である。「宇宙大作戦」のCARTOONだから「まんが宇宙大作戦」。実にすっきりした命名だ。「アニメ宇宙大作戦」じゃないところに妙な味がある。

TASは、TOSのオリジナル俳優をそのまま声優に迎え、「SATURDAY MORNING CARTOON(土曜日の朝に放映されていたまんが映画。転じてお手軽な作風の子供向けまんが映画を指す)」にそんな贅沢なことするの?と業界を驚かせた。
まんが宇宙大作戦」では「宇宙大作戦」の声優を一新し、新たにキャスティングし直した。この辺の事情は知らないが、推測するに制作会社の違いと、アニメ畑と実写畑で住み分けをしていた声優側の意向などもあるのではないだろうか。

レギュラークルーの声優は以下の通り(TASまんが宇宙大作戦)。

 ジェイムズ・T・カーク(佐々木功
  William Shatner as James T. Kirk
 ミスター・スポック(阪 脩
  Leonard Nimoy as Spock
 レオナード・H・マッコイ(村越伊知郎
  DeForest Kelley as Leonard H. McCoy
 モンゴメリー・スコット(石丸博也
  James Doohan as Montgomery Scott
 加藤(村上 明
  George Takei as Lieutenent Sulu
 ウーラ(高島雅羅
  Nichelle Nichols as Uhura
 チャペル(吉田理保子
  Majel Barrett as Christine Chapel
 アレックス(大泉 滉
  James Doohan as Lieutenent Arex
 レス(小宮和枝
  Majel Barrett as Lieutenent M'Ress

「宇宙大作戦」でチャーリーに名を変えられたスコッティことスコット(スポックと音が似てるから)は、本来の名前での登場を許された。映画吹替ではチャーリー・スコットと“和洋折衷”の命名をされているので、モンゴメリー・スコットとして存在している吹き替えは「まんが宇宙大作戦」だけだ。
一方でスールーは「宇宙大作戦」で付けられた加藤の名で登場。
チェコフは出て来ない(この件についてはいずれ別の機会に触れる)が、その代わりに3本手3本足のアレックスと、猫のようなレスというアニメならではの異星人がブリッジ・クルーに加わった。

声の出演には個性的な顔ぶれがあたっている。
アニメソングのイメージが強いが、声優や俳優としても活躍されていた佐々木功氏がカーク。
スポックはアニメよりシー・クエストのネイサン・ブリッジャーなどドラマの声をアテることの多い阪脩氏。
マッコイには黄金バットのヤマトネ博士や超人バロム1のバロム1でレギュラーを張り、イナズマンではナレーターをやっていた村越伊知郎氏。
スコットにはマジンガーZの兜甲児ジャッキー・チェンで耳染みの石丸博也氏。
映画版サンダーバードのバージルの声をアテた以外はちょっと思いつかない村上明氏がフランクでフレンドリーな雰囲気満点の加藤。
後にTNGで物腰柔らかなディアナ・トロイを担当する高島雅羅さんがちょっと硬質な感じでウーラをアテる。
チャペルは微妙なキャラが多くてどれを挙げていいやら見当つかないが、未来少年コナンのモンスリー、新・エースをねらえ!の宝刀冴子、ゲッターロボのミチル、うる星やつらのクラマ姫などをアテた吉田理保子さん。
新キャラのアレックスは何をやらせても独特の怪演が光る故・大泉晃さんで、印象深いのは仮面の忍者赤影の宣教師ペドロ兄弟(一人二役)。
同じく新キャラだがあまり出番のないレスは、これも後にDS9でキラ・ネリスをアテた小宮和枝さん。

それぞれに持ち味を発揮して、「宇宙大作戦」とは違う魅力を醸し出している。

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2004.02.18

まんが宇宙大作戦の略称

スタートレックのアニメ版は「STAR TREK THE ANIMATED SERIES」と書き表わされている。略称は「THE ANIMATED SERIES」の頭文字を取って「TAS」。
「STAR TREK THE ANIMATED ADVENTURE」という表記を見たこともある。今のスタートレック公式サイトは、いつの間にかこれを採用しているのだが、最近の話だ。「TAA」という略はわたしは知らない。
UNCUTから送られてきたメールには「STAR TREK ANIMATED」と書かれているが、これは初見。このために「STA」という略を試みる人が出ないとも限らないが、「TAS」ということでよろしくお願いしたい。

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2004.02.16

続・CSで、まんが宇宙大作戦(TAS)

STAR TREK Official CARD会員向けメールサービスにて、スーパーチャンネルの「まんが宇宙大作戦」放映予定リストが流れてきた。

放映話順は「日本(東京12チャンネル)での放映順」。1日2話放映で11日分(全22話)だったのに放映期間が12日間あったのは、期待していた特番ではなく、3/22が1日休みだった。

3/11 第1話「謎の新兵器パラライズ光線」
3/11 第2話「惑星ファイロスの巨人」
3/12 第3話「惑星を喰う黒雲」
3/12 第4話「宇宙幽霊船の謎」

3/15 第5話「惑星メーガスの半獣人」
3/15 第6話「変身!ベンドリア人の怪」
3/16 第7話「魔のスペーストライアングル」
3/16 第8話「過去から来た新兵器」
3/17 第9話「タイムトラベルの驚異」
3/17 第10話「ミクロ人間の恐怖」
3/18 第11話「惑星マッドの冒険」
3/18 第12話「惑星アルゴの海底人」
3/19 第13話「女だけの星」
3/19 第14話「人間動物園」

3/22 (休止)
3/23 第15話「不思議の星のアリス」
3/23 第16話「分解宇宙人ベム」
3/24 第17話「死の疫病」
3/24 第18話「宇宙海賊オリオン群」
3/25 第19話「宇宙のいたずら」
3/25 第20話「宇宙の神ククルカン」
3/26 第21話「侵入した愛の妙薬」
3/26 第22話「逆流する時間」最終回

原文ママ


2/16 12:00現在、スーパーチャンネルの公式サイトにはいまだ掲載なし。宣伝する気ないのか、スーパーチャンネル。恥ずかしいのか、流すのが(笑)。

さて、先に書いた記事と邦題が違う作品がある。
先に書いた記事で採用している邦題は“日本で初めて放映されたときのタイトル”、今回発表された邦題は“レーザーディスクに収められているタイトル”だ。

第3話「惑星を喰う黒雲
 ← アメーバ星雲ネブラの恐怖
第7話「魔のスペーストライアングル
 ← 魔のスペース・トライアングル
第9話「タイムトラベルの驚異
 ← タイム・トラベルの驚異
第16話「分解宇宙人ベム
 ← 分解宇宙人間ベム
第19話「宇宙のいたずらイタズラ
 ← 宇宙のイタズラ魔

ちなみにこれは単なる打ち間違いだろう。
第18話「宇宙海賊オリオン軍団
オリオン群というのもちょっと見てみたい気がする。

さあ、いよいよ本当に放映されそうな様子になってきた「まんが宇宙大作戦」。3月11日を刮目して(以下同文)。

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2004.02.13

CSで、まんが宇宙大作戦(TAS)

あ、まんが宇宙大作戦は楽しみにしてるぞ~、ってあら?Super Channelのページ内に告知がないが、放送予定じゃなかったっけ? blog "quark's"

さあさあ、みんなが心待ちにしている「まんが宇宙大作戦」! スーパーチャンネルでの放映予定が出た模様。

CS/TASは3月11日からベルト放送 U.S.S. Kyushu; Nine Forward

月から金のベルト放送で、17:00~18:00に一挙2話ずつ放映。同日の深夜1:00~2:00に再放送。
全22話しかないので、26日(金) には早くも完結するそうです。 U.S.S. Kyushu; Nine Forward

3月11日(木)から始まって、26日(金)に終了。全22話。2話ずつ放映。11日分。……あれ? ネタは11日分しかないのに、放映は12日間ないか? なにか特番でもあるんかいな。

スーパーチャンネルの公式サイトには未掲載。
まあ、いい。いずれわかるだろう。そしてどっちにしろわたいはCS視聴環境にない。LDをHDDレコーダーに落としてあるので、いつでもボタンひとつでどれでも観られるのである。

ちなみに、日本での放映順に流れるとすれば、以下のようになるだろう(予測)。
(※椎名まおさんのご指摘により、2/15に修正しています)

1日目
#01 #05 #01 謎の新兵器パラライズ光線 More Tribbles, More Troubles
#02 #07 #02 惑星ファイロスの巨人 The Infinite Vulcan

2日目
#03 #03 #07 アメーバ星雲ネブラの恐怖 One of Our Planets is Missing
#04 #01 #04 宇宙幽霊船の謎 Beyond the Farthest Star

3日目
#05 #08 #09 魔星メーガスの半獣人 The Magicks of Megus-Tu
#06 #06 #05 変身!ベンドリア人の怪 The Survivor

4日目
#07 #12 #10 魔のスペース・トライアングル The Time Trap
#08 #14 #11 過去から来た新兵器 The Slaver Weapon

5日目
#09 #02 #03 タイム・トラベルの驚異 Yesteryear
#10 #11 #15 ミクロ人間の恐怖 The Terratin Incident

6日目
#11 #16 #14 惑星マッドの冒険 The Jihad
#12 #13 #13 惑星アルゴの海底人 The Ambergris Element

7日目
#13 #04 #06 女だけの星 The Lorelei Signal
#14 #15 #16 人間動物園 The Eye of the Beholder

8日目
#15 #09 #17 不思議の星のアリス Once Upon A Planet
#16 #18 #18 分解宇宙人間ベム Bem

9日目
#17 #20 #19 死の疫病 Albatross
#18 #17 #20 宇宙海賊オリオン軍団 The Pirates of Orion

10日目
#19 #19 #21 宇宙のイタズラ魔 The Practical Joker
#20 #21 #22 宇宙の神ククルカン How Sharper Than A Serpent's Tooth

11日目
#21 #10 #08 侵入した愛の妙薬 Mudd's Passion
#22 #22 #23 逆流する時間 The Counter-Clock Incident

緑字=日本での放映順 黒字=www.startrek.comでの並び順 赤字=レーザーディスク収録順、
※12話がないのは、仕様。失われたりウルトラセブンのように放送禁止だったりするわけじゃなく、ただ単なる欠番だとか

全国のまんが宇宙大作戦ファン諸君! 3月11日を刮目して待て!

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2003.12.19

コンプリートまんが宇宙大作戦

「コンプリートまんが宇宙大作戦(Complete Star Trek: Animated Adventures)」は、2003年春に発売されたトレーディングカードだ。その概要を、頼まれもしないのに以下に紹介する。

【発売元】
リッテンハウス・アーカイヴ Rittenhouse Archives

【発売日】
 2003年3月26日

【商品の概要】
・全22話を各9枚ずつカード化、198枚でエピソードがすべて揃う。
・TAS(The Animated Series)だけでトレカになったのは、もちろん史上初。
・レギュラークルーの声優(TOSオリジナル俳優)たちの直筆サイン入りカードをランダム封入。
・シリアル入りセル画をゲットするチャンスあり。
・総発行数は6,000箱で、箱の封印にシリアル番号入り。

【カードセットの構成】
・ノーマル・エピソードカード(Base Cards)198枚
・カード・チェックリスト(Checklists)2枚
・すごいぞ! ジェイムス・ドゥーアン(James Doohan Tribute)9枚
・エンタープライズ号ブリッジ・クルー(The Enterprise Bridge Crew)9枚
・動くぞ! カーク船長(Captain Kirk In Motion)9枚
・スタートレック・ミニミニ・フィルム(Star Trek Micro-Cels)22枚
・サイン入りカード(Autograph Cards)12枚
・宣伝用カード(Promo Cards)3枚
・ケーストッパー(Case Topper)2枚

【各カード説明と出現率】
・ノーマル・エピソードカード
 全22話のエピソードを各9枚ずつカード化。エピソードは制作番号順ではなく、合衆国での初放映順に並んでいる。「The Slaver Weapon 過去から来た新兵器」はパラマウント公式サイトでは「The」が抜けているが、エピソードカードではきちんと「The」がついていて好ましい。出現率はド・ノーマル。ざくざく出るものの、種類が多いので1箱で1セットはなんとか揃うが、2セットは微妙に揃わない。

・カード・チェックリスト
 全242枚(宣伝用カード3枚含む)のチェックリスト。20パックに1枚。ごく稀に1パックに2枚入っていることがあるが、多分封入ミス。

・すごいぞ! ジェイムス・ドゥーアン
 ジェイムス・ドゥーアンが声を当てた大勢のキャラクターを一堂に紹介。9枚並べると1枚の絵柄になる。表は実写のスコッティを中心に、裏はアニメのスコッティを大勢のキャラクターが囲む。4パックに1枚。

・エンタープライズ号ブリッジ・クルー
 うまい具合に9人だったブリッジ勤務のレギュラークルーを一人1枚で紹介。8パックに1枚。1箱から4枚前後出る。

・動くぞ! カーク船長
 カーク船長の劇中の活躍ぶりをモーションカードで再現。20パックに1枚。

・スタートレック・ミニミニ・フィルム
 22話それぞれカード1枚で全22枚。ただし1枚のカードには、実際のフィルムを切り取った2コマが貼り込んである。だから同じエピソードのカードでも、まったく同じカードは1枚もないことになる。切り取られたコマにも同じものはない(メーカー発表)。20パックに1枚。1箱(40パック入り)を買えば2枚ゲットできることがメーカーによって保証されている。ほかのカードよりも微妙に厚いので、サーチすると大体当たる(店頭でのサーチ行為は禁止されている店が多いので注意)。

・サイン入りカード
 TOSオリジナル俳優6名に加えて、D.C.フォンタナ女史とフィルメーションのハル・サザーランド監督、制作のルー・シャイマーとノーム・プレスコットを加えた10名の直筆サイン入りカードが全12種類。ジェイムス・ドゥーアンとメイジェル・バレットはレギュラーを2役こなしているので、それぞれ2種類のカードにサインしている。それらのカードは、通し番号が同じで絵柄が違う、柄違いカードになっている。1箱に必ず1枚入っている。

・宣伝用カード
 3枚。「P1 エンタープライズ号正面」はメーカーの公式サイトにて配布。海外からは宛名記入済みの返信用封筒と、海外返信クーポン(郵便局で購入。1枚150円:換金後130円相当)を数枚、カード保護のためのトップローダースリーブを同封のうえ、同社に郵送すると送ってもらえた。「P2 生命維持ベルトを巻いたクルー数名」は雑誌「Non-Sport Update」の付録。「P3 カーク、スポック、マッコイの3○カトリオ」は、カードと同時に発売される専用バインダーの付録。

・ケーストッパー
 2枚。ケースで買うと付いてくる(後述)。エンタープライズ号が宇宙空間を粛々と航行する動きが再現されている。

【特別キャンペーン】
 とても運がよければ、当たりカードを引き当てることがある。当たりカードには2種類あって、限定版のシリセル(複製セル画)「カークとスポックと足元のトリブル」と「エンタープライズ号」のいずれか。それぞれ250枚用意されている。
 企画の当初には、TAS制作時に使われたプロダクション・セル画のオリジナル50枚を放出する予定で、それぞれ違う絵柄の当たりカードも作られたが、どういう事情なのか、中止となった。当たりカードのセットだけが、オークションなどを通じて売られていた。

【販売形態】
●TASアルバム Star Trek: Animated Adventures Album
 希望小売価格:$39.99
 『コンプリートまんが宇宙大作戦』専用バインダー。ナインポケット20枚付き。おまけカードが2枚付いていて、1枚は宣伝用カード「カーク、スポック、マッコイの3○カトリオ」。もう1枚は直筆サイン入りカード10種類のなかの1枚である「ジョージ・タケイ」。いずれもこのバインダーを買わないと入手できない。

●TAS箱売り Star Trek: Animated Adventures Box
 希望小売価格:$80.00(実勢価格$65.00)
 1箱にパック40袋入り。1パックにはカード9枚入り。1箱買えば、必ずスタートレック・ミニミニ・フィルムカード(Star Trek Micro-Cels)22枚のうちの2枚が手に入る(ランダム封入)。80パックに1枚の確率で出る直筆サイン入りカードは、1枚出るかもしれないし、出ないかもしれない。2枚以上出ることはまず考えられないが出たら大ラッキー。
 ボックストッパーとして、TASスクリーンセーバーや壁紙を収録した8cm CD-ROMが1枚入っている(全5種類:カーク、スポック、マッコイ、スコッティ、スールー=加藤)。

●TASケース売り Star Trek: Animated Adventures Case
 希望小売価格:$900.00(実勢価格$762.00)
 12箱入り。つまり480パック、カード合計4320枚。スタートレック・ミニミニ・セル画カードは必ず24枚入っているので、運が良ければ22枚コンプリートできるかも(できないと思う)。直筆サイン入りカードは5~6枚期待できるが、期待しないほうが精神衛生上よい。20パックに1枚の動くぞ! カーク船長(Captain Kirk In Motion)カードは20枚前後出てくるので、9割方は揃うと思われるが、運が悪いとカブリまくって最後の1枚が出ず、嘆き苦しむことだろう。
 ケーストッパーとして、エンタープライズ号のモーションカードが2枚、入っている。

ほかに、メーカーサイトのショップコーナーでは、ノーマル・エピソードカード全198枚をセットにした「Complete Base Set」$39.99や、専用バインダーが4つ入るケース売りの「Album Case」$150.00もある。

わたい所感:
調子に乗って買い集めてしまった。なんであれTASが商品化されること自体、パラマウント/ヴァイアコムからの継子扱いが緩和されたのかと思い目頭が熱くなるが、気に入らない点がひとつある。
おそらく元のセルやら背景やらは四散してまともに残っていないのだろう。だから画面をキャプチャしてカード化したらしいのはいいのだが、人物の主線などを上からなぞるように描いているのはいただけない。オリジナルの主線はわりと入りと抜きがきれいで、フィルメーションの原画や動画も捨てたもんじゃないと感心したもんだが、それをしょぼい線でなぞりやがったもんだから、絵が全体に非常に下手くそに見えるように改変されてしまったのだ。
さらになぜか色を塗り替えて、まったく違う色にしてしまったものさえある。制作者がどういうつもりなのかわからないが、これはオリジナルへの冒涜だ。惜しい。実に惜しい。でも見かけたら買うのは哀しい性。

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1999.06.07

FSTREKの英断

ついに恐ろしいことが起こった。
来月いらっしゃるという恐怖の大王など霞んでしまうほど現実的な事態だ。
なんとTAS(The Animated Series まんが宇宙大作戦)会議室がNIFTY内FSTREKに設置されてしまったのだ。
誰がこのような事態を予測し得たであろうか。いや、冗談では言っていた。しかし今やことは冗談ではないのだ。
この局面を受けて、我が神山町が誇るS○NYのレーザーディスク・デッキがうなりを上げてTASの再生に取り掛かったことは言うまでもない。しかし、それを観たものは3日以内にお笑い芸人になると言われるTASの呪いは、ハードウェアにも降りかかったのである。
プレイボタン押下とともにうなりを上げたデッキは、そのままうなりを上げ続け、やがて画面に「STOP」の文字を浮かび上がらせて沈黙したのだ。
待て、〈ストップ〉とはなんだ。新手のジレンマか!? クリア条件はなんだ?
何度プレイを命じても決してその通りに実行しないデッキは、次のターンになってもまた〈ストップ〉した。壁系ジレンマか!? しっかりしてくれ、S○NY!
祈りも虚しく、TASに呪われたデッキはとうとうディスクを読み取ることを放棄してしまった。もはや一刻の猶予も許されない。TASの会議室はもう開いてしまっているのだ。
わたしは駆け足でビックカメラに向かい、散々展示品をいじり倒した後、実に少ない選択肢の中から一機種を選びだした。最新、最強のデッキである。この新型艦を最前線に投入し、TASに再度宣戦布告を行なうことで、TAS会議室の平和を取り戻さなければならない……。
今回の不・不在通知はいつもに増して意味不明だろう。だが、これでいいのだ(いいんですか、裁判長! 法律的には問題ありません)。

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