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2005.06.20

ノリノリの男

京浜東北線、新橋発23:25分磯子行き、6号車5番ドア。

身長160cm弱、見た目40歳がらみの男。ハナ田勝氏のようなヘアスタイルで、花ダ勝氏のように小太り。濃いグレーで無地の丸首Tシャツに、青いジーンズ。ナイキの白い合皮スニーカー。右肩に焦げ茶色の革のショルダーバッグ。左手首には銀色に輝く、なんか知らないけどダイバーズ・ウォッチ。

男は緑色のHDDプレーヤーらしきものを左手に持ち、何かに聴き惚れている。

眼を細め
あるいは眼を見開き
あるときは大きく手を振り
あるときは右手で左手を叩きながら
そして右足でリズムをとりつつ
ドアの脇の位置をキープしたまま

……踊っている!

なんなんだ

申し訳ないが、イケてないわたいから見ても相当イケてないあなたが、どーしてまたそんなにノリノリなのだ。

え?

な、泣いてる……

右眼からこぼれ落ちる涙。

何聞いてるんだ

ふーっって……た、ため息!?

それでも右足はリズムを取り続けている。あ、左足に替えた。なんかリズム取りづらそうでバラついてる。あ、右に戻した。また涙拭いた。

品川で人が増えても、丸首っちはリズムを取り続け、泣き続けた。

大森で席に座った丸首っちだが、まだリズムを取り続ける。

それではまるで貧乏ゆすり

蒲田駅に滑り込む電車。立ち上がる丸首っち。

同じ駅かよ!

ていうか、ひと駅くらい立っとけ!

改札を出た丸首っちは右手をマイケル・ジャクンソのように腰の横で振りながら、東口へと消えていった。

どこまで帰ったのかはわからない。

しかし、どこまでもどこまでも、ノリノリだったに違いない。

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コメント

なにかのドラマCDでも聞いていたのかもしれませんね。ただ周囲からすれば、<電波な人>にしか見えないことには変わりはない訳ですが(笑

投稿: 佐藤@スケーター | 2005.06.20 21:55

人間観察の醍醐味を満喫させる御仁ですな。
(^o^)

実は彼女に振られ、その悲しみを打ち消すべく大好きなマツケンサンバを聞きいていたが、彼女といった「マツケンin東京ドーム」が思いだされそっと涙ぐむ。しかし、リピートのためまたマツケンが流れ、根っから好きなためまたノッてしまう。。。。。

どうだ!

投稿: イメカ | 2005.06.20 23:39

>佐藤@スケーターさん

>>なにかのドラマCDでも聞いていたのかもしれませんね。

感動巨編かつロケンロールだったのでしょうか。聞かせてほしいような、決して聞きたくないような、複雑な気持ちです。

>>ただ周囲からすれば、<電波な人>にしか見えないことには変わりはない訳ですが(笑

周りの人も、特に避けるわけでもなく、普通にしているのが都会のすごいところですなあ。


>イメカさん

>>人間観察の醍醐味を満喫させる御仁ですな。
>>(^o^)

目が離せませんでした。

>>どうだ!

か……完璧(笑)。
すべてのピースがぴたりと収まってます。

投稿: ANCHOR | 2005.06.21 01:18

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