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2013.02.13

『スタートレック:クリンゴン』 さあプログラムを起動しよう #1701jp #startrek #st45jp

TOSの頃には名誉とはとんと縁のなかったクリンゴンの方々も、メイクが変われば気持ちも変わるのか(メイクって言うな)、TNG以降はすっかり名誉好きの生き物に変化した。

iOSアプリ『スタートレック:クリンゴン』は、名誉にかぶれたあとのクリンゴン社会をシミュレートしたホロデッキプログラムを通して、クリンゴンの生活、文化、風俗を体験できる映像体験アトラクションだ。

アドベンチャーゲームに分類されるこの作品、メインはクリンゴンをフィーチャーした最新映像(TNGオンエア当時)を見せること。お話しは一本道で、間違った分岐を選ぶと居合わせたクリンゴンのみなさんからひたすら叱責され、正しい分岐を選ばない限り前には進まない安心設計。クリアできずに不名誉な死を迎えストボコーにも行けず彷徨うこともない。

叱責してくれる筆頭は、この作品の狂言回しでもある太郎冠者ことガウロンさまだ。

プレイを始める、すなわちホロデッキプログラムを起動させたら、地球人たるあなたはクリンゴン人となってなにやらホームパーティーの会場に立っている。

画面はすべてあなたの目線だ。あなたの視界がそのまま画面になっている。

うぁっはははははははっ! 殺したばかりの獣の肉が! やはり一番だぁ」とはしゃぐクリンゴンのおっさんと目が合うだろう。

あなたに気付いたおっさんは「はぁっはははははははっ……あぁ~あ、ここにいたぞ狩りの主役が。ポック、来い、息子よぉ」と声をかけてくる。

あなたはポックと呼ばれるクリンゴンの男性で、目の前のご機嫌なおっさんは父親らしい。

我が息子は、なんと! この星で一番大きなトクナグを、槍で見事しとめたのだーぁ、っはっはっはっはーっ。とても誇らしいことだ

親バカ丸出しの父がもしゃもしゃ食べながら誉めちぎっていた肉が、そのトクナグのようだ。トクナグがどんな獣なのかは知らないが(画面左下の右三角をスワイプしてメニューの「SCAN」をタップして出てくる関連画像によれば地元のジビエらしい)、大きい大きいと自慢するくらいだから、ハムスター程度のものではないだろう。あなたは自分で狩ったその獲物がなんだったかよくわからないまま酔っ払いの賞賛を受けることになる。

父は続ける。「それに、明日には飛翔の日を迎えて、俺は息子を誇らしく“戦士”と呼べるッ、はっはっはっはっはー。我が息子に! 先祖たちと同じ道を歩むことを選んだ、ポックに! カプラ!

飛翔の日は一定の年齢に達したクリンゴン男性が戦士であることを周囲に認めてもらうための多少野蛮な儀式だ。尖った電流イライラ棒のようなもので突かれながら、ガマンして指定の距離を真っ直ぐ歩く。歩き切れば晴れて戦士として認められるという。

ちなみにそれから10年経つとクリンゴン戦士は再びイライラ棒で突かれなければならない。ウォーフがエンタープライズDのホロデッキで臨んだ飛翔の儀式がそれだ(TNG第2シーズン#40「イカロス伝説 The Icarus Factor」)。仮免許だった戦士免許を本免許に更新する意味合いの儀式である。一度取ったらそれっきりの資格免許が多いなか、なかなか良心的なシステムだ。流血しながら歩くだけでまったく飛んだり翔んだりはしていないがそこは敢えて問うまい。きっと元のクリンゴン語ではしっくりとくる名称なのだろう。

父の発音は「戦士」が訛ってたまに「センス」と聞こえるが気にしない。とにかくあなたは明日イライラ棒で突かれることになると今判明したのだ。

ご機嫌な父が下手に去ると、残された凸凹コンビは「カプラッ!」と唱和しながら向かい合ってのけぞり、反動で互いに頭突きを食らわせ合う。酔っているのか、いつものハイタッチなのか。

向かって右の背の低いほうが接近して手を伸ばしてきた。どうやらあなたは彼に頭を掴まれたようだ。

カプラーッ! ッンーーッ
バチコーンッッ

ろくでもない連中だ。だがこれがクリンゴン式であるならば、あなたはこれからパーティで出会った方々の頭を引っ掴んでパチキを食らわせるのが戦士としての嗜みだと心得たい。

彼らが同期なのか先輩なのか兄弟なのか親戚なのかは、ここまでのところまったくわからない。

なんだなんだ、酔っ払いの生態ばかり紹介していて、叱責係のガウロン冠者はいつまで経っても出てこないではないか、とお思いか。

お待たせした。満を持して今からいよいよ登場!

だがその前に

データハウスビーグル作品の栄えあるブログレビュー係を仰せつかい、既にゲームをクリアしてクリンゴン戦士となったみなさんをご紹介差し上げよう。


Digital Wackys
わっきさん
iPhoneアプリ「スタートレック:クリンゴン日本語版」レビュー


ぴゅうぷらざ
ピュウピュウさん
「スタートレック:クリンゴン」


DaHjaj gheD
茶月さん
[Hov leng: tlhIngan] vIQujta'!


それぞれの独自の視点から繰り出されるレビューは、同じゲームをプレイしているとは思えないくらいだ。きっとあなたの参考になる話があるに違いない。

そしてお待たせのガウロンさま登場はこのあとすぐ
(なんだ、続くのか)

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2013.02.11

名誉マーケティング iPhone / iPod touch(iOS4以降)対応 『スタートレック(TM):クリンゴン』 #1701jp #startrek #st45jp

ガウロンさまが帰ってきた!


なにッ! ガウロンさまを知らぬだと!? 貴様それでもクリンゴンかッ!
あ、地球人ですか。そうですか。

ガウロンさまと言えば泣く子も黙るあのクリンゴン帝国で、押しも押されもしない最高評議会の総裁を立派に勤め上げた人物のありがたいご尊名。彼の行動はクリンゴンらしく実に名誉あふれることばかりだ。

なんだ、何を言っているのかさっぱりわからないだと。
よし、ではその略歴を紹介しておこう。

ガウロンさまは、前任のデュラス総裁がスキャンダルをきっかけにウォーフに殺された(TNG第4シーズン#81『勇者の名の下に Reunion』)あと、特に人望もないままするっと次期総裁候補筆頭の立ち位置を得た。人望のなさにつけ込んだデュラスの妹たち(ルーサとベトール)が、前総裁デュラスの息子トラルを擁立して総裁選に名乗りを上げたためガウロンさまはビビった。

そこで連邦のピカード艦長に泣きついて「ん-、ガウロンでいいんじゃないの。だって年齢が上だし」と推してもらったうえ、これがきっかけで起きたデュラス一派との内戦も連邦にちゃっかり助けてもらうことで総裁の椅子を確かなものにした(TNG第4シーズン#100 #101『クリンゴン帝国の危機 前後編 Redemption, Part I / II』)

その後カーデシアとドンパチが始まると大恩ある連邦との間に交わしていたキトマー条約、そう、カーク船長が息子を殺されたトラウマ(『スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!』)を抱えつつ流刑星ルラペンテに送られて九死に一生を得ながら艱難辛苦の末に死に際のゴルコン宰相との約束を守り私憤を抑えて締結した(『スター・トレック6 未知の世界』)、あのキトマー条約をあっさりと破棄した(DS9第4シーズン#73『クリンゴンの暴挙 The Way of the Warrior, Part I』)

だが戦争の風向きが変わって帝国と自分の身がヤバイ雰囲気になった途端「破棄はナシ! あれチャイ!」と翻意し、条約を再調印する日和見っぷりを発揮(DS9第5シーズン#113『敗れざる者 後編 敗れざる者 後編 By Inferno's Light』)

やがて勇猛な戦士として人望の篤いマートクに危機感を感じ、彼が政治的な力を得ないうちにうまいこと騙くらかして戦地に赴かせ亡き者にしようと企むも、またも横から現われたウォーフにタイマン張られてふたつに折れたバトラフをごていねいにふたつとも腹に食らい(DS9第7シーズン#172『嵐に立つ者たち Tacking into the Wind』) 、ウォーフに総裁キラーの名を献上するとともにその命を終えたのだ――どうだ。由緒正しく名誉にあふれた人物であろう?

よし、その人となりを貴様ら地球人が充分に理解したところで、改めて――


ガウロンさまが帰ってきた!


どこにきた。山にきた里にきた野にもきた。貴様の手の中にきた。

今を去ること20年近く前に、データハウス ビーグル(徳川システム)からPC用(Win/MAC)に発売されていた『STAR TREK: KLINGON』が、iOSプラットフォームに移植され、iPhone、iPod touchでサクサク動くようになって帰ってきたのだ。

当時家に帰ってPCの前に座っても、さあ、やるぞ!という固い決意が続かずに途中でプレイを辞めちゃった貴様(はいはいはい! σ(^^;))こそ、名誉回復のチャンスだ。

50MBを遙かに超えているのでインストールはWi-Fi環境で。ここから飛べばiTunes プレビュー画面が開くか直接iTunesが立ち上がるかするだろう。とにかくまずはインストールだ。

なに、インストールしようとしたら課金されそうになっただと?

あたりまえだ!

タダで手に入るとでも思ったか!

いいか、クリンゴンの名誉を、あろうことか金で買えるのだぞッ! 相撲部屋の親方株を買うより簡単だ。何をためらうことがある?

しかもだッ、このアプリは全宇宙域を見渡しても日本語版しか存在しない。合衆国はじめ他国のiTunes Storeでは買いたくても買うことは叶わないのだ。

つまり全地球人のなかでも円を通貨に持つ貴様らだけがッ! スタートレックのこのインタラクティブなアプリを享受する権利を持つッ

加えて今月末までは、日本語版スタートレック^(TM) アプリ発売記念キャンペーンとして2割引の2000円ポッキリだ。今買わずにいつ買うのか。今だろう、今。さあ。さあッ!


まだ迷っているか。

しかたがない。そんな優柔不断な地球人のために、今日は特別にガウロンさまが、このアプリの目的を直にお話しくださるそうだ。本来はアプリを買って起動せねば聞けないありがたいお言葉だ。心してよぉく聞くがよい。

ではガウロンさまどうぞ。


(ホロデッキにガウロンが実体化。クリンゴン語でなにやらまくしたてる)

《タイトル》KLINGON

ふぁっはっはっはっはっはっ、殺されると思ったか、地球人。クリンゴンは邪魔者をすぐに消す野蛮人だと聞いているか。丸腰の民間人を殺して喜ぶ殺人鬼……

(こちらをびしっと指さす)


違うッ!


名誉こそが我らの宝だ。名誉はすべてに勝る。いいか、いわく虫けらのように怯える者を、殺してもッ! 名誉になどなりはしないのだ。

ところが、だ。

お前たち異星人どもが見ているのは、戦いを好む、我々の一面だけ、それだけなのだ。

だから、この、ガウロンッ! クリンゴン最高評議会総裁の俺がッ、クリンゴン社会の秘密主義を打ち破り、これからッ、教えてやる。本当のクリンゴン人というものをッ

……怯えているな? 地球人。当然だ。お前の体力、技術も、クリンゴンの子供以下だから、なッ。

だが変われる。このホロデッキプログラムが終わる頃には、お前は、クリンゴンの生き方を、学んでいることだろう。そして、お前は、クリンゴンになる。それはつまりひ弱な異星人から、戦士になることだ。それなら、お前を倒すことも名誉だ。

はっはっはっはっはっはっはっ。

ナイフを取れッ!

(ひとつ頷いてガウロン消える)


ガウロンさま、ありがとうございました。

……というわけだ地球人。

貴様が落とそうとしているアプリが、これからその手に得られるものが、どういうモノだかもうわかっただろう。


生活密着型クリンゴン民俗学習ソフトだッ!


さあ、これからしばらくの間、朝起きて夜床に就くまで、移動のときも休憩のときもジップロックとともに入浴するときも、クリンゴンの文化風俗をその目と耳でしっかり学ぶがよい。

なに……。

なんだ、貴様今なんと言った。

ステマだと?

フハッ! ステマッ!!

このブログエントリーをステマだと言うのか!?

ふむ。報酬とともに依頼されているのを伏せていかにも自発的にやっているかのように紹介する行為、なるほどそれはステルスマーケティングだ。

しかし伏せずにする行為はどうだ、それはただのマーケティングだッ!

ふぁっはっはっはっはっはっ、騙されると思ったか、地球人。世の中のブログは消費者からむしりとるフェレンギ人だと聞いているか。お人好しの民間人から金銭をチョロまかして喜ぶ守銭奴……


違うッ!


名誉こそが我らの宝だ。名誉はすべてに勝る。いいか、自分で買わぬモノを買ったように見せかけて、報酬を得てもッ! 名誉になどなりはしないのだ。

ところが、だ。

お前たち異星人どもが見ているのは、ホラ話を好む、このブログの一面だけ、それだけなのだ。

だから、この、ANCHORッ! アフィリエイトなにそれおいしいのの俺がッ、ブログ社会のステルス主義を打ち破り、これからッ、教えてやる。きっかけはコレでこれからいくばくかの謝礼を受け取るかもしらんが、書かれているのは本当に趣味から生じた生産性のない記事であるということをッ

……呆れているな? 地球人。当然だ。お前の財力、値引き交渉技術も、フェレンギの子供以下だから、なッ。

だが変われる。このホらデッキブログを読み終わる頃には、お前は、『スタートレック(TM):クリンゴン』のアプリを、ポチっていることだろう。そして、お前は、カスタマーになる。それはつまりひ弱な異星人から、神様になることだ。それなら、お前に五体投地することも名誉だ。

はっはっはっはっはっはっはっ。

サイフを取れッ!



『スタートレック(TM):クリンゴン』
インタラクティブアドベンチャーゲーム
iTunesで見る
対応機種:iPhone、iPod touch(iOS4以降)
価格:2,500円
容量:約250MB
映像:計約90分(本編約70分)
吹替:日本語
監督:ジョナサン・フレイクス(as Commander William T. Riker)
脚本:ヒラリー・ベイダー
メーカー公式サイト

2013(平成25)年2月28日まで 2000円(2割引)キャンペーン実施中

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2013.02.07

がんがらぐわっしゃーん、という装い

総務の人が身体の前に抱きかかえ、困ったような顔をしながらわたいの席へ届けてくれたのは、amazon.comさんからの荷物だった。

こんな感じで来ました

どんな感じだろう。


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なるほど、こんな感じか。
ちょっと歪んでる。

かなり大きいな。何を頼んだっけ。


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裏返してみたらその傷みっぷりがより鮮明になった。
垂直に近い角度で落としたか。


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ぐしゃー。
という音が聞こえてきそうないい潰れ具合。


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横からの様子では、地面に置いた箱を、床を滑らせるように素早く動かした爪先でしたたかに蹴り込んだようにも見える。


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amazonさん自慢のロゴも台無しだ。


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限界を超えた力を加えられ、ぱっくり開いた口。


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中身はどうなっておるのか。
そもそも中はなんなんだ。

恐るおそるテープを剥がして開けてみた。


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本だった。

すっかすか。

本はまったく固定されていない。

しかしこれだけ箱が傷むようなダメージを受けていながら、傷ひとつなく涼しい顔。

外部からの力を吸収分散して荷物に伝えない性能が恐ろしく高いことを、amazon.comのダンボールが証明した瞬間だ。

そして内部で荷物をやさしく支えた陰の立て役者がこちら。


20130207i


1枚のクラフト紙をくしゃっとして半分に折って敷いただけ。
これぞアメリカ合衆国、脅威の梱包術。
化学素材の梱包材不使用で燃やすゴミの日に出しやすく、皺を伸ばして広げれば壁新聞作りにも転用できる充分な大きさで無駄知らず。京都議定書も思わずにっこり。

これなら移送途中だけでなく受け取ったあとも安心だ。
さあ、みんなも大船に乗った気持ちで海外からのお取り寄せを楽しもう!

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