第5話「ヒエロニムスの下僕(しもべ)」
テレビ東京の「ウルトラQ dark fantasy」。今回はシリーズ構成が上原正三、脚本は高橋洋、監督は第4話に続いて八木毅。
テレビ局の玄関に殺到する報道陣。マドとエンクミもちゃっかり混ざっている。今日は冒頭からゴウちゃんと呼ばれるマド。どうやらこれからはゴウちゃんで貫き通すようだ。
報道の腕章を着けた二人はスタジオ入口に立つ警備員にパスを見せ、中に入る。そこは報道番組の撮影スタジオ。
番組名はニュースシンフォニー。第2話「らくがき」でミステリーサークルについてのニュースを流していた番組だ。
「ニュースシンフォニーの女性キャスター桑原真奈美を、この日の番組開始と同時に消す」という誰かの宣言がネットを介して広まっており、野次馬根性あふれる報道陣のみなさまが集まってきていたのだった。
当の桑原真奈美は、落ち着いた様子で控え室で資料に眼を通しながら、「出演を控えたほうが」と進言する旦那をたしなめていた。不安な様子を隠せない桑原旦那は相当汗をかいているらしく、桑原真奈美はソファから立ち上がると自分の鞄から出したハンカチで桑原旦那の汗を拭いてやる。
「こんなばかばかしい騒ぎは終わりにしましょ」と言い残し、桑原真奈美はスタジオに向かう。スタジオ入りする彼女に浴びせられるフラッシュ。呆れ顔の桑原真奈美は、無言で席に就いた。
「本番十(とお)秒前。九つ、八、七、六、五秒前、四、三」
カウントダウンを最後まで聞かず、桑原旦那がスタジオを離れる。何か悩みでもある風情だ。よろめいて廊下の壁に手を突き、背中をもたれかけさせ、ポケットからハンカチを出して額の汗を拭く。そのハンカチ、さっきのだな。返せよ。
そこに何かの気配が画面右側から左側に向かって走り抜ける。ハンカチを持った右手がなにやら閃光を放ち、叫び声を上げてハンカチを落とす旦那。
床に落ちた桑原真奈美のハンカチは、青白い光を発して、消えた。
同時にスタジオ内から複数の女性の甲高い悲鳴。
桑原真奈美は、着席したままジーパン刑事の“なんじゃこりゃあっ!”のポーズを取り、周りから浸食されるように消えていく自分の身体を怯えながら見つめている。
スタートレック:ザ:モーション・ピクチャー(ST:TMP)で、ヴィージャーからブリッジに送り込まれたプローブ(探査機)により、稲妻と共に消えたアイリーアと同じような感じで、叫び声を上げることなく、桑原真奈美は消えた。
噂どおりの出来事に唖然とし、シーンと静まり返るスタジオ。その静寂を破り、マナーモードにさえ設定されていないエンクミの携帯が、場違いな感じで呼び出し音を発する。本番中のスタジオに入るときは配慮しろ、エンクミ。
それはメール着信を知らせる音だった。
桑原真奈美は消えた
ヒエロニムスの下僕
- END -
知ってるってば。
しかし、そのメールを見て、初めて事態を把握したかのように、崩れ落ちるエンクミ。支えるマド改めゴウちゃん。カメラがぐーっと引きながら、呆然と突っ立っているスタッフ一同を映し出しながら、ようやくここでオープニングテーマが流れる。
佐野史郎のナレーションによれば、ヒエロニムスとは20世紀のアメリカ合衆国に実在した研究者だそうだ。
佐野N「ヒエロニムス。この名前をみなさんはご存じないでしょうか」
知らん。
知らんがGoogleったらこんな解説があったのでご参考までに。
さて、動揺するエンクミをスタジオの外に連れ出したゴウちゃん。ようやく周囲もばたばたし始めた。ゴウちゃんの視線の先には、桑原よろめき旦那。よろめきつつ建物の外へまろび出て行く。エンクミと目配せをしてよろめき旦那を追うゴウちゃん。腰の抜けたエンクミは動けず。
駐車場へたどり着いたよろめき旦那は、愛車ベンツのドアを右手で開けようとして悲鳴を上げる。さっき閃光を発したハンカチによるものだろう、人差し指から小指までの四指の付け根の皮膚がただれたような怪我になっている。指先はなんともないようだ。そんなところにしかあのハンカチは触れていなかったのか?
動揺するよろめき旦那の耳に、どこからともなく桑原真奈美の声が。
桑原真奈美「助けて」
きょろきょろ辺りを見回すよろめきに、ゴウちゃんが追いついた。
ゴウちゃん「ちょっとあんた! なんで逃げるんだ。あんたなにか知ってんな!?」
そういうお前はよろめきが消えた女の旦那だと知っているのか? 最初からよろしくない人物と決めつけたかのように、「あんた」扱いしているのもどうか。
よろめきは黙ってベンツに乗り込む、自分のマンションに戻る。ロビーに入ると、ラフな服装をした小太り眼鏡の中年男性が待っていた。右手に紙袋をぶらさげている。
紙袋の男「あの、米田さんですよね?」
え、このよろめき、旦那じゃないの? 米田さん?
太田と名乗る紙袋の男は「ボクも下僕(しもべ)のひとりなんですよ。米田さんと同じです」と話しかけ、米田の関心を買うことに成功。手にした紙袋は米田へ届けるよう頼まれた物だそうだ。
ちゃっかりと米田の部屋に上がり込んだ太田は、テーブルの上にある、20年前のビデオデッキくらいの大きさの箱を撫でながら、テレビを見ていたが今だに信じられないとこぼす。その箱が桑原真奈美を消した装置らしい。
太田をあまり歓迎していない風の米田に、桑原真奈美の波動を持つ品が残っていないかどうか確認してこいと言われていると言う。誰に言われているのか言わない。
写真となにを渡したのか、と問われた米田は、写真は渡していないと答える。合点がいった太田は笑い出した。「そうでしたねぇ、いつも奥さんテレビ出てますもんね」
なんだ、やっぱり旦那じゃないか、よろめき。夫婦別姓か。なるほど職場ではよくあることだ。
改めて問われたよろめきは、「髪の毛だ」と答えた。
一方、どこかの大学の物理学部研究棟D館。出た。渡来教授の研究室がある建物だ。
ヒエロニムスについて尋ねるゴウちゃんに、渡来は説明する。
渡来「一種の害虫駆除装置だ」
1948年にアメリカ合衆国の特許2482773を取っている由緒正しい装置らしい。500キロ離れた農場の桜の木から毛虫を駆除した実績を持つ。駆除に使用したのは、装置と、桜の木の写真と、毛虫の死骸。着手から数日で、毛虫は一匹残らず消えたという。
消えた、と過去形で言われたにもかかわらず、「そんなことが可能なんですか?」と、まるでそのようなことはまだ起きていないかのような口ぶりで尋ねるゴウちゃん。ひっそりと横に侍るエンクミは黙ったまま。「わからない」と答える渡来。いや、あんたが今そういうことがあった、と言うたんちゃうんか。
渡来「写真と、その有機体の一部から、有機体固有の波動を読み取る。どうもそういうことらしい」
ならば、死んだ毛虫の波動は読み取れても、ほかの毛虫の波動は読み取れないのではないのか。そこにいる同種の生物の波動も共通なのか? スタジオにいた人間が全部消えずに桑原真奈美だけが消え、桜についた毛虫は種族ごと消えたのはなぜだ。
エンクミ「波動?」
ようやく口きいたと思ったらツッコミもせずにそれかい。
渡来は、人間の一部、つまり髪の毛や爪などと、写真が揃えば、毛虫同様のことが起こせるのではないかと、ヒエロニムス本人が一番恐れていたと言う。
「まるで呪いね」とつぶやくエンクミ。
波動を読み取るのは機械の役目ではなく、オペレータの能力に左右されるのだと渡来は言う。発明者のヒエロニムスにはそれができた。ならば、ほかにもできる奴がいるのだろうとゴウちゃんが指摘する。
渡来「ここが重要なんだが、オペレータの能力を決めるのは、この機械を信じられるかどうかなんだ。これからは、信じる連中が、大勢現れる」
デモンストレーションの場だったわけだ、ニュースシンフォニーは。
マンションの自室で黄昏れるよろめき旦那。
脳裏にこだまする太田の台詞「彼は米田さんにもできるはずだって言うんですよ。ほかにも消したい奴がいれば、試してみればいいって」に反応して、机の上の機械を叩き壊そうとするが、「ボクも米田さんも写真となにか身体の一部を送っちゃってるわけでしょ、彼に。言うこと聞くしかないんですよ」という台詞を思い出して、意気消沈。振り上げた機械を下ろして遠い目。
“彼”が誰だか知らないが、弱味を握られているのは間違いないようだ。
突然、何かの気配を感じたのか、「真奈美! 真奈美! どこにいるんだ!」と叫びながら部屋を走り回るよろめき。
ちょっとお尋ねするが、あなた自らが“彼”とやらに桑原真奈美の試料を渡して消去を依頼したのではないのか? 自分で頼んでおいてなぜ探す。逆に、真奈美にいて欲しいならなぜ頼む。おかしな人だな、よろめきは。
画面右から左へ、しっかりと地に足をつけて静かに横切る桑原真奈美。実像か。よろめきの見た幻想か。
真奈美が入った先は寝室。ツインルームのようになっていて、入口に近いほうのベッドに真奈美のものと思われる服が置いてある。あれ? こないだの太田は、桑原真奈美の波動を持つ品が残っていないことを確認しに来たのではないのか。残っていてもただ「残ってるなあ」と確認しただけで帰ったのか? なにしに来たんだ太田。
ハンカチは消えたのにベッドの枕やシーツが残っているのも解せない。普段使っていたからといって、必ずしも波動が移るわけではないのか。はっ。まさかその女物のスーツ、実はよろめきの服なんじゃないだろうな。そういう趣味か、よろめき。
寝室に真奈美の姿はない。
鏡の前に置かれた写真立てが倒れている。拾い上げるよろめき。それは澄ましたよろめきと真奈美のツーショット写真だった。
すると、突然、写真の中の真奈美が金切り声で叫び出した。大いにびびるよろめき。
一方ニュースシンフォニーのスタジオではスタッフが米田を探していた。そのスタジオには、なぜか小太り眼鏡の太田がデジタルビデオを手に堂々と入り込んでいた。誰かの姿を収めているのだろうか。
テレビ局の駐車場に滑り込んできたよろめき米田のベンツを待っていたかのように、ゴウちゃん、エンクミ、そして渡来教授が詰め寄る。
ゴウちゃん「米田さん! あんたが頼んだんだろ、ヒエロニムスの下僕(しもべ)に。教えてくれ、そいつ今どこにいるんだ!」
その様子を木の陰からビデオで狙う太田。
ゴウちゃんの質問には答えず、よろめきはなにかに憑かれたように「真奈美を取り戻すんだ……真奈美のビデオがあれば、真奈美の波動がわかれば」とつぶやくと、三人とは一度も視線を合わせないまま足早に立ち去る。
混乱の続くニュースシンフォニーの現場によろめきがよろめきつつ登場。真っ直ぐディレクターらしき男に突進すると、真奈美のビデオをなんでもいいから出せと激しく懇願。すると、女性スタッフのひとりが、モニタ画像を見ながら叫び声を上げる。
モニタには真奈美が叫んでいる顔のアップが映っている。それは今よろめきの懇願に応じて出したビデオではないようだ。突然映し出されたのでスタッフが叫んだのだろう。ちょっとわかりにくいが。
真奈美の叫び声が聞こえているのか、両耳を押さえながら「許してくれ……」と謝るよろめき。この時点で身柄拘束だろう。
モニタに映った不思議な映像よりも、目の前でへたり込んだよろめきのほうがもっと不思議なのか、特にびびる様子もなくぽかーんとよろめきを眺めるスタッフ一同。
そこにゴウちゃん一同が挨拶もせず入ってくる。最後尾の渡来も、きっちり首から通行許可証を下げているあたり用意がいい。
モニタに目をやった渡来教授は、ひと目で「彼女は生きてるんだ。映像だけが向こうの世界とつながっている」と看破。“向こうの世界”ってなんだ。初めて出てきたぞ、その話。渡来の台詞を素直に受けて「向こうの世界で、ずっと叫び続けて……」と同調するエンクミ。
「助けて……あなた、助けて……た、す、け、て……」
叫んでませんけど。囁いてますけど。
モニタの中の真奈美は再び消えた。局内に貼ってあるニュースシンフォニーのポスターに刷り込まれた真奈美も消えた。元々そこに刷られていなかったかのような消えっぷり。
一連の様子から、明らかによろめきがヨメさん消失に一役買ってるに違いないという空気がスタッフ内に流れている。
ゴウちゃんに近づいたよろめきは、自分の名刺をゴウちゃんに握らせると「俺の家に来てくれ。見せるものがある。それから警察を呼んでくれ」と頼み、部屋を出て行った。その名刺には「INB 報道局 ニュースシンフォニー プロデューサー 米田なんとか」と書かれているから、仕事の名刺なんじゃないのか。自宅住所を仕事の名刺に刷り込むのか、テレビマンは。それに、なぜ一緒に連れて帰らないのか。ゴウちゃんも、待ってとか一緒に行きますとかなぜ言わぬ。
駐車場に停めたJEEPに向かう三人の前に、“彼”からの伝言を持って太田が現れる。
太田「この件に関しては深く立ち入らないほうがいいって、“彼”が言うんです。一応、映像はもう“彼”に送ったんです。“彼”なら、ビデオだけでも、できるんですよ(ちょっと自慢気)」
ゴウちゃん「俺たち撮ったのか!?」
太田「すいません。ほんとに、ご、ごめんなさい……渡来博士ですよね? そ、尊敬してます! うひゃはああああっ」
言いたいだけ言って走り去る太田。呆然と見送る一同。自分が消されるかもと、ショックを隠せないエンクミ。
刑事らしき人を二人連れてよろめきの部屋を訪れるゴウちゃん。
よろめきは機械の前で、真奈美の姿が消えたツーショット写真に自分の血液を垂らしつつなにやら儀式の真っ最中。
ゴウちゃんらが見守るなか、よろめきは機械のスイッチを入れる。意外と大きな作動音。なにかモーターが回るような音がしている。ヒエロニムスの装置を実演して見せるよろめきは、「真奈美、もうすぐそばに行くよぉ」と言い残し、消えた。
結構大声でぎゃーぎゃー叫びながら消えたが、消えるのは痛いのか。苦しいのか。桑原真奈美は黙って消えたぞ。性格の問題か?
残されたツーショット写真からは、よろめきの姿が消えていた。真奈美のときよりも消えるのが早いな。なぜだ。どういう違いがあるのだ。
謎の機械をしげしげと眺める刑事を尻目に、ゴウちゃんは起動しっぱなしのノートパソコンを見つけ、勝手に触り始める。それはヒエロニムスの下僕を扱うウェブサイトだった。
警察はウェブサイトの主催者を突き止めて出頭させ、どこぞの警察署の殺風景な一室で取り調べを開始。
取り調べられているのは太田。太田はいつも同じ服を着ている。あんたオバQか。
太田の部屋から名簿が見つかり、そこには桑原真奈美以外の名前も複数書かれていたらしい。彼らは全員行方不明になっているという。
取り調べ室。無表情な若い刑事と同じく無表情な年配の刑事。
太田「もう、調書は、取り終わったんですよね?」
年配刑事「これはさ。刑事の経験から言えることなんだけどさ。やっぱり、人を殺しちゃいけない理由ってあると思うんだよねぇ」
机を指の関節でこつこつと叩く年配刑事。ゆっくりとしたリズムで途切れることなく叩き続ける。
太田「だから! ボクは殺しちゃいませんっ! 彼女は生きています」
年配刑事「へっ。そうじゃなくて。なんで殺しちゃいけないかって言うと、一度殺すと歯止めが効かなくなるんだよねぇ。やってはいけないことがなくなるっていう……」
太田「……ああ……なるほどね……ボクは違いますからっ!」
刑事は二人とも無表情なまま黙って答えない。
突然若い刑事がブラインドを上げ、窓を開けた。異様な気配を感じて立ち上がった太田は、ちょっと、ちょっと、と叫びながら逃げようとする。後ろから羽交い締めにする若い刑事。席を立った年配刑事も手伝って、太田を開いた窓から外へ押しだそうとする。
どうやら3~4階の高さがあるようだ。
落とされたら大変とばかり、口を割ります割りますと叫ぶ太田。
「俺も、ほんとは、下僕(しもべ)のひとりなんだよっ、ああっ、言われたとおりやらないと、俺が、消されるっ、ああっ、助けてっ、助けけてくれぇ~っ」
聞く耳持たぬ刑事らは、そのまま太田を押し出した。
ああ、歯止めが効かなくなってたのは自分たちや、ちうことか。それで何人目なん?
ちょうど警察署から帰ろうと車の横まで来たゴウちゃんとエンクミは、遠くで「どすっ」と響いた鈍い音を聞く。
音のしたほうへ駆け寄ると、地面に倒れた太田の姿が。彼らの目の前で、太田は閃光を発し、消えた。
ゴウちゃんとエンクミが建物を見上げた先には、窓から顔を出す年配刑事と若い刑事の姿があった。しかしその人相だけがなぜかぼんやりとしてはっきりしない。ここで佐野史郎がナレーションを入れる。
「彼らもまた、なにかの下僕(しもべ)だったのかもしれません」
はい? なんですか? 誰がそんなほうへ話を持ってけ言うてんねん。22分も流してきて、残り時間ないところで新しい団体さん紹介してどうするねん。話しまとまらんやないか。
「わたしたちも明日、なんの前触れもなくこの世から消されるかもしれないのです」
いやだから、それは“彼”の団体さんやろ。それと対立するらしい顔なし年配刑事が属するライバル団体は関係ないやろ?
「そして生きながら送り込まれた世界では、人々は無限の闇の中で、永遠に悲鳴を上げ続けているのです」
佐野、聞け! 人の話!
大体なんで向こうの世界の詳細を知っとんねん。ここまで“無限の闇”なんて一度も出てきてないぞ?
そして明かされる“向こうの世界”のイメージ映像。桑原真奈美をはじめ行方知れずになったみなさんが、特になにもない空間を漂っている。雲のようなガスが見えるので、空気のある無重力空間なのか。狭い画角の中で割と混んでいるので、一度ある方向に動き出したら永遠にそのまま行ってしまう宇宙空間とは違い、比較的近いところに見えない壁があり、跳ね返って戻ってくるのだろう。
人間と一緒に、細かいなにかが浮いている。ヒエロニムスがかつて請け負って退治した毛虫様ご一行だ。長生きだな。それとも死骸が腐敗していないだけか。いずれにせよ、そんなものが周りにうようよと浮いていたら、“永遠に悲鳴を上げ続け”たくもなるというものだ。
望んで“向こうの世界”に行ったよろめきだったが、浮きながら叫んでいるだけで、ちっとも真奈美の役には立っていないし、助けにもなっていない。ゴウちゃん相手につぶやいていたように、真奈美の波動を調べて連れ戻す方策を考えたほうがよかったのではないか。そもそも真奈美を消す依頼をした初めから、自ら消えることを選んだ最後まで、よろめきの行動は意味不明だ。ただのおかしな人にしか見えず、同情も感情移入もできない。
あれ? 愚痴ってる間にエピソードが終わってしまった。
今回は渡来教授がそれほど出しゃばらなかったにもかかわらず、駄作だった。
次回、「楽園行き」。ナレーションだけで我慢できなくなった佐野史郎がゲストとして登場する。
※この稿は、2004.9.18に書き起こし、エントリーしたものです。
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