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2011.06.16

「ST5 新たなる未知へ」の新たなる未知へ(1/4)

1989年6月24日は、映画「スター・トレック5 新たなる未知へ」の日本公開日だった。日本公開22周年を記念して、全4回でST5の映画宣伝ネタをお送りしよう。

第1回の今日は、映画公開前になにかの雑誌かフリーペーパーに載っていた宣伝記事から。
これを読めば、ST5への期待はいやがうえにも盛り上がること間違いなし。


20110616


一読して、どこからどう手を付けていいものやら困り果て目が泳いでしまった。
落ち着いて順番に見ていこう。


 人気抜群のSF冒険映画「スター・トレック」の第5弾!

人気抜群」だなんてそんな手放しで誉められたら照れますなあ。でも今もって「SF冒険映画『スター・トレック』」が人気抜群だった時代なんて見たことがない! Every dog has his day! 犬以下か!


 前作の「スター・トレック4」はシリーズ中最高の大ヒットになった。

そうだった、そうだった。
あえて「シリーズ中」と範囲を狭めて誉めるところがニクイぞ。


その新鮮なアイデアをひっさげて、最新作はまたまたユーモアいっぱいのSF娯楽大作だ。

その」ってどの。
ST4の「新鮮なアイデア」がST5で活かされていて、その「新鮮なアイデア」とは「ユーモアいっぱい」の部分であったという文意に取れる。――ということは、ST5のよくすべっていたあのシーンもこのシーンも、ST4のせいだったのか。困るよ、ニモイさん!


 宇宙船が機能不全になった為カーク船長とクルー達は惑星に緊急着陸。

その「機能不全になった」宇宙船とは、カークの指揮するU.S.S.エンタープライズ号のことを指すのだろうか。機能不全を起こしながらも大気圏突入を無事に果たすとはさすがは惑星連邦の新鋭艦。惑星へ船ごと降り立つその雄姿がU.S.S.ヴォイジャーに先駆けて映像化された記念すべき作品……になっていたかもしれないのに、惜しい。実に惜しい。


そこではなぞのバルタン星人、シボックが暴れていた。

ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉぉー……。

試写も観せてもらえずに渡された資料だけであらすじを書かねばならず、役名“Sybok”の字面だけを見て音を当ててしまった筆者の嘆きはいかばかりであろうか。
20億3000万ほどの仲間とともに移民先を探して逃げてきた科学者は、無闇に「暴れて」しまうほどその惑星が気に入らなかったのだろうか。
確かに「なぞ」だ。


さあー、

さあー」って。


カーク船長達とシボックの戦いが始まった――。

シボック」はひとりで勇敢に戦ったようだ。ひとりに大勢でかかるなんてズルいぞカーク船長!


 カーク役のウィリアム・シャトナーの監督デビュー作。

二度とメガホンを取らせてもらえないなどと、このとき誰が考えただろう。


観客はUSSのクルーとして

USJの従業員によく似た何かか。


惑星と惑星の間をローラーコースターに乗って旅をするような面白さが体験できる。

いや、できない。
USJなら、ちょっとできる。


エンタープライズは、かつてないファンタスティックな宇宙へと出発だ!

勢いとそれらしい単語だけできれいにまとめるあたり、大人だ。

さあー、かつてないファンタスティックなST5を観たくなった人は、お手元のDVDかBlu-rayをプレーヤーに Kamen Ride!(番組違う)

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コメント

あのー、VHSなんですが、よいですかね?

投稿: LAY | 2011.06.16 22:23

>LAYさん

VHSも、セタップ!(また番組違う)

投稿: ANCHOR | 2011.06.16 22:49

記事を読んで、果たして自分の知っている「あの」作品と同じものだろうかと悩んでしまいましたw
いや、この記事からこれだけのコメントを書いたANCHORさんにも敬礼でありますwww

当時自分はこの記事読んだのだろうか?
呼んでいたらちゃぶ台返ししていただろうから覚えているよね?w

投稿: 通りすがりのおばさん | 2011.06.16 23:41

 シャトナー監督はSTシリーズのメガホンは取れなかったかもしれないけど、「ザ・コンタクト」で監督やってる(原案・出演も…)から良いのではないでしょうか!

 それにしても、モノクロながらカーク船長がカッコよく見えない宣材写真や突っ込みどころの多い記事…実にスバラシイ!(褒め言葉)

 何だか1作目と同様、あちこちバッサリ カットしまくって43分程度に縮めればドラマ1本分みたいに かなり観やすくなる気が…ゲフンゲフン(笑)

 とりあえず ファンタスティックなST5を また観てみようかなァ。

投稿: ひろし | 2011.06.16 23:50

ST5、月曜に聖地で観たばかりでして(笑)
あのトリオのはしゃぎっぷりからして「ユーモアいっぱい」ってのは、ある意味、的を得てるかもですよー(冗談ですってば(笑))

投稿: | 2011.06.17 01:34

↑すみません、名前入れ忘れました〜

投稿: selameh | 2011.06.17 01:36

>通りすがりのおばさんさん

>>記事を読んで、果たして自分の知っている「あの」作品と同じものだろうかと悩んでしまいましたw

「あの」作品を別の角度から眺めるとこうなるのでしょうか(笑)。
中国語圏で紹介されていたST2009のあらすじ(http://anchor.way-nifty.com/holadeck/2009/06/post-b9ea.html)に匹敵する創造性あふれる“作品”ではなかろうかとさえ思います(笑)。

>>いや、この記事からこれだけのコメントを書いたANCHORさんにも敬礼でありますwww

痛み入ります。
公開時、これのコピーに手書きでツッコミを入れておりました。22年経っても自分にさほど進歩がなく愕然としました(笑)。

>>当時自分はこの記事読んだのだろうか?
>>呼んでいたらちゃぶ台返ししていただろうから覚えているよね?w

あまりのことに、ご記憶から抹消されているのかもしれませんなあ(笑)。


>ひろしさん

>> シャトナー監督はSTシリーズのメガホンは取れなかったかもしれないけど、「ザ・コンタクト」で監督やってる(原案・出演も…)から良いのではないでしょうか!

そうですね!
実は昨夜のエントリー直後に「ほかでも監督やってるよ!」というご指摘をいただきまして、調べましたところ、出てくるわ出てくるわ、よくぞアレのあとにコレだけ任せたというくらい監督からプロデュースからしてらして、さすがはカーク船長、転んでもただでは起きないと申しますか、周囲はさらに転ぶところを期待しているみたいと申しますか、ご本人はそもそも転んだと思ってらっしゃらないようだと申しますか、詰まるところ転ぶのがひとつの芸の域に達していると申しますか、すべてにおいてジェイムズ・T・カーク的で頼もしく感じられたのでした。

>> それにしても、モノクロながらカーク船長がカッコよく見えない宣材写真や突っ込みどころの多い記事…実にスバラシイ!(褒め言葉)

なかなかこれだけの完成度を演出できないと思います。見事な腕前です。

>> 何だか1作目と同様、あちこちバッサリ カットしまくって43分程度に縮めればドラマ1本分みたいに かなり観やすくなる気が…ゲフンゲフン(笑)

いいですね、ぐっと凝縮してテレビサイズに。
間違って前後編にしてしまったら元の木阿弥(笑)。

>> とりあえず ファンタスティックなST5を また観てみようかなァ。

観てみてください。惑星と惑星の間をローラーコースターに乗って窒息するような体験をぜひ!(誉め言葉です(笑))


>selamehさん

>>ST5、月曜に聖地で観たばかりでして(笑)

なんと、やはり世間では22周年を記念したST5の噂で持ちきりなんですなあ(笑)。

>>あのトリオのはしゃぎっぷりからして「ユーモアいっぱい」ってのは、ある意味、的を得てるかもですよー(冗談ですってば(笑))

トリオ・ザ・漫才以外のみなさんも、密林で吹雪を演出したり、砂漠で裸踊りを披露したり、それぞれはっちゃけていらっしゃいましたからなあ。ある意味ユーモア三昧でしたなあ(笑)。

投稿: ANCHOR | 2011.06.17 23:28

「わーい! カーク船長をやっと映画館で見られるワー」
とか思っていた(それまで劇場で見たことがなかった)あの日から、もうそんなに時間が経ってしまったでありましたか…

それにしても、「ファンタスティックな世界」とは、まさに偶然にしてもピッタリ過ぎる文句だと思う私です…
ええ、色々な意味で頭がわいちゃう作品ですから…
思うのですが、ある意味、映画シリーズの中のTAS的な存在なのではないでしょーか。(なかったことにしたい作品的な…)
でもワタシは大好きです。ぶらぼー、ST5! びば、ST5。

投稿: TAmilAsano | 2011.06.18 02:18

>TamilAsanoさん

おお、なんと劇場鑑賞初参戦がファンタスティックな新たなる未知へでしたか~。大画面に映えるモヒカンスネオと白服のヒゲ大笑いの図には、のっけから圧倒されたことでしょう……。

>>まさに偶然にしてもピッタリ過ぎる文句だと思う私です…

ST5を肯定的に表現するにこれ以上適した言葉はこの世にないかもしれませんなあ。

>>思うのですが、ある意味、映画シリーズの中のTAS的な存在なのではないでしょーか。(なかったことにしたい作品的な…)

実写なのに正史になり切れないとすれば、まんがだからと諦めのつくTASより悲劇かもしれませんなあ(笑)。

>>でもワタシは大好きです。ぶらぼー、ST5! びば、ST5。

わたしも好きです、ST5!
ふぇあうぇる、ST5!、あすたらびすた、ST5!(違)

投稿: ANCHOR | 2011.06.20 13:19

ちょっと今夜DVD見てみます。
バルタン星人が楽しみです。
いやぁ、そんなん出てたんですね!
もう昔のことですっかり忘れてましたよ。
いやぁ楽しみだなぁ。

投稿: ぶいち | 2011.06.25 20:34

> 試写も観せてもらえずに渡された資料だけであらすじを書かねばならず、

STに限らず海外TV連続ドラマのガイド本に書かれた「粗筋」等には、「これって全然違う話じゃないか」というのが目につくのが、以前から疑問だったのですが、こういう事情なんですか?こういった、堅苦しい言い方をすれば「ファンを愚弄する行為」を行う事に関して、業界内部から疑問の声が上がらないのですかね?

投稿: X^2 | 2011.07.16 17:04

>X^2さん

>>STに限らず海外TV連続ドラマのガイド本に書かれた「粗筋」等には、「これって全然違う話じゃないか」というのが目につくのが、以前から疑問だったのですが、こういう事情なんですか?

記事の公開されているタイミングと記事内容の素っ頓狂さとから判断して、映像を観ずに事前に受け取ったプレスリリースだけでなんとかでっち上げているとしか思えない、というところから「試写も観せてもらえずに渡された資料だけであらすじを書かねばならず」と書きました。この記事が事実そうやって書かれていた、あるいは当時の業界の慣習などに即しているわけではなく、わたしの想像/推測/推定の類です。

参照元の記事はご承知のとおり古いもので、少なくとも今は映画については基本的にマスコミ試写が何度も行なわれています(回数が多いのはできるだけ多くの編集者、ライターの方々が都合を付けやすいようにという配慮だと思われます)。ですので、それでもなお頓珍漢な記事が発表されたとすれば、単にその記事の筆者は何を書かせても頓珍漢な人なんだと思われます。

連続ドラマ系のプレスリリースが事前にどの程度力を入れて行なわれるかは、配給元の考え方や予算にもよると思われます。がんばって売ろうと思ってらっしゃるところはやはり関係者向けの試写を行なったりサンプル映像を配ったりもされていますから、それでもなお驚天動地な記事が紡がれたとすれば、単に記事の筆者の力不足なんだろうと拝察します。

>>こういった、堅苦しい言い方をすれば「ファンを愚弄する行為」を行う事に関して、業界内部から疑問の声が上がらないのですかね?

X^2さんのおっしゃるとおり、わずかでもお金をいただいて記事を書き広く世間に公表する以上、同時にその記事を読む我々は隙を見せたら迷わず「ツッコんでくる人(笑)」であるのが予測できるのですから、ちょっとは調べたらいいのに(笑)、と思います。その方の仕事に対する姿勢の問題、あるいはそうと知りながらギャラの安さに惹かれて?発注する編集者の問題ではなかろうかと思うのであります。

わたしはいわゆる海外TVドラマ紹介方面の業界内部で仕事をさせていただいている者ではないので、それにまつわる雑なお仕事に対して疑問の声が上がっているのか意外と軽く流されているのかはわからないのですが、あんまりわけのわからない記事を書く方は、表立って批判されるまでもなくいずれ淘汰されていって、その方と同レベルのわけのわからない雑誌や胡散くさいウェブ(ホらデッキ除く(^^;))にしか発表の場がなくなっていくものだと思っています。

長くなりましてすみません。

一方、これ↓くらいあらすじが改変されていると、なんでこうなっちゃったのかさっぱり不明です(笑)。

◆中国語圏版『星際迷航』
 http://bit.ly/pQYheD

投稿: ANCHOR | 2011.07.19 14:09

『星際迷航』の記事を読みましたが、確かに途中は「ターミネーター」で、最後はありがちな展開ですね。ここまで堂々と違う話で書かれているのは、実は本当にこの内容で劇場公開されていたとか?
以前にTASとMUDとの内容比較をした事があるのですが、MUDの場合もTASの映像を使いながら吹き替えの内容を変える事によって「別の話」に変更してますよね。中華圏でも同じ事がされているのかも、と半ば本気で信じてしまいそうです。

投稿: X^2 | 2011.07.19 22:19

>X^2さん

>>MUDの場合もTASの映像を使いながら吹き替えの内容を変える事によって「別の話」に変更してますよね。中華圏でも同じ事がされているのかも、と半ば本気で信じてしまいそうです。

なるほど! 確かにMUDは、大胆な解釈の日本語吹替を躊躇なくTASの映像にアテていくことで、新たな世界観を創造しています。
その手法を実写ロードショーに援用し、中国語の吹替あるいは字幕で実現しているとすれば、中華圏恐るべし(笑)。

投稿: ANCHOR | 2011.07.20 17:31

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