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2004.03.11

エースをねらえ! 第9話(最終回)

あらすじ:いきなり山田透の実況と松岡修造の解説で始まった竜崎麗香と岡ひろみの決勝戦。スローモーションでサービスを放つひろみのアップ、ちょっとマルシアみたい。ポイントを取り合うふたりは、やたらとバックハンドでラリーだ。松岡が精神論をぶちかますなか、最初のサービスゲームを取ったひろみに、本気を出したお蝶夫人が襲いかかりセットを奪う。荒い息で休憩するひろみはしかし、汗ひとつかいていない。反対にほんのり汗ばみながらも終始笑みの絶えないお蝶夫人は、息も上がらず余裕だ。テレビ中継までするわりには観客のいないコートで、持てる技術のすべてをひろみに伝えようと多彩な技を繰り出すお蝶夫人。その意図に気づいたひろみは、お蝶夫人の気持ちに応えて絶対に勝たねばと力が入る。急に汗かきになって湯上がりのような髪になったひろみが、お蝶夫人のレシーブを鋭くクロスへ打ち返すと、お蝶夫人一歩も動けずゲームセット。観客が少ないわりには鳴りやまない大拍手のなか、がっちりと握手を交わすお蝶夫人とひろみ。娘のためだけに拍手する竜崎理事。涙ながらに礼を述べるひろみに微笑みを返すお蝶夫人。
試合後、言葉少なにひろみをねぎらう藤堂さんに促されるまでもなく、西日のあたる病室で待つコーチに報告に走ったひろみに、宗方コーチはオーストラリアからレイノルズという新コーチが来ることを告げる。自分はもう宗方にコーチしてもらえないかと慌てるひろみに、そんなことないよと、にこにこほがらかな宗方コーチ。
戦いに敗れたお蝶夫人は、待ち伏せしていた尾崎さんを誘って海を見に行く。どうやって行ったのか知らないがとにかく辿り着いた海を眺めながら、岡ひろみに対する自分の気持ちを蕩々と語り、それを黙って聞いてくれた尾崎さんを初めて受け入れる。
ニューヨーク行を10日後に控えた藤堂さんとひろみは、負ければすぐに解散のデスマッチと脅されながら大会の日程表を受け取る。特訓を重ねるひろみの様子を見つめるやや強面のレイノルズ氏は、ぷっくりと肥えたジャン・レノ風。100万人にひとりの逸材だとひろみを評価し、同行する竜崎理事と太田コーチを安心させる。
レイノルズ氏がコーチを引き受けてくれたことを宗方コーチに報告するひろみは、ついでに退院日を尋ねるが、宗方は検査が長引いているのでアメリカには一緒に行けないが、後から必ず行くからと答える。ちょっと弱気になったひろみに、これまでの特訓を思い出しせ、オレを信じろ、おまえならできると励まし、その勢いで「藤堂を放すな。藤堂は、お前のすべてを包める男だ」と突然キューピッド役を務める。
わざわざ夜風の冷たいコートのベンチに座り込み、コーチとの特訓を思い出してぼんやりするひろみのもとに、どこからともなく藤堂さんが現れる。アメリカにコーチが来てくれないとぼやくひろみに、確かに宗方さんはきみをここまで導いてくれたが、実際にがんばったのはきみだから自分を信じろと言う藤堂さん。
宗方さんの気持ちに応えるためにも自分に負けちゃだめだよという藤堂さんの言葉を思い出しながら、翌朝の練習に臨むひろみの前にはお蝶夫人が、藤堂さんのところには尾崎さんがやって来て練習相手を買って出る。
千葉さんは、何かのコンテストで最優秀新人賞をとった『この一球!』という600×900のサイズの写真を、小さく焼き増しして宗方コーチに届けていた。
明日の渡米を控え、牧に手伝ってもらいながら荷造りをするひろみは、パスポートを見失う一方で、バカでかい置き時計をスーツケースに入れている。
その同じ夜、藤堂さんを病室に呼び出した宗方コーチは、他言無用と断ってから宗方家の過去と自分の心情の変化を語る。岡に出会って生き地獄から救われ、これまでの人生や母の生き方を肯定できた、悩みも苦しみも痛みも岡を育てるのに必要だと思ったと語る宗方コーチはだんだん感情が高ぶってきて、岡を愛していると宣言。涙目で愛している愛していると繰り返す宗方コーチに、口を半開きで聞き入る藤堂さん。「おれは長くない」という言葉で、ちょっと自分を取り戻す藤堂さんは、その意味に思い至ってまた目にうろが来る。
死を覚悟した宗方コーチから「藤堂、岡を頼む」と頼まれた藤堂さんは、ひろみと初めて会ったのはコーチよりも先だったが、彼女のテニスの才能を見出したのはあなたで、ぼくが気づいたのは後だったと述懐。「まずあなたが愛して、ぼくが愛しました。彼女のなかであなたが永遠に生きるなら、ぼくは彼女のすべてを包んで生きます。命ある限り」と応じる藤堂さんに満足げな宗方コーチ。
病院の暗い廊下でひとしきり泣いた藤堂さんは、真っ直ぐ家に帰らず、岡造園の前に。たまたま牧を送って戻ってきたひろみに会うが、あたりさわりのないことしか言えない。そのまま普通に去ろうとするが、どうにもたまらず駆け戻ると、無言でひろみを抱きしめる。ひろみ、一向に動じず。動じているのは藤堂さんのみ。
出発の朝、両親から家族写真を受け取ったあと、まずは病室の宗方コーチを見舞うひろみと藤堂さん。第1回戦に必ず勝って待っているので必ず来てくださいというひろみ。何も言えず、ただ深く頭を下げて去る藤堂さん。病院前には音羽組が一斉に現れ、かつてのいじめがなかったかのような晴れやかな顔でがんばれと言う。
成田空港では、牧、尾崎さん、千葉さん、そしてお蝶夫人が見送るが、ノリの悪い藤堂に、不審がる尾崎さん。
夕暮れの病室、花瓶の水を換えてくれと言って蘭子を追い出し、日記をつける宗方。時に1月15日。ひろみに語りかけるように思い出を書き綴る。やがてその手が止まり、宗方は静かに目を閉じた。
飛行機に搭乗し席を探すひろみは、後ろから「岡」と声をかけられた気がして振り向く。「今コーチの声が……」と周りを探すひろみに、何かを感じた藤堂さんは「宗方さんはいつだってきみの中にいるよ」と問いかけに対する答えにはなっていない答えを捻り出してひろみを席に着かせる。
水を換えて戻って来た蘭子は異常に気づいて花瓶を取り落とす。

岡、エースをねらえ。

宗方の最後の思いを乗せて、日本航空のニューヨーク便が離陸。

その数年後。USA OPEN 2008の控え室で宗方の絶筆を見つめ、「コーチ、行ってきます」と言うと、ナイキの真っ赤なテニスウェアに身を包み、コートに向かうひろみ。エンディングテーマとともにフラッシュバック。ひろみを迎える拍手と歓声が響くなか、「DVD化決定! 7月23日発売」と、余韻に浸る間もなく容赦のない宣伝で物語に幕を下ろすのは気が利いてなくてよ……。ちゃんとしたあらすじ


雑感:
・宗方コーチと緑川蘭子はともかくとして、なぜ牧は試合会場に入れてもらえず、岡家でテレビ観戦なのか。そもそもなぜテレビで放映しているのか。
・西高のいじめ戦隊、久しぶりに音羽隊長を迎えて大集合。教室の教壇にテレビを設置して堂々の視聴。
・藤堂さん、尾崎さん、竜崎理事、宗方コーチは、お蝶夫人がひろみを育てるためにプレイしていることに気づいた模様。しかし千葉っちは今ひとつピンときていない様子。牧やひろみの両親に至ってはただひたすら応援するのみ。西高いじめ戦隊はもう映りさえしない。
・原作ではお蝶夫人から手をのばしてもらって、ようやく報われた思いがした尾崎さんだが、ここでは自分から手を差しのべる積極策で成功を収める。
・指導した選手を必ず4大大会制覇に導くというレイノルズ氏。「いつもどおりのお前を見せろ」と宗方コーチに言われたひろみは、昼飯のエビフライを太田コーチに奪われる様を見せつけて、見事レイノルズ氏に「She is the one of a million.」と言わしめる。
・宗方コーチの主治医は内科の三宅先生。
・自分が写真を始めたきっかけはデヴィスカップでアメリカ人を下したあなただったと告白した千葉っちだが、それほどの影響を受けた人物を第1話では「どこかで見たことがあるんだけど……」と思い出せなかったのはいかがなものか。
・今回は得意技の「神出鬼没」が影を潜めた加賀のお蘭。宗方絶命のシーンでアップのひとつくらいあるかと思ったが、花瓶を落としただけで出番終了。やや寂しい幕切れだ。
・音羽さんの子供テニス教室へ向かうお蘭はお蝶夫人に、「今度こそあのときの決着をつける」と意気込んで見せるが、子供テニス教室のどこでなにをどうやって決着つけるつもりだったのか。
・音羽テニス塾をなぜか手伝っている島さんたち。あんたら自分の練習はしなくていいのか。宗方は入院、太田はユース選抜にかかりっきりでコーチがいない間に、西高テニス部サボリ魔続出か。
・ヨシノリ相手にも「ヨシノリ、レシーブするとき、ラケットの面がまっすぐ球に当たっていなくてよ」とお蝶夫人の「いなくてよ」は健在。
・宗方コーチの呼び出しを受けたあとでひろみの家に寄った藤堂さん。病院に行くときは自転車に乗っていたが、それ、どこに置いてきたんだ。
・見送りのため成田空港で待っていた千葉っちは、現れたひろみたちに挨拶もせず、横に回って写真を撮りまくる。いくら宗方コーチに「これからもあいつらの写真を撮ってやってくれ」と言われたからといっても、まず挨拶くらいしたらどうだ。
・あ、そうそう、岡ひろみ。ひろみのパスポートは青い表紙の5年有効旅券。 20歳未満のひろみは、有効期間5年のパスポートしか取れない。赤い表紙の10年有効旅券を取得するには20歳以上でなければならないのだ(最後まで岡ひろみ本人については言及なしかい)

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コメント

ついに終わっちまいましたね。
これほどの傑作は100万年に1度なので悲しいです!
ちなみに100万人に1人だと結構な確率ですが、地球上に1500人しかいない計算ですよね?それはすごい!
じゃあ、失敬

投稿: takeshi | 2004.03.12 02:14

あくまでこの「ホらデッキ」でのレポートにこだわり、実際のTV放映は一切見なかったワシですが、1つ教えてほしいことが。
ワシの大好きな「泣きたい時~は~コートで泣け~と~♪」でおなじみ(ホンマか?ホンマにおなじみなんか?)、アニメ「エースをねらえ2」の主題歌は登場しませんでしたか?アレンジを加えてさりげないBGM風味とか、そんな気配すら無しでしたか?

投稿: エルQル | 2004.03.12 08:57

>takeshiさん
終わりましたなあ。
1500人のうちのひとりが大成する過程を、わずか9回7時間弱で見てしまったわけですが、主人公(多分)の岡ひろみよりも周囲の人たちのほうが、かなり印象的な番組でした。
特に宗方コーチ。どうですか、人生ラストの天真爛漫な色ボケぶり。藤堂さんも霞もうというものです。
原作とは多少違いますが、こんなのもあり、ですなあ。

投稿: ANCHOR | 2004.03.12 23:23

>エルQルはん
映像を主体とする番組の情報を、当「ホらデッキ」にお任せくださいましてありがとうございました(笑)。そのご愛顧に感謝し、ご質問に全力でお答えしましょう!
わたいも「♪わたし~には見える 一筋ぃの」でお馴染みの主題歌にはお世話になりましたが(どんな世話されてん)、残念無念なことに、アニメ「エースをねらえ!2」の主題歌は、そのイントロもサビも主要なテーマもメロディの断片もほんの端っこも敢えて申せば音階のひとつたりとも、わたいの知る限り、陰にも日向にもあからさまにも隠し味にも、一切合切古今東西津々浦々前後左右に裏表、気配隠して尻隠さず、風味もなれけば匂いもないくらい、まったく、全然、まるっきり、完膚無きまでに、ペンペン草の一本も生えぬほどに、金輪際登場しませんでしたっ。
どうかご安心ください!

投稿: ANCHOR | 2004.03.12 23:40

ようやくアニマックスでの「新・エースをねらえ!」を観終えたので、実写版のレポートを一気に読みました!
(実写版は観てない)
アニメでは台詞が英語で、日本語字幕まで出た海外遠征編は実写版で全くなしですか…
悔しい、悔しいわ、仁!(誰)
そして最終回。藤堂さんにいきなり「自分はもう長くない」「岡を愛している」など言い放つ宗方仁。
言われた藤堂さんの身にもなれよ。
病室で一気に衝撃の事実を2つも告白されて、どうしろと…。
緑川蘭子がいいキャラでした。

投稿: quark | 2004.04.17 09:44

>quarkさん
「新・エースをねらえ!」をやっていましたか。「エースをねらえ!」も「あしたのジョー」も正続ともに監督は出崎統なんですなあ。放映当時は先に放映された丸っこい線に慣れていたからか、「2」の作画監督・杉野昭夫のかちっとした描線はなんだかなあ、と思っていたのですが、今観るといいですな!(なんやそれ)

実写では海外遠征も桂コーチも省略されまして、最終回の最後の数分で世界に通用するプレーヤーになっておられました、岡ひろみ。
「一緒に行こう」と宣言していた藤堂さんはどこに行ったものやら、置いてきぼりで。

>>言われた藤堂さんの身にもなれよ。

宗方は言いたいこと言って思い残すこともなく、すっきりさっぱり晴れやかな気分でしょうが、藤堂さんは何もかも全部背中に背負わされてどんよりどよどよした様子でしたな。
緑川は共演者にまで「どこにでも出てくる女」と思われていたようで、公式サイトのお蝶夫人による出演者インタビューのなかで「ストーカー」扱いされています……。

投稿: ANCHOR | 2004.04.18 16:20

ブラウンは復古な味わいが溢れて、近年来は再度に流行になります。
バッグは女性の別の顔のように、女性の品位を顕現します。
今回登場したのは自信を溢れるシャネルバッグです。
ブラウンのバッグは素晴らしい効果があります。
★ 2020年シャネル経典的な逸品&最新美品
★ 2020新作の展示、新品種類がそろっています
★ 当社の商品は絶対の自信が御座います
★ 信用第一、良い品質、当店の承諾に→誠実 信用
ロレックス激安

投稿: ロレックス激安 | 2020.12.17 16:24

>ロレックス激安さん、ようこそいらっしゃいませ

復古な味わい! 近年来! 再度に流行!
バッグは女性の別の顔! 品位を顕現!
自信を溢れる!

いずれ劣らぬすばらしい効果。
貴店はまさに「承諾に→誠実 信用」の第一人者であろうと絶海の地震がインファント島を襲います。

ロレックス激安さんの「シャネル経典的な逸品」がバカ売れしますように!
でもメアドとURLは削っておきますね。あしからずご了承くださいませ。

投稿: ANCHOR | 2020.12.17 16:36

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